映画『ライアー×ライアー』ネタバレの詳しいあらすじ | アンパンマン先生の映画講座

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映画の面白さやストーリーの素晴らしさを伝えるため、感想はネタバレで、あらすじは映画を見ながらメモを取って、できるだけ正確に詳しく書いているつもりです。たまに趣味のAKB48のコンサートや握手会なども載せます。どうかご覧ください。

監督:耶雲哉治  原作:金田一蓮十郎『ライアー×ライアー』

主な登場人物(俳優)役柄

高槻湊:たかつきみなと/女子高生ミナ(森七菜)恋愛経験ゼロの地味系女子大生。

高槻透:たかつきとおる(松村北斗)女癖の悪いクール系モテ男。

烏丸真士:からすましんじ(小関裕太)湊に思いを寄せる幼馴染。。

野口真樹:のぐちまき(堀田真由)湊の大親友。メイクが得意。

桂孝昭:かつらたかあき(七五三掛龍也)透の唯一の親友。

川西純太:かわにし(板橋駿谷)歴史研究会の部長。

高槻みとみ(相田翔子)湊の母、透の義母

高槻紀行(竹井亮介)透の父、湊の義父。

 

 「人は誰でも自分そっくりな人間が世界に3人はいるらしい、なんて話を聞いたことありますか。あり得ない話だと思ってた。この時までは。」渋谷の街中で倒れているJKギャル姿の湊と、立っている

透。

 数時間前。女子大生の高瀬湊は、友達のアルバイトがあると、母に起こされる。湊は潔癖症で鏡を拭く。母に、両親の再婚で義理の弟になった同い年の透を起こすように言われ、部屋の前に行くと透が開けたドアに湊が当たり、邪魔だと言われる。

 湊の親友の真樹は「義理の弟君、可愛い」と言うと、湊は「中学時代から、あいつのせいで散々な日々を送ってきた。女子に「透に近づかないで」と言われた。同じ高校に進学し、透は付き合っている女を次々に変え、女子に「弟をどうにかしろ」と言われた。血が繋がっていないので仮想敵国のように疑われる事も。あいつのせいで彼氏ができない。おまけに同じ大学に入学した」と不満を言う。

 真樹は嫌がる湊に高校の制服を着せ、派手なメイクをし、金髪のウイッグを付けてJKギャルに変身させる。

渋谷の街で真樹はJKギャル姿の湊の写真を撮る。真樹が小物を買いに行っている間、湊は透と衝突して倒れる(冒頭場面)。

透が「何しているの?」と話しかけ、湊は別人の振りをして「あんたこそ、なれなれしくない。あんた誰?」と演技をする。透は「人違いみたい。知り合いに似ている」と写真を撮る。透がJK湊に携帯番号を聞くが、湊は持っていないと言う。透は「気が向いたら連絡頂戴」と携帯番号のメモをJK湊に渡す。

 喫茶店で真樹が「弟君、騙されたんだ」と呆れる。湊は「弟にナンパされるとは」と落ち込む。

 夕食時、湊は透にばれていないようなので安心する。母が「バイトの撮影モデル、渋谷で…」と話し掛け、湊は慌てて味噌汁をこぼし、自分で拭く。母が「潔癖症と付き合うの大変じゃない?」と聞くと、透は「そういう性癖だと思っている」と答える。湊は怒り、透の女好きの性癖こそ直してやると考える。

 湊は公衆電話から透に電話を掛け、「金曜の夕方5時渋谷」と会う約束をする。透はとても喜ぶ。

 (タイトル『ライアー×ライアー』)

 湊は真樹にJKのメイクをしてもらい「今までのお返し」と出かける。

渋谷にJK姿の湊が行くと、透が待っていた。湊は、何分ですっぽかされたと気付くか試す。

10分経過。30分経過、透は女性に逆ナンパされるが断る。1時間経過、また逆ナンパされるが断る。気が済んだ湊は、ネタ晴らしするつもりで透に「遅れてごめん」と断ると、透が「俺も遅れて来た」と優しい嘘をつくので湊は驚く。

 喫茶店で透が遅れて来た湊を気遣うので、湊はネタ晴らしのタイミングを失う。湊が「携帯無いと待ち合わせに困るよね」と話すと、透は湊に自分が契約した携帯を渡し「これで連絡して」と言う。名前を聞かれた湊は「みな…」と言いかけると、透は鞄の真樹の名札を見て「野口みな」と理解する。

 携帯を貰った事を話すと、真樹は「弟君、完全に惚れている」と言う。湊はギャル好きの弟の女関係を整理させると本気で考える。

 2人はカラオケ店に行くが、湊だけ歌う。湊は「私の事どう思っているの?」と聞くと、透は「好きだ」と答え、湊は動揺する。透が「付き合って」と言うので、湊は「付き合っている女と全部関係を切ったら」と条件を出す。

 その日以来毎日、透は顔にビンタの跡、傷、鼻血と、本気で女性関係を切って帰宅する。湊は透の怪我を気遣うが、透は無視する。

 透から電話があり、JK姿の湊は喫茶店で会う。透は「関係を切ったので、これで付き合えるよね」と湊に交際を申し込む。湊は透が真剣に女性関係を切っているのを知っているので、思わずうなずき、透は大喜びする。

 大学の食堂で湊は真樹に、透と付き合うと約束した事を話す。真樹は呆れ「いつ正体をばらして消えるか」と話す。食堂に透も来るが、湊を無視する。湊は「大学では10m以内に近づかないように透に念書を書かせた」と教える。真樹は湊に、新しい出会いが必要だと話す。

 湊の南青山大学のサークル「日本史研究同好会」は、東王大学の「歴史研究会」と居酒屋で交流会を行う。湊が「お城巡りが好きです」と自己紹介すると、小学校の時に塾で一緒だった烏丸が旧姓の「宇部さん」と呼びかける。烏丸は木造建築が好きだと話し、意気投合する。

 湊は烏丸に家まで送ってもらう。烏丸は「今度、2人で飲みに行こう」と誘う。そこに透がバイトから帰って来る。湊が玄関に入ると透がいて「今の彼氏?」と聞く。湊は浮気現場を見られたような罪悪感を持つ。

 透から「みな」の携帯に電話があり、母は「怪しいバイトしていない?」と湊を疑う。

透とJK姿の湊は水族館(シーパラダイス)でデートする。

透は「ヤドカリが好き」と言い、湊は「皆で水族館に行った時、1人でヤドカリを見ていた」とうっかり姉として透の思い出を話し、誤魔化す。湊は「私も遊びで付き合ってるの?」と尋ねると、透は「みなは初めて心から好きだと付き合っている」と言う。湊は、真樹から「早く振って、普通の恋をしなさい」と言われた事を思い出して、断ろうとすると、透は湊を抱きしめて「俺、今凄い幸せ」と振り回す。湊は「何だこれ、何だこれ」と焦る。

 湊は家の風呂の掃除をしながら「何て馬鹿なんだろう」と罪悪感を持つ。

 湊は真樹に、透と別れる方法を相談する。真樹は「合コンを企画するので、透がギャルを好きになっ たら浮気だと別れれば良い」と提案する。

 その日、湊が部室から出ようとすると、部長逹に合コンに行くとばらされ、その様子を烏丸に見られる。湊は「数合わせで呼ばれた。モテた試しがない」と弁解すると、烏丸は「宇部さんは気付いてないだけだ」と教える。

 合コンで透をギャルが取り囲む。真樹は「化けの皮剥がしてやる」と言って、「みな」の携帯で「今何しているの?」とメールする。

透は「人数合わせの合コン中」と本当の事を返信する。さらに真樹が「直ぐ帰って」とメールすると、透は周りの人に「帰る。彼女が待っている」と言って帰る。「みな」の携帯に「どこにいる?会いたい」とメールが来る。真樹は負けを認める。

 湊は急いでJKギャルの姿になり、待っている透の所に行く。透は「みなが嫉妬してくれたのが嬉しかった」と言って抱きしめ、キスしようとする。湊は「公衆の面前ではだめ」と透を突っぱねる。透は「いつでもみなに会えるように家を出る」と部屋の鍵を湊に渡す。湊は「高槻湊、20歳。貞操の危機が来ました」と怯える。

 居酒屋で湊は烏丸と飲みながら潔癖症の癖が出て、きっかけを尋ねられる。湊は高校の時、透の部屋から先輩の女生徒が出て来て、透の部屋を見た時、ベッドに裸でいる透を不潔だと思った事を思い出し、暗くなる。烏丸は「悩みがあったら相談に乗る」と優しく話す。烏丸は湊を家に送り「好きだ。付き合って欲しい」と告白する。湊は返事をためらう。

 湊は真樹に電話し、今日の事を教え「透と別れて烏丸と付き合う」と言うが、真樹は「本気で弟君を好きになったの?」と尋ねる。湊は「透が好きなのは、私でなくてギャルの「みな」」と答える。

 透は湊に引っ越すと言い、透の親友の桂が手伝いに来る。桂は彼女のために透が引越すと聞き「どんだけ良い女なんだろう」と羨ましがる。

透は湊に「化粧をしろ」と言い、湊は「透はギャル好きなだけ」と反論する。

 トラックを見送った母は「さみしくなるね」と言う。「みな」の携帯に「引っ越し完了。いつでも遊びに来て」とメールが来る。湊が携帯を2台持っているのを、母に見られる。湊は「最低な私。透の心をもてあそぶなんて」と罪悪感に駆られる。

 湊は真樹に「北海道に引越すと言って、透と別れる」と相談する。真樹は「もっと遠く」と助言する。

 湊はJK姿で「これを最後の嘘にする」と、透のアパートに行く。部屋のドアを開けると桂が出て、JK姿の湊に驚く。透は桂に付き合っている「みな」と紹介し、桂を帰し、みなを部屋に入れる。湊は「親の転勤でエクアドルに引っ越すので、別れて」と切り出す。透は「戻ってくるまで待つ」と言うが、湊は「私の方が無理」と断りながら、胸が痛む。透は泣きながら「別れたくない。みなが好きだ」と湊を抱きしめる。湊は思わず「私も透が好きだよ」と本音を言う。透は「初めて、俺の事を好きだと言った」と喜び、湊は「好きじゃなきゃ付き合わない」と答える。湊は透を傷つけた罪悪感に囚われる。

 「日本史研究同好会」の会誌「つわもの」を作ると山西部長が宣言する。湊の元気がないので、烏丸は交際を迫った事か尋ねる。湊は「私の事で傷付けた人がいる。ずっと嘘をついていた」と謝る。烏丸は湊を抱きしめ「宇部さんが大丈夫になるまで待つ」と話す。

 喫茶店で湊と烏丸が「つわもの」の原稿を書く。烏丸は、同好会のお花見が終わったら、2人でディナーに行こうと誘う。湊は気乗りせず、帰る。

 家に帰ると桂が、「みな」と別れたショックからか、透と連絡がつかないと話す。湊は慌てて透のアパートへ行き、ドアを叩く。声が同じなので「みな」だと思って出た透が、湊だと知ってがっかりする。

 烏丸は電話で湊をイタリアンレストランに誘うが、湊は上の空だった。

 「つわもの」の完成披露会が部室で行われる。湊は烏丸に「振り向いてもらえないけど、ずっと気になる人がいる。烏丸君とは付き合えない」と断る。烏丸は「何となく分かっていた。僕と一緒だ」と話す。

 真樹は湊のメイクをしながら「また「みな」のメイクをするとは。また嘘をつくことになる」と呆れる。

湊は「透には「みな」が必要」と話す。

JK姿の湊は透のアパートに行き、透に「帰って来たよ。親戚のおばさんの家に預かってもらう事になった」と話す。喜んだ透は湊に抱きつきキスしようとするので、湊は「ここは外だから」と断る。透が泊まっていくように誘うが、湊は再会数分で貞操の危機を感じて、3日後に会う約束をして帰る。

 JK姿の湊は、透とデートを重ねる。部屋で湊がオムレツを作ると、後ろから透が抱きしめる。

2人は遊園地に行き、

店で買い物をし、

夜景を見て、

2人で写真を撮る。

 透の部屋でJK姿の湊は透に「私と似ている人ってどんな人?」聞くが、透は「あまり喋りたくない人」と不機嫌に答える。湊は自分が嫌われていると思って、寂しくなる。

 JK姿の湊が透と待ち合わせしている様子を烏丸が目撃する。

大学で湊と烏丸が会う。烏丸が湊を家まで送り「気になる人とどうなった」と尋ねる。そこに湊の母と透が夕食の買い物から帰って来る。

湊に男友達ができて喜ぶ母は、烏丸を夕食へ誘い、烏丸も快諾する。すき焼きを食べながら湊の母は、烏丸が小学校の塾の友達と知って喜ぶ。烏丸が、透が彼女とデートしているのを見たと話すと、透は烏丸を廊下に連れ出す。湊が様子を見に行くと、透が烏丸の襟首を掴み「余計な事を言うな」と凄んでいた。烏丸は帰り、透は自室に籠る。

 湊は烏丸を追いかけ公園で「別人の振りをして、義理の弟と付き合っている」と告白する。烏丸は、義理とはいえ姉弟間での恋愛関係を「気持ち悪い」「応援できない」と言って去る。湊は「私のこの恋は気持ち悪いんだ」と塞ぎ込む。

 透のアパートで「みな」の姿の湊が、本当の事を話そうと思っていると、透の方から別れ話を切り出す。透は「ずっと好きな人がいて、その人にそっくりのみなに惹かれた。みなを利用していた」と謝る。湊がそれは誰か尋ねると「その人は、ずっと昔に死んだ」と透が言う。

 真樹の部屋で湊は、「みな」が透に振られたと報告する。真樹は「湊はそれでいいの?」と尋ねる。

 透はアパートから実家に戻る。湊が透に話しかけるが、元気がなかった。

透と別れた湊(みな)は、喫茶店で烏丸と会う。烏丸は自分の発言を湊に謝り、気分転換にお城を見に行こうと誘う。

 約束の朝、集合場所の品川駅前で烏丸が湊に「一番見たい城は?」と尋ね、湊は「愛知県の犬山城」と答える。烏丸は「一日楽しもう」と、新幹線で湊と犬山城へ行く。犬山城は想像以上に綺麗で湊は喜び、ゆるキャラの「わん丸」と写真を撮る。

 烏丸と町中を観光し、湊は旅行を楽しむ。湊がそろそろ帰ろうと言うと、烏丸はホテルを予約したので泊まると言う。

 高槻家で両親と透が夕食を食べながら、湊の帰りが遅いと心配する。母は「湊が携帯を2個持っていたので、怪しいバイトをしているのでは」と心配する。

 ホテルに着いた湊は、烏丸とツインベッドで同室と知り、慌てて帰ろうとする。烏丸は湊に「みな」の秘密を透にバラして良いのか、と脅す。「大嫌いな姉と付き合っていたと透が知って、傷つくのは嫌だ」と言う湊に、烏丸はシャワー室のドアを開けて「どこまで本気なのか見せて」と笑顔を浮かべる。覚悟を決めて湊がシャワー室に入ろうとすると烏丸は止め「弟と全然終わっていないじゃないか。別れよう」と話す。烏丸は「部屋代は支払い済みだから泊まって行け」と言って、出て行く。湊は「あんな良い人に、こんなことをさせるなんて、最低だ」と落ち込む。

 透は、湊が携帯を2個持っていると母が言った事、最初に「みな」と会った日に母が湊に「撮影モデルのバイト、渋谷で」と言っていた事、水族館に行った時に「みな」が幼い透の思い出を知っていた事を思い出す。透が「みな」の携帯に電話すると、隣の湊の部屋で携帯が鳴り、全てを悟る。

 翌日、湊は品川駅に帰り、自分の嘘のせいでいろんな人を振り回し、清算していないと反省する。透に謝ろうと考えながら歩いていると、湊は人とぶつかって転ぶ。相手は「みな」の携帯を持った透だった。

 丘の上の公園で湊は透に、今まで「みな」として嘘をついていた事を謝る。透も自分の「嘘」を話す。「幼い頃に動物園(東武動物公園)で初めて会った時、ペンギンを見に行く時「迷子にならないように」と手を繋いだ時から湊が好きだった。親が再婚して家族になれて嬉しかった。姉弟は結婚できないと知って、やけになって女性と付き合った。血が繋がってなければ結婚できると知った時には、湊との距離は絶望的に開いてしまった。自分の中で湊は死んだ事にした。交差点で「みな」とぶつかった時、湊に似ていたので惹かれた」と話す。湊も「ずっと好きだった」と告白する。烏丸が家に来た時、透は烏丸に「湊にそっくりな子と付き合っていると、湊に言うな」と言っていたのだった。透は「こんなに近くにいて、気付いてあげられなくてごめん」と謝る。

 透は「行きたい所がある」と言って、湊を幼い頃に初めて会った動物園に連れて行く。ペンギンの檻の前で透は「迷子になると困るから」と言って湊と手を繋ぐ。透は湊にキスする。透は「今度は堂々と付き合おう」と二人で手を繋いで歩く。

 (エンドクレジット。主題歌SixTONES『僕が僕じゃないみたいだ』)

 湊と透は両親に「2人は付き合って、結婚を考えている。大学を卒業したら同棲する」と報告する。両親は祝福する。丘の上の公園で、透が湊にポロポーズする。2人で婚姻届けを出す。教会で友人たちを呼んで、2人は結婚式を挙げる。

(写真は「映画com」「公式Twitter」より)