『浜松にいる“シン”に会いに行こう!』これが今回TALONSが掲げた、東海出場に向けたサブテーマでした。
現3年生は入学当初『12名』でスタートした学年でした
(12名でスタートしたR5メンバーたち🤗)
しかし、今回東海に出場した3年生は『11名(アク、ライ、リオ、カイ、ハク、キョウ、ナル、エル、セイ、ソウ、ハツ)』…
残る1名の選手、“シン(軸)”に逢いに行くことが彼女たちの目標(想い)でした。
「シン(軸)…チームの中心となって活躍してほしい」という願いを込められ命名された彼女は、常に笑顔が似合う素敵な女の子でした
何事にも一生懸命、向上心があり努力家。
仲間思いで、誰に対しても優しくて、そんな彼女の周りにはチームメイトが集まっていました。
一緒にTALONSを盛り上げていこう!…と12名でスターした2年前…。
しかし、シンは体調を崩してしまいます
原因もハッキリしないまま、長期の休養に入ることに…
重いときは学校も休むなど、彼女の「頑張りたい!」という思いと裏腹に、身体が言うことを聞いてくれません。
そんな時間が長く続き、悩んだ挙げ句“新天地での再出発”という選択をしました。
『静岡県浜松市』その地が、シンの選んだ再出発の場所。
彼女と分かれるのは本当に寂しかったですが、シンの復活と再起を願いチームみんなで送り出しました。
でも、同級生は、とても悲しみ、なかなかその現実を受け入れられなかったようです
その後、シンは体調も回復し、元気に頑張っているという連絡をもらい、安堵したことを覚えています。
そして、月日は流れ…それぞれの環境で頑張り、みんな成長しました
(新人戦でベスト4になるも、その後は苦しい日々が続きました😂)
新人戦で“ベスト4”に入賞したまでは良かったのですが、その後のTALONSは「ボロボロ状態」
けが人続出…、インフルエンザ集団感染…などなど、チーム全体のモチベーションが下がり、インハイ予選に“黄信号”が灯ります
何かチームに勢いを与えられる”きっかけ”は無いものか…
そこで目にしたのは『東海高校総体(開催地:静岡県)』という資料…
その瞬間“もしかして??”と思い、競技会場を調べたら“浜松市🗻”でした。
シンの顔が思い浮かびました
早速3年生だけでミーティング…、ここまでの2年間を振り返りました。
そのミーティングの最後に、
「今回の東海総体…、開催地は静岡県浜松市」と選手に話した後…
『みんなは東海に行かなきゃならない理由があるよね…』
『君たちは“12人”でスタートしたよね。ならば最後も“12人”で締めようぜ。浜松で待つシンに逢いに行こう』
その瞬間、数名の選手が“涙”を流していました。
当時を思い出したようです。
その日から、3年生の心に“シンに逢いに行くために浜松へ”という思いが宿り始めます。
県大会が始まる直前に、遠征から遅く帰ってきた時・・・いきなりシンが逢いに来て、
最後に一言…『浜松でみんなのこと待ってるから』といって帰っていきました。
(思いが実現された今回のインハイ予選😊)
そんな3年生の約束は、今回果たされました
東海の会場に応援に来てくれた彼女は、満面の笑みでみんなを迎え、一緒に戦ってくれました。
試合後、シンの周りに3年生が集まり楽しそうに話し、その光景には「青春」を感じちゃいました。
改めて高校スポーツっていいなぁ〜と実感しました
彼女が、チームをさらなければならなくなった時は、さすがに落ち込みました
色々と考え、悩み、私自身も気持ちが上がりませんでした。
でも、こうして時間が経ち、彼女たちの“絆”🙌が東海出場を現実に引き寄せたことは事実です。
本当に、選手たちに救われました
シンにTシャツをプレゼントしたら、『宝物です!』という返事が。
『嬉しいです。最高の思い出です!』シンからもらったこの言葉は忘れることないと思います。
バスケットボールを通じて繋がった絆が、時を経ても、それぞれの道に行っても『繋がっている』ことが素晴らしいと思います。
彼女たちの“インターハイ”は、どんな結果にも変えがたい、最高の思い出になったと信じています
(一つの歴史、その思い出が作られた東海総体🗻)
こうして一つの幕を閉じた3年生たちのインターハイ。
ドラマを生み出した彼女たちに感謝すると共に、新しいサクセスストーリーを創り上げて行きたいと思います