16~18世紀のヨーロッパでは海賊と密輸業者が横行していた。
奇襲と略奪を繰り返す海賊の一部に、英国、オランダ、フランスなどの国王は、「私掠船」として保護を与えていた。略奪される側のスペイン人にとっては、フランシス・ドレイクといえども単なる海賊にすぎない。
しかしドレイクの事業に多額の出資をしていたエリザベス女王は、彼が略奪の航海から帰還したとき、喜んでナイト爵に叙した。
ヨーロッパの海上貿易と市場圏の拡大は略奪と密輸とともに発展した。
市場と無法は不即不離の関係にあった。水夫は海の危険に命を賭けたからこそ、自分たちの戦利品を当然の報酬だと信じて疑わなかったのであろう。ドレイクが国民的な「英雄」となりえた理由もそこにある。
アダム・スミスの時代には、イギリスの上流階級は、密輸品を着て、密輸品を食することに何の抵抗も示さなかったようだ。略奪と密輸という無法行為は、ヨーロッパの海上貿易と市場経済発展のエネルギーとなった。
歴史をみると俺は酷い歴史だと思うが、日本も戦国時代はこんなんだったんじゃないかと思う。
日本ではこの戦国時代を終わらせる人が勝ち、ヨーロッパではそのまま続いたとみることができないだろうか?。
そしてヨーロッパでも、こういうのがおかしいと思う人がいたと思う。
チャーチルの経済政策などみるとそう思う。
しかし、新自由主義は海賊を誉め讃える時代に戻す考えにみえてしょうがない。もう少し歴史と思想を調べようと思う。