アラン•レネ 「薔薇のスタビスキー」 (1974) | It’s not about the ski 遅れて来た天才スキーヤー???、時々駄洒落(笑)、毎日ビール!(爆)

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スキー大好き、ゴルフ、読書、映画、演劇、音楽、絵画、旅行と他の遊びも大好き、元々仕事程々だったが、もっとスキーが真剣にやりたくて、会社辞めちまった爺の大冒険?




【moviecollectionjpチャンネル 「ジャン=ポール•ベルモンド傑作選3」 2022/6/23公開:2分18秒】





【Films&Clips チャンネル 2013/6/3 フランス語予告編:2分35秒】




【作品紹介:「映画.com」より引用】  


名匠アラン・レネがジャン=ポール・ベルモンドを主演に迎え、1930年代にフランス政財界を揺るがした「スタビスキー事件」を映画化した実録サスペンス。

1930年代初頭。ウクライナ出身のユダヤ人実業家アレクサンドル・スタビスキーは、ビジネスで大成功を収め、パリで華やかな暮らしを送っていた。しかしスタビスキーのビジネスは、そのほとんどが彼の軽快な口車と政財界の有力者への賄賂で得た利権を用いた詐欺まがいのものだった。やがて明らかになりはじめた彼の犯罪は、国家を揺るがすほどの一大スキャンダルにまで発展する。

「ガス燈」などの名優シャルル・ボワイエがラオール男爵を演じ、1974年・第27回カンヌ国際映画祭で特別表彰を受けた。2022年、ベルモンド主演作をリマスター版で上映する「ジャン=ポール・ベルモンド傑作選3」(22年9月2日~、東京・新宿武蔵野館ほか)で47年ぶりに劇場公開。



【結末までのネタバレありのあらすじ:「Movie Walker Press」より引用】 


南仏のマルセーユから海路、一艘の小舟が浜辺をめざしていた。小舟に乗っているのはレオン・トロツキー。10月革命の英雄も、スターリンとの権力争いに敗れて、今は亡命の身を安住の地を求めてフランスに逃れてきたのだった。1930年のはじめの頃だった。

アレクサンドル・スタビスキー(J・P・ベルモンド)は、クラリッジ・ホテルの一室で、友人であり共同の事業経営者であるラオール男爵(C・ボワイエ)、弁護士のボレリ(F・ペリエ)と共にお茶を飲んでいた。スタビスキーは公債を発行し、国際的な実業家として大きく踏み出そうとしていた。彼は生まれながらの野心家だった。劇場をおさえ、銀行を買収し、新聞に投資して実業家として着々と力を伸ばして行った。

スタビスキーの妻アルレッテ(A・デュプレー)は、ぜいたくさを自然に身につけた、ゴーシャスなムードを漂わせる女だった。その彼女に献身的な愛を捧げる男がいた。スペイン人のモンタルボ(R・ビサッコ)だ。折からのスペインはフランコ政権に抵抗する人民戦線の激しい闘いが各都市を砲火で包んでいた。モンタルボはフランコ側につく地主の息子で、人民戦線を叩きつぶす目的でムッソリーニから武器を買いつけるためにマルセーユに来ていたのだ。

その頃、スタビスキーの身辺が騒がしくなっていた。ボニー(C・リシュ)という検察官が彼の前歴を調べて廻っていたのである。スタビスキーが発行したバイヨンヌ市の公債が偽公債だと噂されたことがスタビスキーの致命傷になった。やがて、彼の息のかかったバイヨンヌ市の市立銀行の行員が逮捕され、偽公債の発行を認めたことから事態は急変した。雪の降りしきる夜、アルレッテと一緒にオペラを観にいっていたスタビスキーは、ボレリからその報告をうけ、前後策を講じたが、状況は絶望的だった。

〈以下🦑ネタバレ〉

彼の息のかかったベリクール議員を使って急場を乗り切ろうとした彼に、ボレリも男爵も逃亡を勧める。いったんスイスの山荘に逃れて捲土重来を期したスタビスキーにとどめをさしたのはベリクールの裏切りだった。スタビスキーは、シャモニーの山荘で死体となって発見された。ピストルによる自殺として新聞に発表され、アルレッテは獄窓につながれた。時を同じくしてトロツキーはフランスを追放され、ヨーロッパ全土に無気味なファシズムの影が忍びよっていく。




【感想】

ギャング映画ではないが、ベルモンドが実在した詐欺師を演じている。詐欺師と言ってもケチな詐欺師ではない。当時の政財界トップクラスと太いパイプを持っていた一流の詐欺師である。

しか🦌し、そんな胡散臭い人物でも、ベルモンドが演じると、粋でカッコ良くて憎めないから不思議である。

監督は、映画史上最も難解な映画のひとつである「去年マリエンバートで」(1961) を監督したアラン·レネなのだが、彼も普通の娯楽映画も撮れるのだなと、しか🦌も面白いと、妙なところで感心してしまう(笑)



【スタッフ·キャスト·上映時間•公開日:「Wikipedia」より引用】
スタッフ
監督:アラン·レネ
脚本:ホルヘ·センプルン
撮影:サッシャ·ヴィエルニー
音楽:ステファン·ソンダイム

キャスト
スタビスキー:ジャン=ポール·ベルモンド
ラオール男爵:シャルル·ボワイエ
ボレリ弁護士:フランソワ·ペリエ
アルレッテ:アニー·デュプレー
:·
上映時間·公開日
上映時間:1時間58分
フランス公開日🇫🇷:1974年5月15日
日本公開日🇯🇵:1975年5月3日
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鑑賞日:2022年9月13日
場所:新宿武蔵野館



【ジャン=ポール•ベルモンド代表作】

ジャン=リュック•ゴダール 「勝手にしやがれ」 (1960)
ピーター•ブルック 「雨のしのび逢い」 (1960)
ヴィットリオ•デ•シーカ 「ふたりの女」 (1960)
マウロ•ボロニーニ 「ビアンカ」 (1961)
ジャン=リュック•ゴダール 「女は女である」 (1961)
ジャン•ベッケル 「勝負(かた)をつけろ」 (1961)

ジャン=ピエール•メルヴィル 「いぬ」 (1963)

アンリ•ヴェルヌイユ 「太陽の下の10万ドル」 (1964)
ジャン•ベッケル 「黄金の男」 (1964)
アンリ•ヴェルヌイユ 「ダンケルク」 (1964)
ジャン=リュック•ゴダール 「気狂いピエロ」 (1965)
ジャン•ベッケル 「タヒチの男」 (1966)
ルネ•クレマン 「パリは燃えているか」 (1966)
ルイ•マル 「パリの大泥棒」 (1966)
フランソワ•トリュフォー 「暗くなるまでこの恋を」 (1969)
クロード•ルルーシュ 「あの愛をふたたび」 (1969)
ジャック•ドレー 「ボルサリーノ」 (1970) 

フィリップ•ド•ブロカ 「おかしなおかしな大冒険」 (1973)
アラン•レネ 「薔薇のスタビスキー」 (1974)
フィリップ•ド•ブロカ 「怪人二十面相」 (1975)

ジョルジュ•ロートネル 「恋にくちづけ」 (1984)
クロード•ルルーシュ 「ライオンと呼ばれた男」 (1988)
クロード•ルルーシュ 「レ•ミゼラブル」 (1995)
パトリス•ルコント 「ハーフ•ア•チャンス」 (1998)






No.12338   Day 5076