嗚呼。また、大切な方が逝ってしまった・・・。
映画デビューしたばかりの10代の頃から、あこがれ続けてきた八千草薫さん。
映画・テレビだけでなく、ご出演の舞台もよく観に行きました。あの包み込むような笑顔と声音に惚れ惚れしました。
楽屋に伺うと、その笑顔のまま、楽屋口まで送りにきてくださった・・・。
長い役者人生で、不思議とお仕事ご一緒する機会はありませんでしたのに、私が辛い思いをしていたある日届いた高山植物の本。「可憐で芯の強い花に癒されるのよ」と書き添えられて・・・・忘れられません。
歳を重ねられても、あの誰にも真似の出来ない柔らかなお芝居で、常に新しい仕事に挑み続けた八千草さん。
山に咲く花そのものの美しさと強さでした。
どうぞ、安らかにお眠りください。