おはようございます。


10日後に控える阪急百貨店うめだ本店での

個展の準備を終え、あとは搬入と本番だけとなりました。いつもの私のまんま伺います。


ちょっぴり人の多い場所は疲れそうだけど

どんなことでも「これが最後」だと思って

建物に、空間に、ご縁に感謝し

丁寧に大切に心を捧げ

展示をさせて頂きたいと思います。

どうぞよろしくお願いいたします。



そして、昨日からは、秋の奈良での展示に向けての

準備を始めました。


一昨年、賞を頂いた展示の本選なのですが

その時に思っていたものとは

違うものを作りたく

与えられた部屋は同じですが、制作物を変えることにしました。



自分の表現したいものは

少しずつ変化しています。

私自身、どんどんチカラが抜けて

自然と溶け合うように生きています。


毎日草木や花に触れ

虫たちや鳥たちと過ごしていると

その造形の美しさと、生き様の潔さに

「わたしも、わたしらしくいよう」と思います。


それを、そのまま届けたいと、いつも思っています。


田畑の中を、運転していると

フロントガラスすれすれに鳥たちや、虫たちが飛び、

よくブレーキを踏みながら

「なんて美しい、翼の裏側を見せてくれるんだ」と思います。


人と違って、

動物たちや虫たちや植物たちは、裏側までも美しいのです。表か裏か、わからないほど。


それを見ると、本来は表も裏もなく、ただ丸っと一つなんだと思います。

人間が勝手に「表と裏を作ったんだなぁ」と

気づかせてもらえます。


人は区別したがるし、分けたがるし、名前を付けたがります。

それはなぜか、、。

「自分のことが分からないから」なんだと思います。


そうでもしないと、自分が見えてこない。

だから、どこかに所属したくて、安心を得て、自分を知ったつもりになりたいのだと思います。


人間ほど、周りが見えず、寂しがりで、弱くて、もろい生き物はいないと思っています。

でも、死ぬ時は、人間もたった一人で死んでいきます。


夏の庭では、

小さな虫たちが1匹で生まれ、

1匹で横たわり、死んでいく姿をたくさん見かけます。


生まれてくるときも、死んでいくときも

たったひとり。

それは、人間も同じです。


そんな生き様を、日々見せてくれる自然たちに

私は、ただ、そのまま私らしくいようと

寄り添いたくなります。ありがとうって。


すこやかな一日を。