試合ネタはこれで最後です。
やることが多くて下書きのままになっていました。


日々の継続はもちろんなのですが、試合の1ヶ月前の過ごし方は特に重要になります。



それでは👇

 




2週間前の試合で選手権標準記録突破を確信 

自己ベストを約4年ぶりに更新した1月の試合を終え、その後の試合は

2月11日 400m個人メドレー、自由形
2月13日 100、200mバタフライ
2月20日 800m自由形
という形になりました。


「2週間前に強化をしなくても、その時期には既に仕上がっていないといけないので、試合に出て勝負勘をつかんでおこう」と思ったのがきっかけです。

800m自由形はマスターズ大会でエントリーに空きが出たということで、試合10日前の退社間際に届いた一通のメールがきっかけでした。

800mの練習なんて微塵もしていませんでしたが、心肺機能的に400m個人メドレーの良い予行練習になると確信しました。




11日の個人メドレーは自宅から2分の、所属クラブでの開催でした。
前日の勤務疲れで一度起床したものの、布団から出てきたのは9時半。眠たい目をこすりながら市民プールでアップし、会場に向かうと棄権者が多かったことでレース開始時間が早まっていました。会場着20分後にレース、youは何しに来たんだ?って話です。


しかしレースはというと、テーパーをかけていないにも関わらず、前月よりバタフライはほんのわずか速くなっており、前半200mもスターティングブロックが付いていないことを考慮すると泳速は変わらないと判明。

しかし後半200mが地獄のように辛く、途中で耐水したい心境でした。この状況下にも関わらず4分20秒という、最低限のボーダーライン(それ以上はありませんが)をクリアできたことで「あと6秒くらい余裕で上がるでしょう」という自信が生まれました。

それ位、この数年間で一番苦しかったレースでしたから。


1時間後の400m自由形は疲労が限界の中、0.2秒ほど自己ベスト。想定より少し遅れる形となりましたが合格範囲内のタイムではありました。




13日はマスターズ大会ではありますが今年限定、母校のSPACを使わせて頂くことが出来ました。当然記録を狙わない訳がない。

100mは昨年の自己ベストに0.06秒及びませんでしたがその週も特にテーパーをかけていたわけではなく、200mを中心とした練習だったことを考慮するとかなり上出来。

200mバタフライに関しては長年ずっと更新できなかった自己ベストを2年10か月ぶりに0.43秒上回ることが出来ました。75m地点で足を攣りかけましたが、特筆するポイントは150~200mのラップを初めて30秒で泳げたこと。

それがクリアできない限り次のステップに進むことが出来なかったので大きな成果でした。




20日は800m自由形。
目標タイムと担当コーチの想定は8分8秒と合致。
この種目でしっかり出し切ることさえできたら翌週の400なんてあっという間、そう思って挑みました。
結果は目標に1秒半ほど足りませんでしたが、前日は寝不足による頭痛に悩まされていたことを考慮するとほぼ達成できていたと言っても過言ではありません。


言い訳が多いように聞こえますが、それくらい2月はこの週までコンディションが中々合わず、苦戦していました。



1週間カフェインを摂取しなかった

私はコーヒーが大好き。2月は一年の中でも特に眠くなる月ということもあり、よく飲んでいます。
しかし昨年夏ごろから、試合前にコーヒー(カフェイン)を摂取することで力が入りやすい体質だと気付き、翌週の試合前は1週間抜くことで効果を高めようとしました。
それが功を奏したのか、レースの直前は別人のように力が入るのが分かりました。



③1か月前の成功でもある失敗

1か月前の試合2日前。
「スピードが出ず、体に張りがない」という何気ない変化を察知。このままでは不安要素になると感じたので一か八かでウエイトを入れました。

私はウエイト初心者なのでデッドリフト50キロ、スクワット60キロと馬鹿にされてしまいそうな重さですが通常より少しだけ軽くして、回数を増やしました。すると翌日の朝練では見違える姿となり、思った通りのスピードをコントロールでき、自信をもってレースに挑むコンディションが整いました。


翌日は200mバタフライと平泳ぎ。スピードもしっかり出ており、平泳ぎは自己ベスト。個人メドレーに繋がる良いレースが出来ました。


その翌日の400m個人メドレー。レース中、思ったよりスピード感がなく、特に最後の自由形は疲労が大きく降りかかりましたが、それでも約4年ぶりに1.4秒自己ベストを更新。

今振り返ると2日前にウエイトを入れていなければ、もう少し速いタイムが出ていたかもしれませんし、目先の不安要素解消のためにウエイトを入れることは正解であっても、トータル的にはもしかしたら失敗だったかもしれないと今は思います。それもこれも自己責任の世界。だから思い切ってやることができています。


④会場が母校であったこと

埼玉スイマー御用達の試合会場、超高速プールのSPAC。
そこは私の高校の母校でもあります。日本一好きなプール、タイムが出ないわけがありません。





⑤前日に急遽行ったbroken

土曜日の朝練、試合組が25mのDIVEを行っている最中に私は、別メニューで100m4回1分30秒cのbrokenを軽く済ませて終わりにする予定でした。コーチが試合組のタイムを取っていたこともあり、一人で行おうとしたのですが、「タイムとってあげようか?」という一言でお言葉に甘えることに。当初そこまで本気で泳ぐつもりはなかったのですが、2日連続開催の試合は大抵調子が良いことから、同じシチュエーションを作ろうと全力の一歩手前(HR190あたり)まで上げました。


(ターゲットタイム)
28秒4+30秒7=59秒1(59秒台)
31秒7+32秒4=1分4秒1(1分3秒台)
        =1分8秒3(1分8秒5)
28秒7+29秒0=57秒7(57秒台)
Total 4分9秒2 (HR188~190)


バックだけ目標から0.2秒遅れるだけで、他は全てターゲットをクリア。
今回もブレで行ける、あわよくば8秒でカバーできると確信した瞬間でした。



⑥4日前が祝日だったこと

23日水曜日は天皇誕生日のため、祝日。
ここでコンディションが万全になりました。午前中はスイニャーさんと近隣の市民プールで練習、午後は都内にドライブ。疲れが一気に抜けた感じでした。


既にコースがわかっていたことによるシミュレーションのしやすさ

この年になると試合のエントリー者やタイムの情報がある程度入ってくるようになります。2週間前にはそれらの情報を既に入手していたのでランキング順に並べ、コース順を作成。
400IMは5レーン、200BRは4レーンであると判明。また両隣の選手も同時に知ることができ、どのようなレース展開になるのかが想像できました。その上で毎日、実際のレース展開をシミュレーションしました。


⑧7つの条件が同時に揃ったこと

こんなにも好条件が一度に揃うことは中々ないと思っています。
出したタイムはもちろん実力ですが、7つのどれかが抜けてしまっていたら、恐らくこのタイムは出なかったと思います。運も実力のうち、の真意がわかった瞬間でした。














結果が出なかった時に理由を探ることは必須作業ですが、それ以上になぜタイム・結果が出たのかを探る作業も大切だと思います。




次回は



もしかして俺ってすごい?

〜よくわからない自信から確実な自信へ〜



です。