昨日の記事のつづきです。

 

タイムリーに、ななしさんから下記のコメントをいただきました。

「司法試験でもサッカーでもやりきることってできないと思います。
やりきったと思うことはできるかもしれないですけどね。サッカーでも練習は無限にあるし、司法試験でも教材ややり方は無限にあって色んな人が異なることをいいます。
でもサッカー日本代表とは違って司法試験受験生は個人の戦いだから意思決定は早そうですね」

 

…全くおっしゃるとおりで、司法試験でもサッカーでも、やった方がいいことは無数にありますから、その全てを客観的にやり切ることは、事実上不可能です。

 

では、どうすべきか?

方法を2つ、提示します。

 

1.主観的に範囲を限定する。

やり切ることが可能な範囲に限定すれば、もちろんやり切ることができます。

例えば、「今回は、直近3年分の論文過去問をやり切るぞ!」とかなら、さすがにどの受験生も可能なのではないでしょうか。

 

ただ、範囲を限定するにあたり、注意すべきことが2点あります。

 

(1)

例えば、「今回は、『自分たちのサッカー』をやり切るぞ!」と範囲を限定したら、どう思いますか?

…様々な見解があるとは思いますが、サッカーに関しては素人の私が見る限りでは、その内容が不明確で、“やり切った”かどうかの判定が難しいように思います。

これでは、“やり切った”感が得られるかどうかに個人差が生じ、「今回やり切れなかったから、次回こそ同じ方法をやり切るぞ!」という余地を残してしまうのです。

というわけで、範囲の限定は、できる限り明確にする必要があります(明確性の原則)。

 

(2)

例えば、サッカー日本代表が「今回は、『カレーの早食い』をやり切るぞ!」といった範囲限定(今テキトーに思いつき)をしたら…

は?何言ってんだこいつらなめとんのか!?(#^ω^)

って思いますよね。

なぜでしょう…サッカー日本代表は、W杯等のサッカーの試合で勝つことが第一目的(と、少なくとも我々は期待している)なのに、『カレーの早食い』なんて、その目的達成に全く関係ないと思えるからです。

というわけで、範囲の限定は、目的達成に関連する手段にする必要があります(目的と手段との関連性)。

 

そして、そのためには、

・目的を達成するにはどのような手段が考えられるか

・それらの手段は、目的達成にどの程度資するのか

といった点につき、様々な情報を集め、比較検討した上で、上記(1)のように明確に決断する必要があります。

ちなみに、本格的な試験対策を始めてわずか8か月後に予備試験に最終合格し、翌年の司法試験にも危なげなく合格した『4A基礎講座』の受講生と対談したときに伺った勝因は、「入念な下調べをした上で、これだと決めたら盲目的に突き進んだこと」でした(記事「4A実践答練とは?」ラスト)。

 

サッカー日本代表の決定力不足にも見られるように、少なくとも今の日本では、“決断”が苦手な人が多いのかなあ…

確かに“決断”は、失敗のリスクを伴うので、これを恐れる気持ちは誰にでも、多かれ少なかれあるはずです。

しかし、本当に恐れるべきは、“決断”せずにズルズル底なし沼に沈んでいってしまうことではないでしょうか。

一度“決断”して、成功すれば全く問題ありませんし、失敗しても、その敗因を分析して適切に方向転換できる可能性が高まります。

そういう失敗から方向転換して成功した経験を一度でもすると、“決断”を恐れなくなるのかも…あるいは、“決断”せずにズルズル底なし沼に沈んでいって痛い目を見た経験でもいいのかな(ちなみに私は両経験を、それぞれ複数回しています)。

W杯は4年に一度ですから、サッカー日本代表は、一度失敗したら終わりという面もあります(今回は、連続でW杯メンバーに入っている選手が結構いますが)…“決断”のプレッシャーは、私のような素人の想像を絶する部分があるでしょう。

それと比べたら、毎年チャンスが巡ってくる資格試験受験生は…サッカー日本代表の決定力不足を非難する資格があるでしょうか。

 

2.優先順位的思考

ようやく2つ目の方法です。

上記1のように、ある時点で範囲を適切に限定したとしても、その見通しが甘かった(私はしょっちゅうあります)とか、その後の事情変更等のため、限定した範囲の手段を全てやり切ることができなくなることがあります。

その場合に採るべき方法が、優先順位的思考です。

これは、既に記事「司法試験の下4法対策」の冒頭で詳しく書いたので、そちらをご覧ください。これも、範囲を限定する方法といえばそうなのですが。

 

 

最後に、冒頭のななしさんのコメントのラスト部分に関連して。

サッカーのような団体戦だと、他のメンバーとの兼ね合いから、自分のやりたいこと・やるべきことを完全にやり切ることは難しくなりますが、試験の受験生は、ご家族等の周囲の協力は受けているとしても、突き詰めれば個人戦です。

そんな試験ですらやり切ることができない受験生が、今のサッカー日本代表を非難することなどできるのでしょうか。

 

様々な方法を駆使しつつ、やり切りましょう!

そうすれば、成功しようが失敗しようが必ず、未来が開けます!!