二人の空気は至極穏やか

隣同士で座っていたけれど
海斗は今、智君の膝の上

二人とも空を見上げて
その横顔がそっくりで



智君は海斗を自分と向かい合わせに
抱き直した

そして、自分の胸に海斗を閉じ込めた



˚✧₊⁎⁎⁺˳✧༚… ✧₊⁎⁎⁺˳✧༚**•,༄


言葉に出来ない事とは
本当に起こるんだ…

自分の目で見たものなのに
誰かに伝える事が出来ない
不思議な光景……

木漏れ日に吸い取られるように
海斗の背中から放たれた

とても

とても優しい光


決して目が眩むようなものじゃなく

本当に…天使が降りて来そうな暖かい陽


そうか…


俺達を助けてくれた贈り物を
海斗はお返ししたんだな…


それで…良い

いつか

君が大きくなって
親になった時にでも
話してあげるよ

君が智君の
 Guardian Angel だという事を。


海斗

ありがとう。
生まれてきてくれて。


ありがとう。
智君を守ってくれて。


父さんね、頼りないけどさ…
一生懸命、君達を守るよ。



だから、安心して任せてくれ