※※終始妄想捏造でございますので…※※






実はね…


松潤は…俺と相葉ちゃんをソファーに座らせると海斗を起こさないように静かな声で話し始めた

"智も知らない事なんだけど…" と前置きをして


潤「カイの出産の時、俺達は全ての不測の事態を潰してオペに臨んだ。
何が起きるか本当に分からなかったんだ。
その中で重要だったのが輸血。
もし大量出血した場合の輸血用の血液確保は絶対だった」

相「サトちゃんは確かA型だよね?特別珍しくもないんじゃ?」

潤「…A型なのは確かにそうなんだけどね、智の型は少し珍しくて…全く使えないのではないけれど、少しのリスクも残したくなかった…そこで、俺達は智の両親を探したんだ…」

相「いつの間に…?」

潤「早い段階から松岡先生を中心に色んな手を使って探した。智の自己血を保存するのが一番いいけれど、ただでさえ妊娠中は貧血になりやすいからね、それは出来なかった」

翔「…で、見つかったんだ…お母さん」

潤「ああ…。献血にも同意してくれた。6ヶ月かけてギリギリの量の確保が出来たんだ」

相「今回も?」

潤「……一度、智はオペに同意しなかっただろ?
あの時、城島先生が割とあっさり引いたのは、翔君に説明した通り智の不安を拭いきれそうになかったのと…」

翔「輸血…智君に合う血液が足りなかった…?」

潤「…そう。お母さんは、すぐにでも協力すると申し出てくれたけど、体調を崩されていたからね…」

翔「…どうして智君には言っていないの?」

潤「お母さんからの申し出だよ。智は自分の血で助けて欲しいなどと思わないだろうから…って」

相「………そうかな……」

潤「ん?」

相「サトちゃんはさ…人の事、絶対に悪く言わない。お母さんの事も一度だって」

潤「言わないだけで思っているかもしれないだろ?」

翔「俺も相葉ちゃんと同じなんだけど…智君は、自分も海斗を産んだからこそ…お母さんの事を理解して、許していると思う…」

潤「…だといいんだけどね…」