相葉ちゃんがカイを連れて行ってくれた。


いよいよ…翔君と2人きりだ…


振り返ると、すぐそこに翔君がいてびっくりした。無意識に後退る…


翔「そんなに…俺の事がイヤ?」


智「……………」


何も言えず目を伏せた俺の肩に手を置き顔を覗き込まれる…

相変わらず…イケメン…テレビの中の翔君と同じ人なのに…ドキドキする


翔「智…くん…ぅ…」


え…?


俺の肩から手が滑り落ちて、翔君の膝にいったかと思ったら…そこまま膝を床に付いてしまった…

肩を震わせて…


泣いてる…の?


僕も翔君と同じ高さまで降りていく


今度は僕が翔君の肩に手を置いた


智「しょうくん…なかないで?どうしたの?どこかいたい?」


翔「智くんっ…ごめ…ご、めんなさい…。どうか…俺を…ゆる、許して…」


智「しょうくん…?ぼくは、なにも、おこったりしていないよ?あやまるのは、ぼくだよ?」


翔「智くんは…何も悪くない…俺が、俺が全部悪いんだ…」


違う…違うよ翔君…


翔君は何も悪くないんだ

僕が…僕があんなサヨナラをしたから…翔君をここまで苦しめたんだ…

ちゃんと…ちゃんと顔を見てありがとうを伝えておけばよかったんだ…


なのに…一方的に、まるで拗ねた子供みたいな事をしたから…


ごめん…ね。


顔を見たら出て行けないと思ったんだ…

まだ、大丈夫…まだ、ここに居てもいいんだ…って自分に都合よく考えてズルズルと翔君に迷惑をかけたと思うんだ…

翔君に、ハッキリともう終わりだと言われたくなくて…

狡い僕がいけなかったね…




もう一度、今からちゃんとサヨナラしようね。




僕に触れられるのはイヤじゃないかな…



恐る恐る…翔君の頭を両腕で抱え込んだ…