2012.2 山形・山寺と蔵王樹氷 1日目 その3 | あおいとあさぎの旅行記 blue × blue journey

あおいとあさぎの旅行記 blue × blue journey

カメラの蒼生≪あおい≫と一緒にまわった、ひとりとひとつの旅のきろく。

真っ白く深い雪に覆われた、東北山形の旅。

冬の厳しさと、静寂さに潜む不思議な力を感じつつ

山寺を何とか無事に下山しました。


すでに昼時もすぎ、そういえば生きることに必死すぎて

何も食べていないことに気づき(笑)

気づくとお腹が正直に鳴るので、何か食べることに。


お寺をおりて、民宿やお食事処がちらほらと並ぶ通りを歩きます。

平日の昼間だったので、お客さんも全然いないし、

開いてるか開いてないか分からないお店がいっぱい。

一軒の小さなお家に入りました。


おじいちゃんとおばあちゃんがお二人で切り盛りしているらしく

開いているというので入れてもらうことに。

お二人とも、お昼時をすぎてご休憩中のようで

お茶をずずーっと啜ってらしたので

ちょっと申し訳ない気もしつつ…。


メニューを見ていたら、室内の暖かさにホッとしてしまって、

安心したら無性に甘いものが食べたくなったので

ずんだ餅を注文しました。


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疲労回復。









お餅というよりは大きなお団子という感じです。

その上に、こんもり盛られた枝豆のすりつぶし。

これ、たまりません。大好き。

甘すぎず、でもほのかに甘い。豆の甘みと香り。

仙台で初めて食べたときは、ずっと食べてました(笑)

これは日本人ならではの、上品な甘味ですね!

初めて作った人に感謝したい。


お腹も満たされたところで、ふとお店の奥を見ると、

段こそ2段でしたが大きくて立派な雛壇が飾ってありました。

おばあちゃんが、この時期には地域で雛壇を飾って

お祭りをするというイベントがある、と教えてくれました。

写真を撮ってもいいですか、と聞くと快く了承してくれたので

触れないように気をつけて、何枚か撮らせてもらいました。


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美しく温かい瞳。








自分の家でも、お雛様を飾るなんて何年もやっていないので

懐かしさと同時に、このお雛様とお内裏様の優しい表情は

改めて眺めるととても素敵だなと思いました。

穏やかに微笑む二人はとても幸せそうで

昔は彼女たちに成長を見守られていたんだなぁ…としみじみ。

十二単の紅がとても綺麗でした。


天井からはつるし雛が揺れて。


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おまじない。













ひとつひとつのモチーフに意味をこめて、手作りするんですよね。

お花や桃の実、子供など、たくさんの小さな飾りが

いろどり豊かにゆらゆらと揺れて、これも素敵です。

ひな祭りと言えば女の子のお祝い、

女の子が喜ぶような繊細でかわいい習慣ですね。


お礼を言ってお店を出たあとは、山寺駅へ。

山寺駅にはちょっとした展望所があり、そこからも山寺の全景を

見渡すことができますよ。

駅はあまりひと気がありませんでしたが、

雪の中にじっと佇む駅舎は、やっぱりどこかホッとしますね。


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人を待つ。













駅前のポストも、誰かが誰かへ宛てた手紙を繋ぐべく

じっと待っているのかなぁと思いました。



さて、JR仙山線でいったん山形駅に戻り、

そこからはバスに乗り込んで、蔵王を目指します。

樹氷を見に行くのは翌日ですが、お宿を蔵王で取ったので。

蔵王といえば、もうひとつの名物は温泉です(‘∀‘)


山寺~山形は電車で20分、山形~蔵王はバスで50分程度。

徐々に日暮れの時間がやってきて、バスは山道を登り始め。

車窓から見える夕日は遮るものがなく、

薄赤いインクを空に混ぜたような色合いです。


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溶け合い。









感嘆のため息が出るほど。

この日は一日大変な思いをしたので、生きててよかったと実感。


バスを降りたあとは、ホテルまでがんばって

蔵王温泉街を歩いてみます!

シーズン真っただ中のスキー客の方とたくさんすれ違いました。

道も、雪や氷に覆われた場所が多くて

なかなか歩くのは大変でしたが、温泉街だけあって

お土産屋さんなども結構充実していて、楽しめます。


真冬の黄昏、あっという間に太陽は沈みます。


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最後の陽。








まるい太陽のあたまだけ、木々の間に眩しく見えて、

次の瞬間には消えていきました。

空も徐々に青を取り戻し、その青も深くなっていく。


ホテルまでの道のり。


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夜への誘い。













このときの空は、いつまでも見ていて飽きないですね。

自然の作り出す色合い、これも大好き。


やっとホテルに到着し、部屋で靴を脱いで荷物を置いたら

ぱったりとベッドに倒れ伏しました(笑)

この日は「松金屋アネックス」さんに泊まりました。

天然温泉の眺望風呂と露天風呂があります!


蔵王温泉は、強酸性なので入るとちょっとピリッとします。

それが汚れを分解して溶かしているのかなんなのか、出たあとは

つるつるになります。

確かに、眺めがよくて、この日何度目かの「生きててよかった」を

味わいました(笑)

露天も、深い雪の中で入れるのでとても気持ちがいいですよ。

お湯で雪を溶かして遊んでました。


温泉を堪能したあとは、夕食です!

せっかく久しぶりに夕食の出る宿に泊まったので、カメラ持参で。


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蔵王料理!








地元の食材を使った和食御膳です。

蔵王牛のステーキやら、山菜の天ぷらやら、

美味しいものが次から次へと。

特に、写真には写ってないですが、「からから汁」という

お味噌汁に豆板醤を加えた蔵王名物料理がとても美味しくて。

お昼もちゃんとは食べていなかったので、夢中で食べました。

満足満足。



1日で雪国のあれもこれも、いろいろと体験したこの旅。

とりあえず、雪の上での歩き方のコツが少しだけ分かってきたところで

2日目は、いよいよこの旅の本目的、蔵王樹氷を見に行きます!


*2日目~蔵王樹氷へ!~はこちら