喉の閊え | 教育のチカラ

喉の閊え

ある人の死を受け入れられず

そこから目を背けてきた


自分にとっては

不思議な太陽のような存在だった人が

急にいなくなった


その人が亡くなった日

私はプーケットにいた


津波の被害からちょうど1年後

タイに友人がたくさんいる私は

どうしても現地にいって黙とうをささげたかった


海岸で登っていく無数の提灯

漆黒の夜の闇

柔らかい灯りが天を照らしていく


まさに

その時

その人が交通事故でこの世を去った


私は何も知らずに

帰国した時には

お葬式も済み

その人は灰になっていた



それから2年半


やっとその人のお墓参りに行けた


何度も行こうと試みたが

どうしても行けなかった


何かが壊れてしまいそうで

行くことをずっと避けていた


その墓参りを

やっと果たすことができた。



ずっと、

喉に引っかかっていた何かが

とれた気がした。




同じ日の夜

札幌から来たクライアントのSさんと打ち合わせ


8月にある研修の内容を詰めたのだが

Sさんと話すとき、必ず話題に上るのが

Sさんの慕うある先輩の話


つい盛り上がって

その先輩をいかに引っ張り出すかって話になる。


その人にとっては

迷惑な話かもしれないが

そんな話になってしまうのだから仕方ない。




私は

人に頼るとか

誰それを慕うとか

ほとんどしない人間だ。


その傾向はこの2年、より一層強くなっていた。


だから

滅多に人の話をしない

特に自分より年長の人の話はしない


でも、

例外というのはあるものだ。



こんなふうに歳を重ねられたらいいな

いつまでも先を走っていて欲しい人





もう

そういう人たちには

いなくなって欲しくない。




いつまでも元気でいてほしい。




墓参り

これを機会に

いろんなものを

変えていきたいと思う。