飲酒や喫煙でパリ五輪代表離脱となった件について思うこと | 青い柳の樹のように  - counselor's blog -

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名古屋の老舗カウンセリングルーム「アンフィニ」の代表カウンセラーの青柳と申します。
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心理カウンセラーと心理学を身近にするブログです。
皆さん、本日の心の天気はいかがですか(^^

さて、今回は「状況と罪」について。

皆さんは、他者に対して寛容なほうですか?

どういうときに寛容になりますか?

 

【寛容】…心が寛大で、よく人を受けいれること。過失をとがめだてせず、人を許すこと。

 

人というのは、失敗したり、

間違ったり、過ちを犯します。

仲のよい人と人との関りであっても、傷つけることはあるでしょう。

 

そして、人間が集団(社会)で生きるために、

仏教哲学で言うところの「戒」と「律」が存在します。

 

「戒」…自ら道徳的に考えて内面的に反省すること

「律」…ルールによって罰が存在すること

 

例えば、友達との約束を破って相手を傷つけてしまった場合、

法律的には問題はありませんが、道徳的には反省するということが「戒」。

例えば、友達の持っているアクセサリーが羨ましくてコッソリ盗んだ場合、

反省しても、法律的にいえば窃盗罪となるようなことが「律」。

 

先日、体操女子でパリ五輪の日本代表主将に選ばれていた、

19歳の宮田笙子選手が喫煙、飲酒をしていたことで五輪代表を辞退となりましたね。

 

私はその後のコメンテーターの方のコメントに、

正直なところ、違和感を感じざるを得ません。

 

▼エースとしてのプレッシャー

▼立場としての重圧やストレス

▼19歳という年齢

▼回数の問題

これらのことから、

「それくらい許してもいいんじゃないのか!?」

という寛容なコメントに違和感を感じるのです。

 

上記に挙げた4つは、

どれも"やっていい理由"にも"許される理由"にもならないと思うのです。

 

・タバコや酒は許して、薬物や大麻だったらダメなのか?

・オリンピック選手ならよくて、その辺にいるヤンキー高校生だったらダメなのか?

例外を作ってしまえば、どこまで?ということが生じます。

 

許されるのは、「能力」や「立場」の問題としてしまえば、

「能力」や「立場」の特権によって差別や、不公平が生まれます。

 

『スパイダーマン』の映画のなかに、

「大いなる力には、大いなる責任が伴う」

という紀元前から伝わる言葉があります。

 

大人たちが出来たことは、もっと心の教育をすることだったと思うのです。

ストレスや重圧なんてのは、オリンピック選手でなくとも、

多くの人が感じていることです。

 

それを規模や求める成果で、寛容に社会が示せば、

「いいよねこれくらいのこと。」

「黙っておけば万事うまくいく。」

ということを許してしまうこととなりませんか?

すると…。

 

・社運を賭けた一大プロジェクトだから隠ぺいした

・子供の進学のためにお金が必要だったから犯罪に手を染めた

・大企業の社長だから交通違反を見逃した

 

って、許されることになります。

 

昔は許されたことが、今は許されない、

通常なら軽微だが、集団によっては重要、

ルールや規律というのはそういうものです。

 

ちょっと前の交通事故で、上級国民なら逮捕されないのか!?

と、憤っていた人たちはたくさんいたのに、今回は?

相手の立場やケースで、「律」に対して寛容になるなんてことは、

私は、あってはならないと思いました。虹
 

 

 

いつも有難うございます。

心を成長させたいときはアンフィニへ!

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ご予約は052-253-5040まで!

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