別れ

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元彼が黙って別れてくれたように

夫と別れようと思った。




(時系列が前後しますが、過去の元彼との別れです。)



夫に恋してしまった私は

度々元彼の誘いを断り

電話も全くしなかった。


久しぶりに家でのんびりしていると

電話が鳴った。

アパートで元彼の新しい写真を

見せてくれるというので

迎えの車に乗って行った。


よそよそしい態度の私に

元彼が聞いた

「好きな人が出来たの?」


「ずっと年上で

相手にされないかも知れないけれど。

好きな人が出来た。」


元彼は黙って私を見ていた。

「洗濯物取り込まないといけないから帰るね」

と彼のアパートを出ようとすると

送るよと言って立ち上がり

黙って車で送ってくれた。


車を降りる寸前

「さようなら」

「もう電話はして来ないで」

ごめんなさいもなく

ありがとうもなく

言うだけ言ってドアを閉めた。




元彼は車を降りる事なく

そして私も振り返らず家に入っていった。





その後忘れた頃に

夜、窓に小石が当たる音がして

その窓を開けると

元彼が立っていた事があった。


外に出て少し話をしたが

また付き合おうでもなく

夫のことを聞くわけでもなく

元気そうで良かった。

バイクを変えたんだね。

と、当たり障りのない事だけいい

帰って行った。




毒親から離れるためと

元彼に私を忘れてもらうために

一人暮らしを決心した。




あの時、元彼は

決して、私を責めなかった。

ごめんねとも言わない私を

黙って許してくれた。


私も夫が謝らず

彼女のもとに行っても

黙って別れてあげようと思っていた。




結婚指輪を貰えず30年黙っていたのも

因果応報だと思っていたからだ。


元彼に貰った小さなルビーがついた

金の指輪を

私は別れと同時に捨てたのだ。


ルビーの石が持つ意味は

「これからも二人で。真実の愛」

そして「夢を追いかけるお守り」

愛も夢も捨てたのだ。


この意味は

元彼が留学したあとに知った。




元カレの深い愛に

感謝も謝罪もしない私は

結婚指輪が貰えなくて当然だったのだ。