成人式の思い出 | 染井的趣味ライフ

染井的趣味ライフ

ドール沼の住人による、ドール沼のブログです。主にカスタムのメモにしていく予定なので、素体写真をあげていきます。ドールや生首や真っ裸が苦手な方はご遠慮ください。ドール以外に介護日誌と小説を始めました。

成人を迎えられた皆さま、おめでとうございます。

今年の成人式も荒れる新成人がニュースになるのかと思っていたら、貸衣装の会社がバックレるというとんでもニュースが流れていましたね…。

バックレるならせめてもっと早くバックレろよ!

なんで2日前?!
(6日に「休業します」とか言い出したらしい。)

責任者を見つけ次第、みんなでボコボコにしても良いと思う…。
(リンチはダメ、絶対!)


成人の日になると、どうしても自分の成人式を思い出す染井。

前年の成人式が終わった翌日、母は近所のホテルで着付けとヘアメイクと写真撮影の予約を済ませるという速業に出て仰天しました。

しかし、当日になってとっとと予約をいれた理由がわかりました。

大都会というわけではありませんが、そこそこ人が住んでいるベッドタウンに暮らしている染井。

しかも染井の世代は新成人の人数が多かった。

そうなるとものすごい人数の新成人の着付けとヘアメイクを式典が始まる前にさばききらなくてはならないので、最悪作業を夜明け前から始めなくてはならないわけで。

当然、予約が遅れれば早朝の時間帯しか押さえられなくなります。

しかし、ほとんど一番乗りだった染井は、時間帯を選び放題。

母は式典に余裕で間に合いつつ、早起きをしなくても良い時間を押さえてくれたのです。

そういうところは抜かりがなかった母。

振袖は母の数多の友人から「娘ちゃん、成人するんでしょ? うちの子の着物、貸してあげるよ」という話が殺到したとかで、とりあえず写真を見せろとオーディションを開催(笑)

叔母からも貸してあげると言われましたが、叔母の振袖は青地に薔薇をあしらった地味顔の染井には似合いそうにないものなので、丁重にお断りしましたほっこり

自分が振袖を着られなかったせいか、娘の成人式に命をかける母。

ありがたいとは思いますが、結局すべて母の思い通り。

染井には選択権はなし。
(振袖を着るか着ないかは聞かれましたけど。)

借りる着物もエンジ色に鳳凰柄と決まり、ホテルでの打ち合わせも済ませて準備万端、余程のことが起きない限りは大丈夫な状態でした。

…が、余程のことが起きました。

染井の成人式の5日前に祖母が他界したのです。

本来なら喪中になりますが祖母の性格上、喪中だからと振袖を着るのを止めると逆に化けて出そうだったので計画通り、成人式に振袖で出席しました。

1週間の間に喪服と振袖を両方着た数少ない人間の中に、染井は仲間入りしてます。

しかも染井の誕生日は1月。

誕生日を迎えた2日後に祖母を亡くし、2日後に葬儀、その3日後に成人式というスケジュールでした。

しかも死亡診断書やら火葬許可証やら、祖母の死にまつわる書類を受け取ったのは弱冠二十歳染井だったし、最初に臨終だと告げられたのも染井。

親戚中に電話をかけたのも染井でした。

母はあしたのジョーの最終回のように、真っ白になってベンチに座り込んでおりました。


人生は準備していても予想のつかないことなんていくらでも起きます。

準備万端でも想定外の事態に弱い母。

準備に抜かりがあるが想定外の事態に強い染井。

こうしてみるとバランス取れている親子なんだなぁ(笑)


成人式当日、晴れた空を見上げて染井は心の中で「おばあちゃん、見えるかい?」と呟きました。

が、晴れてはいたものの強い風が吹いていたため、振袖の袖から襦袢の袖が出てきてしまい、あまり格好がつかなかったという…笑い泣き