午前10時半ごろに救急搬送された母と救急外来の病棟で母と再開したのは、恐らくお昼過ぎだったと思います。
母は意識はしっかりあるものの、喋りづらそうでした。
脳梗塞であることを告げると、少し遠い目をしていたのは自身の母親である祖母を思い出していたのでしょうか。
染井が溜め息混じりに「ワーファリン飲むのやめるから…」と呟くと、母はいきり立って「それは関係ない！」と怒鳴ろうとしましたが呂律が回っていないので、まるで酔っぱらいが叫び散らしているようでした。
ワーファリンというのは血液の流れを良くする薬です。
不整脈がある母はワーファリンを飲んでいたのですが、2月に勝手に服用するのをやめました。
理由は「納豆が食べられないから」
…(-""-;)
母は脳梗塞とワーファリンに関連性は無いと思っていたようですが、すでにその事を医者に告げたとき明言はしませんでしたが「一因ではある」と仰ってました。
母の脳梗塞は持病に不整脈があること、ワーファリンを飲むのをやめたこと、疲労など様々な要因が重なって起きたものと思われますが、どう考えても一番の原因は勝手にワーファリンの服用をやめたことが大きいと思います。
ワーファリンの件もですが、母が不仲の父に「なんでアンタがいるの？！」と回らぬ口で怒鳴る姿を見て、今後始まるであろう介護生活に不安を感じました。
実際、なぜ父がついてきたのかいまだに解りません(笑)
父の行動はいつでも不可解です。
そんな中、カーテン越しの隣のベッドからこんな会話が聞こえて参りました。
患者「点滴終わったら、帰って良いですか？」
医者「ダメですよ！ まだ検査してないじゃないですか！」
患者「でも、もう痛いの治ったし、明日仕事あるし…帰って良いでしょ？」
医者「ダメですって！ 何が原因なのか、まだ調べてないでしょ！」
患者「原因…？ 多分、豆です」
医者「…はあ？」
患者「私、豆アレルギーなんです。でも夕べ、豆が原料のビール(発泡酒？)を飲んだんです。それでお腹が痛くなったんですよ。だから帰って良いでしょ？」
医者「ダメです！ 本当に豆が原因なのか解らないでしょ？！」
ひたすら帰ると言い張る患者とそれを押し留める医者。
2人とも真面目なんでしょうけど、端で聞いているとコントのようです。
カーテン越しにそんな会話を聞かされて、染井と父は必死に笑いを堪えてました。
続く