「あれ? この子、こんなに可愛かったっけ?」

と、セッションが終わった時に、おっしゃったお母さん。



「ちゃんと、おっぱいが出ているか」など、いくつかの心配事がありました。





おっぱいを診察すると、けして出ていないということはなく
本来ならば、いいおっぱい。

本来ならば。。。というのは、お身体を整えれば、もっとしっかり分泌するだろうなという状態。

そこで大事なのは、授乳姿勢

どういう飲ませ方をされているか観察して
お母さんと赤ちゃんの、今の状態のお身体で、どういう姿勢で飲ませれば
上手く飲めるのかを探していきます。

お母さん側も赤ちゃん側も、少し癖があったので
その癖の通りに、身体は形状記憶されている状態。

形状記憶を解いて、本来の身体に戻せばいいわけですが
今は、

形状記憶の状態(整っていない状態) = ご本人にとって普通の状態

ご本人にとっては普通の状態なので
例えば、捻れを戻した状態にすると、違和感がある。

赤ちゃんも、一般的な授乳指導のように、
お母さんのおへそと、赤ちゃんのおへそをピッタリくっつけるように・・とか
頭と身体の方向をまっすぐに・・とか

それは確かにそうなれば、ベストですが
むきぐせなどで、背中が捻れている場合は、首・頭だけ背中とまっすぐなるように・・
と、やってしまうと 赤ちゃんは苦しい。

ですので、形状記憶のまま、赤ちゃんの口が、乳首の正面にくるようにあわせると
とっても上手に飲んでくれます。

その代わり
赤ちゃんの身体は、ちょっとお母さんの身体から離れてしまったり
(おへそがぴったり・・とはならない)

逆に、少しくっつきすぎ(うつぶせ気味)になったりした状態
(でも、けして反った常態にはしません)

に、なってしまいますが
もぞもぞ、身体を動かして、気持ちい(違和感の無い)状態に戻ろうとすることもなく
身体もリラックスして、気持ちよさそうに飲んでいます。

あとは、身体を整えて

ご本人にとって普通の状態 = 整った状態

になれば良いわけです。
赤ちゃんには、お母さんにケアの方法をお伝えして
お母さんは、エクササイズや座り方・立ち方などをお伝えしました。

少しずつ、
「ご本人にとって普通の状態 = 整った状態 = 気持ちい状態」

になっていきます。

気持ちよく授乳できて、安心されたお母さん。
授乳が苦痛ではなくなりました。

少しお身体も整え、ご自宅でセルフケアができる状態にして
カウンセリング(身体とと心は、ひとつなので)して
ご自身の「在りかた」にも、気付きがあったご様子。

心が解放されて、身体も開いたら・・・

おっぱいが吹き出てきました。

これには、お母さんもビックリ!




セッションが終わって、赤ちゃんを抱き上げるとき
「あれ~?この子、こんなにかわいかったっけ?」
「可愛くて可愛くて仕方ない!」と、涙ながらにおっしやいました。

産後から緊張状態が続いて、可愛いと感じる心の余裕もなかったのかもしれません。

幸福感で満たされた表情で

「しあわせ~」って、さけんでいらっしゃいましたよ。

そして、折りしも今日は、お母さんの誕生日でもありました。

自分の存在自体が、ありがたい
自分の存在自体に価値がある

そして、何より目の前の赤ちゃんの存在が、奇跡のようにありがたい
生んでくれたご自身のお母さんにも感謝があふれる

そんな見事な変容が起きました。

私も、本当に嬉しく、お互いに幸福です。
こんな素晴らしいお誕生日プレゼントをいただけるなんて と。

でもね。。。
それは、最初から あなたが受け取るつもりで来て下さったからです。

心を開くこと・・
何かを受け取りたいときは、大事なことだと
改めて、そう思います。