久しぶりの更新です。
最近、HPやブログからのお問い合わせが続きますので
やっぱり、書かなきゃ・・と。
授乳指導で ポジショニングを考えるとき
どうすれば、お母さんも赤ちゃんも気持ちよく授乳できるかを一緒に探ります。
その時、やっぱりお母さんも赤ちゃんも 身体のクセが
うまくいかない原因になっていることが多い。
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先日開催した「指導者対象 赤ちゃん講座」
この講座で、一番伝えたいことは
「赤ちゃんの気持ちいい」=「快」を探す ということ。
そのためには、赤ちゃんの身体的発達・神経発達・脳の発達・感覚の発達は勿論
加えて、赤ちゃんの「姿勢」ということにも着目してお伝えしています。
これらを理解することで
①次の段階へ発達を促し
②発達段階において、姿勢を整える(赤ちゃんにとって気持ちのいい姿勢とは)
③向き癖・反り返り・授乳がしにくいなどの現象にアプローチできる
④各現象が将来へ及ぼす影響(癖があるまま成長した場合の影響)を知る
「これらに対する観察力を養うこと」
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授乳について言えば
右はうまくのめるのに、左はうまくいかない。
のませにくいし、のんでいてもすぐ離す
深く くわえさせなければいけないと知っているけどうまくいかない
だから、乳首がすぐ切れて痛い
切れていなくても、飲ませるとき歯茎で挟まれて痛い
(「ピアノのふたに挟まれているように感じるほど痛い」と表現される方も。
それはそれは・・想像しただけでも怖い)
あまりの痛さに、授乳が恐怖
(今日、お会いしたのお母さんは、「さあ~こい!えいっ!」と
気合をいれて授乳開始していらっしやいました。)
あまりに傷が痛いので、少し回復するまで搾乳して飲ませる
直接授乳を再開すると、また傷が深くなる・・の繰り返し
その結果、分泌量や乳房の大きさに左右差があり
しこりが取れない
このようなケースでは
赤ちゃんの背中の、左右の緊張の度合いを整えることでのみやすくなる。
すなわち、向き癖のなどによる背中や腰に捻れを改善する。
左右どちらかが向きにくいということは
抱っこされていても、向きにくいほうに無理やり向かされていたら
それは、おっぱいを飲むどころではない。
身体と頭がまっすぐ一直線上になく、曲がったりよれていたりすれば
まっすぐ向いたときと比べて、口も開きません。
試しにやってみてください。
まっすぐ前を向いて、口を開けた時と
頚を横を向けて、 口を開いたとき
それぞれ指が何本入りますか?
私は、まっすぐのときは 3.5本くらい。もう少し余裕も。
真横を向いたら3本がやっとでした。
横をむいたまま、ご飯を食べるのは、とってもつらいです。
口だけではなく、腰や背中も痛くなるし
まっすぐに、戻りたくなります。
だから、赤ちゃんだって「お口を大きく開けて~」と言われても・・
まっすぐ戻りたいから、戻ろうとしてるのに、「引ぱったら痛いから止めて」といわれても・・・
身体もまっすぐ戻りたいけど、おっぱいだっで飲みたいんだよ~って
それは泣きたくもなります。
お母さんの身体の使い方も原因のひとつであることが多い。
その身体の使い方を 少し変えることで、断然授乳しやすくなるし、
楽に授乳することができるようになる。
少しづつ変わるようにエクササイズしたりマッサージしたり。
でも、変わる前は、その時々の身体で楽に授乳できるポジションを探ります。
お母さんは、目からウロコのように
「昨日までの授乳は、何だったのだろう?」
「こんなに楽に授乳できるなんて!」と、よくおっしゃいます。
「指導者対象 赤ちゃん講座」では、授乳に限らず
子どもの成長・発達に大きな影響を与える母親に、赤ちゃんが気持ちいい状態で居られるように
アプローチする方法を伝えることが重要だと、お伝えしています。
また
母親・母となる女性のからだづくりは、胎児が成長する子宮内を良い環境に整えることにつながります。
産後に
「授乳がつらい」
「抱っこがつらい」
「育児がつらい」
「起き上がるのがつらい」
「肩こり・首こり・頭痛」
などの不快な症状に対して、日常の身体の正しい使い方や生活改善などで身体を整え
お母さんにとっても赤ちゃんにとっても、気持ちのいい育児をして欲しいと願います。