今年もお盆が過ぎ去りました。
今年はお盆を前後して、全国的に梅雨末期のような多量の降雨が続いていますね・・・
私の両親はともに交通不便な山間部出身ということもあり、自動車が足替わりでした。
自動車工場に勤めていた父は制限速度厳守の安全運転ドライバーでした。
その父の妻として一緒に暮らして間近に見ていたせいか、母もいつの間にか運転免許を取得して、ハンドルの軽い軽自動車を中古で購入して車を運転するようになっていました。
私のユニークな母は後で何か始めたのが家族に知れる、自分が始めた事を家族に詳しく説明したりしない、いつの間にか独りで事を始めているような人でした。
なので、我が家から遠く50㎞以上も離れた母の実家に母が車で通い始めた時も、私は後でその事情を知るような有り様でした。
そんな母でしたが、雪道ドライブや降雨ドライブには自信が無かったらしく、そういう天候の時は無理に遠出したりせずに音無しくお家で過ごしていたようです。
そんな、悪天候時には決して運転しない母とは正反対に愚息の私は、荒れ模様の天気と聞くと逆に奮い立ち、状況確認も兼ねて目的地目掛けて進んでいくたちです。
・・・なので今年もお盆休みの週末、西日本は悪天候にも関わらずお盆参りに行こうと、母のお下がりの軽自動車に乗って私は県北山間部のお墓を目指しました。
しかし、道程は途中通行止めのバリケードが設けられ、迂回ルートでは国道脇を流れる河川が濁流で溢れんばかりとなっており、更に山から大量に流れてくる雨水でアスファルト上には深い水たまりが随所に…
能天気な私でも諦める状況で慌てて車をUターンさせて、引き返し始めた直後深い水たまりを通ったせいか車体下からは「キー」という異常音が…
その音はすぐに鳴り止んだのですが、そのまま走行して町に戻り量販店の駐車場に車を止めて用事を済ませ、車を再始動しようとキーをひねっても全くセルモーターが回らない…
結局、母のお下がりの車で無茶をした愚息は、大切な母の車の電気系統を損傷させてしまったようで、レッカー牽引によりお盆休みの整備工場に入庫せざるを得ませんでした。
母を失っても本当に懲りない愚息です。
お母さん。
お盆にお墓参りに行こうと豪雨の中を無茶してしまい、あなたから譲り受けた大切な車を痛めつけてしまったよ。
幸い修理可能なようだけど、電気系統がやられると廃車になることもあるらしいので…今後は気をつけるよ。
あなたに運転してもらって、私も何度も運んでもらった大切な思い出の車。
猛烈に反省しています…
本当にごめんね。ひろちゃんお母さん…