どうにかできるの?
『ボーッと観る会』、夜の部。
今宵は、人生のテーマを明らかにするワーク。
詳細は、別の機会に。
まずは、人生の転機を起点に考える。
あの時があったから、
いまの自分がある。
あなたにとっての転機とは?
Mさんは?
「うーん、転機といえば。」
いえば?
「『経歴詐称』ですかね。」
経歴詐称?
「入社して本配属が決まる前の意向調査で。」
調査で?
「資格欄に『英検2級』と。」
ほー。
「持ってないのに。」
えっ?
「ウソつきました。」
いや、バレるでしょ。
「それがバレなかったんです。」
ほんとに?
「ええ、おかげで、国際部に配属されました。」
マジで?
ゆるいというか。
大らかというか。
ウソつくMさんもMさんだけど。
「そのままOK」な会社もスゴい。
それが転機というのは?
「部署には、帰国子女も。」
いるでしょうね。
「当然、仕事では海外とやり取りが。」
ありますよね。
「意識が『外』に向いたというか、広がったというか。」
けど、なぜ、バレるリスクのあるウソを?
「さあー。」
さあーって。
しかも、「英検2級」って。
めちゃハンパじゃないですか。
国際部に配属されるには、力量不足。
高校生でも持ってますよ。
せめて「英検1級」とか。
どうせなら「TOEIC900点」ぐらい。
国際部でしょ。
「いやー、さすがにそこまでは。」
そもそも「詐称」してる人がね。
「遠慮」してる場合じゃないでしょ。
まあ、会話すればバレますね。
2級なら、ごまかせるか。
「おかげで、旅に出たいと。」
それから、海外に?
「インドへのひとり旅も。」
「国際部に配属されたのが、きっかけです。」
女性で長期のひとり旅。
しかも、インド。
なかなかできないよね。
Mさんらしいといえば、らしい。
それも「英検2級」がきっかけなら。
まさに転機。
「詐称」は、その時だけ?
他にも前科は?
「いえ。人生でその時だけです。」
あら。
「なぜ、詐称したのか。」
「よくわからないんですよね。」
「そこまで国際部を熱望してたわけでもないのに。」
ふーん、いわゆる「魔が刺した」と?
「ええ、そんなかんじで。」
「気がつけば、書いてましたね。」
なるほど~、おもしろい。
それ、「書かされた」のかもね。
「書かされた?」
いま、Mさんにとって「旅」とは?
「人生に欠かせないものですね。」
しかも、国内より海外でしょ?
「うーん、国内もイイんですが。」
ですが?
「心が解放されるのは、海外かも。」
けど、元々、旅行好きだったわけでは?
「ありません。」
「国際部に配属されてからです。」
いまの自分を振り返るとね。
あの体験があったから、いまがある。
あの転機がいまにつながっている。
そう感じることって、ありますよね。
ストーリーとしては、できすぎ。
「偶然」と片付けるのもスッキリしない。
「いま」から逆算すると、
「必然」としか思えない。
「なるようになる」流れ。
あるように観じません?
「はあ・・・たしかに。」
神様も、時々、強引な脚本を書く時が。
普段しないことを無理やりさせたり。
人生で必要な体験につなげるために。
そんな時、意識に空白の「間」が。
「間」に「魔」が刺す。
「魔が刺した」
といえども。
きっちり社会的に責任を問われ。
自己責任として、自分も責める。
「個」の視点からみればね。
けど、俯瞰してみるとね。
「魔」も「必然」。
「自分責め」がゆるんだ時。
そんな観方もできるね。
ピピッときたのが、こちら。
「あなたが知らないあなたの話」
阿部敏郎、雲黒斎 徳間書店
> 「いまを生きる」とは、
> いま目の前のことに対して、
> いっさいの判断が消えてる状態のことです。
判断は、消えてるけどね。
無感情で、何もしないわけではない。
自ずと湧いてくる感覚にしたがい、
体験を重ねていく。
感覚に自覚的である時、「間」に。
感覚に無自覚である時、「魔」に。
「間」も「魔」も同じ。
なるようになっている。
(なぜ、あの時、ああしておかなかったのか?)
そんな後悔があるならね。
「いま」を体験するため、
「魔が刺した」んだと。
そんな観方も選択肢に。
「ゆるむ」とイイね。
今日は、ここまで。
また、明日。
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