まなブログ

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テーマ:

蚊にかまれる時点で、私はダメ(笑)




読み終えました。


ピダハン


著:ダニエル・L・エヴェレット みすず書房 3,570円



いや~、考えさせられますよ。


私たちにとっての「常識」。



「幸せ」とは?


「生きる意味」とは?


「この世界」とは?

すべてを問い直させてくれる一冊。



サブタイトルがね。



「言語本能」を超える文化と世界観




著者はね。


言語人類学者。


でありながら、伝道師。



ピダハンってね。


アマゾン奥地に暮らす少数民族。



400人足らずのその集落にね。


イエスの教えを広めに足を運んだわけです。




教えを伝えようとすればね。


言葉が分からないとダメでしょ。


宣教の前に、まず、言葉。



彼の前にも何人かの伝道師がチャレンジ。


でも、みな、目的を果たせず。



その要因として、あまりにも言葉が特殊。


世界的にも類をみない希少な言語。



「数」がない。


「色」がない。


「左右」もない。



著者は、そんなピダハンのもとにね。


家族とともに共同生活。


30年以上にわたってですよ。



この本ね。


言語学や文化人類学について盛りだくさん。


けど、著者のドキュメンタリー・ドラマとしても楽しめます。



何度も生命の危機に脅かされます。


猛獣、毒虫、マラリア。


ピダハンに命を狙われたことも。




また、彼らの生活習慣もね。


示唆に富んでますよ。


ピピッと来たものをいくつか。




1.道具を作らない。



唯一、弓と矢だけ。


芸術作品は、皆無。


資産がない。




2.その場にあるものを使う。



何かを運ぶためにカゴが必要だとするでしょ。


すると、その場でヤシの葉で編むんです。



でも、所詮葉っぱだからね。


そんなの一度二度でダメになります。



技術があるのだからね。


材料を選べば作れるわけですよ。


長持ちするカゴを。


例えば、柳みたいな。



でも、作らない。


モノに合わせるのではなくてね。


人の動きに合わせて、モノをつくる。


使う時だけ、作る。


道具を保有しない。


これ、スゴクないですか?




3.保存しない



道具だけでなく、食べ物さえも。


ある時は、あるだけ食べる。


古くなって臭い始めても平気で食べる。



でも、毎日、狩りや漁をするわけではない。


2、3日、鬼ごっこをしたり、踊り続けたり。


何にもしないことがざらにある。


空腹は自分を鍛えるいい方法だと。




4.儀式がない



葬式、結婚式、成人式。


すべてなし。



気に入った相手と同棲したら、それが結婚。


気に入らなくなれば、いつでも相手を変える。


男女ともに。




5.子供扱いしない



子供を大切にする。


しつけのためのお仕置きもない。



火や刃物などで遊んでいても取り上げない。


それを危険とわからせるために。


手当てはしてくれますよ(笑)



すべて大人と対等。


酒を飲もうが、タバコを吸おうが自由。


ただし、責任を伴う。


3~4歳で労働の義務を負う。


自分で狩りや漁の技術を身につけなければならない。



以上



これらを原始的だと鼻で笑うこともできます。


けど、何ごとにも縛られず生きているとも。


彼らが私たちの生活を見たら、どう思うでしょう?




で、主題の言語なんですけどね。


「数」も、「色」も、「左右」もない。



著者が3カ月かかってね。


部族に数を教えました。


それでも10まで数えられた人はゼロ。



数を数えられないんですよ。


数える必要がないんですって。


これ、スゴクないですか?



色もね。


例えば、緑色だったらね。


「まだ熟していない」


と表現するわけです。


「緑」って単語がないから。



赤なら、「血」とかね。


象徴的な言葉で代用するんです。


定義しないんです。




で、トドメがね。



「時制がない」



動詞に過去形、未来形がないってこと。


すべて現在形。



目の前で起こったことがすべて。


直接体験したことしか信じない。




ほとんどの部族にはね。


創世神話があるんです。



昔、神様がこのようにして、この世界を創ったとかね。


日本人にも、インディアンにもあるでしょ。



でも、ピダハンにはありません。


「体験」ではなく、「伝聞」だからです。




で、聖書の教えを説こうとする著者。


ピダハンから云われました。



「おまえは、イエスに会ったことがあるのか?」


「ない。」


「だったら、信じない。」



これで終わり(笑)


シンプルですね。



その代わりね。


「夢」は信じるんです。


「直接体験」だから。



夢と現実の区別がない。


潜在意識みたいでしょ(笑)


これを顕在意識でできるなんて、超クール。



彼らの夢には、よく精霊がでてきてね。


「明日からお前の名前は、○○だ。」


とか告げられるんですって。


だから、しょっちゅう名前が変わるんだとか。



で、昨日までの名前で呼んでも返事しないんですって。


「俺の名前は○○だから。」


そんなの知るわけないやん(笑)



精霊はいるけどね。


崇める対象ではありません。


彼らには、神がいないんです。



で、著者もね。


彼らを「救う」ために伝道しに来たのにね。


彼らのほうが、はるかに幸せであることに気づくわけです。


そもそも救ってほしいなんて思ってませんから(笑)



いつもニコニコ。


声高な笑い声が絶えません。



財産がないから、こだわりもない。


生きる意味や使命感もない。



罪の意識なんか皆無。


死ぬ時は死ぬ。


ただ、直接体験を受け容れるだけ。



アマゾンのジャングルで暮らすピダハン。


その生活は危険だらけ。



マラリアの死亡率も高い。


ジャガーやアナコンダに襲われたり。


平均寿命は、40歳程度。



でも、「危険」だけど、「不幸」ではない。


両者は、「認識」により結び付けられるんですよね。



「お金がないから、不幸。」


「病気だから、不幸。」


「失業したから、不幸。」




思考は言語の限界を超えられない。



日々、使う言葉の重要性を再認識させられました。


言葉を変えると、「認識」が変わります。




悩みってね。


「現在形」じゃないんですよね。



過去形の「後悔」かね。


未来形の「心配」ですよね。



カラダは「いま」でもね。


意識は「いま」にない。




「直接体験」しか信じない。


「いま」しか信じない。


カラダも意識も「いま」にある。



ピダハンが心底明るい秘訣。


そこかもしれませんね。




本書の結びのタイトル。



「伝道師を無神論に導く」



その結果、家族や友人との縁も手放してね。


著者は、ピダハンとともに生きています。


「いま」を生きています。



まなブログ



二人ともいい笑顔だ(笑)





では、今宵はこのあたりで。



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