ゴッホがパリで過ごしたのは2年ほど。
1886年2月から1888年2月まで。
次にアルルへ移ります。
私たち日本人にとって馴染み深い「ひまわり」はアルル時代の作品です。
なので、多くの日本人が抱いているゴッホのイメージはアルル時代以降ではないでしょうか。
そういう視点で捉えると、今回のゴッホ展はアルル時代とその後のサン=レミ時代の作品は少ないです。
しかも、ゴッホ終焉の地、オーヴェール=シュル=オワーズについては一切触れていませんでした。
これは端折りすぎではないかと思ってしまいました。
ま、画業前半に影響を受けたハーグ派に焦点を当てた企画展なので仕方がないですが。
ゴーギャンとの共同生活が破綻して「耳切り事件」を起こすのは1888年末。
パリから移ったのがその年の2月ですから、
年を越さずして頓挫です。
アルルでの生活は、翌年1889年5月にサン=レミ療養院へ入院するまでの、僅か1年3カ月。
ゴッホはこの短期間に数多くの名作を残しています。
油絵具を荒く重ねた肉厚なタッチや補色を組み合わせた鮮やかな表現が生まれるのがアルル時代です。
出展中のアルル時代の作品を紹介します。
Vincent van Gogh
≪サント=マリー=ド=ラ=メールの風景/
View of Saintes-Maries-de-la-Mer≫
64,2 cmx 53 cm 1-3 June 1888
Oil on canvas
(C)Kröller-Müller Museum,Otterlo
この作品、2010年開催の『没後120年ゴッホ展』でも展示されていました。
Vincent van Gogh
≪麦畑/Wheatfield≫
76 cm x 93 cm June 1888
Oil on canvas
(C)P.& N. de Boer foundation,Amsterdam
この作品も繰り返し来日していて、3回は観ています。
叔父さん、久しぶり!と呼び掛けたくなる…。
Vincent van Gogh
≪男の肖像/Portrait of a Man≫
65,3 cm x 54,4 cm
End of October- middleof December 1888
Oil on canvas
(C)Kröller-Müller Museum,Otterlo
こうやって並べると、
今回のアルル時代の出展作品は小品。


