昨夜は、写真家で現代美術家の杉本博司さんと建築家の田根剛さんの対談を拝聴しました。
お二人の背後にあるイルミネーションのようなものは、田根さんが手掛けたインスタレーション。
これはシチズン時計の創業者100周年を記念して、表参道のスパイラルガーデンで開催されている「CITIZEN "We Celebrate Time" 100周年展」の一環です。
光っている小さな物は時計の基盤装置で、7万2千個を幾何学的に並べているそうです。
田根さんは基盤装置を「止まってはいけないもの」と表現していました。
スパイラルガーデンは1階から2階がスロープで繋がっているので、様々な高さから観ることができるのですが、
基盤装置は垂直方向のワイヤーに取り付けられていて、幾何学的に(ある一定の規則に則って)配列されているのですが、
その場所・視点の高さによって、見え方・感じ方が変わります。
ランダムなライン(隙間)が見える角度。
水平が強調されて見える位置。
こういう空間を見つけると、「時空の狭間』と勝手に呼びたくなります。
まるでタイムトリップする映画のワンシーンのよう。
このインスタレーションの凄いところは、その場所に配置してある物質と照明で、タイムトリップを体感させるというところ。
映像ではなく3次元の「置いてある物」で、4次元に連れて行ってくれるような感覚になるところです。
斜めの狭間。
放射線状にも見えます。
その他、シチズンに関する展示もあります。
詳しくは、シチズン特設サイトで。
田根剛さんについては只今、都内の2箇所で
展示会が開催されています。
東京オペラシティ アートギャラリー
TOTOギャラリー間
どちらも未訪問なので、行けたらブログアップしようと思います。
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