とうとう12月になってしまいました。

ここのところ寒い朝が続き、金木犀がいつも
香っていた秋の旅がはるか前のことのよう…

でももう少しで忘備録もおしまい…のはず

10月上旬からの旅、14日目の続きです。

福井県は、国産恐竜として初めて全身骨格が
復元されたフクイサウルスをはじめ多くの
恐竜化石が発掘された恐竜王国とのこと…

前日、ちょっと不思議な感じがしたホテルも
朝の日のもとで見れば普通なコテージ風？

ロビーに恐竜がいたのは驚きましたが…

この日信州の友人宅に泊めていただく予定で
福井から岐阜を越え長野に至る国道158号
(俗称イチゴッパ)を走っていきました。

この道は日本屈指の山岳国道とのことで

大野－郡上間の油坂峠(標高 780m)や
高山－松本間の安房峠(標高 1790ｍ)など
タイトな道が続いて酷道らしいですが

今ではバイパスとなる中部縦貫自動車道も
整備が進んできているとか…

さて、早起きして大野城に行ったものの
ホテルに戻って温泉に入り朝食をとって

また同じ道を走って大野に向かいます。

大野城登り口広場の「野」のオブジェ？

まだ通勤時間と思われるけどほとんど
人がいなかった？ような越前大野駅…

あまり気にしないようにして先に行きます。

無料の大野油坂道路(中部縦貫自動車道）も
並走しているので道は空いていて快適です。

九頭竜川に沿って上るとほどなく越美北線の
終点、九頭竜湖駅、道の駅九頭竜も隣接…

そしてここにも恐竜がいます。九頭竜でなく
ティラノサウルスだそうですが、15分毎に
動いてうなっていました…

冬季は冬眠するので動かないそうです。

九頭竜ダムの下流の鷲ダムを過ぎてじきに
斜面に架かっている金属製の覆いがあり

急斜面に道が続いているのかと思ったら
3段構えの雪止めだったようです…

その後も道の所々にあるスノーシェッドを
通り過ぎ見覚えのある九頭竜ダムが現れて…

7月にここまで来て、その先行かれなかった
道を今回来ていたんだと思うと感慨深い…

相変わらず工事用車両が多いのですが秋も
深くなりあの頃より殺伐としているような…

中部縦貫自動車道がどんどん繋がってきて
九頭竜・油坂区間は2026年春の開通予定で
たぶんトンネルだらけになるのでしょう…

今回はダムには寄らずに進み野尻橋の手前で
一休み、少し色付いた木々が見えました。

その西、長い大谷橋の山側には工事中の橋…
たぶん自動車道のトンネルを繋ぐ橋ですね。

そして今回渡りたかった箱ヶ瀬橋です。

左側に見える子馬巣谷橋を渡った後、右側の
吊橋、別名「夢のかけはし」を渡り対岸へ…

閑散とした橋の袂、吊橋もそばで見ると
錆だらけで想像と違って、夢がなーい…

勝手にダムに沈んだ村々にも新しい未来をと
夢をこめて架けたかと妄想していましたが、

この橋は1967年、瀬戸大橋の試作品として
建設されたそうで、そっちの夢かーい…

通りかかった人にも戻った方がいいと言われ
また国道を西に向かいました。

岐阜県境は前回は油坂峠道路を通りましたが
トンネルだらけなので旧道の峠を越えて

白鳥町に入ると北上して荘川町に向かい
牧戸で南に折り返し道の駅桜の郷荘川で
休憩しました。

道の駅構内の木々や、裏に流れる荘川も
紅葉が始まって秋を実感しました。

その後、東海北陸自動車道に絡まるように
国道は北東に向かいます。

日本で標高が一番高いパーキングエリアと
いわれる松の木峠PA(1085ｍ)のそばは

道も空いているし紅葉が綺麗でした。

少し先の清美町上小鳥の道端の、一層綺麗な
紅葉と、近くを流れる小鳥川のコラボです。

無料の高山清見道路(中部縦貫自動車道）が
その先始まり、長いトンネルを通って高山へ
早く行けますが旧道を通って行きました。

そんなふうに景色を見ながらのんびりと走り
道の駅ななもり清見に着いたのは昼過ぎで

そろそろ時間が気になり始めレストランは
やめてテイクアウトのひだ牛コロッケ他を…

その先はひたすら西に、高山を通り安房峠を
目指します。平日でしたが峠に近づくにつれ
結構混んできてなかなか車が流れなくなり…

安房峠は、かつて一度通ったことがあって
運転はそれほど心配していませんでしたが

所要時間を検索すると有料トンネルなら
5分の所を旧道だと1時間かかるみたいで

その日の夕食を友人と約束しているのもあり
ここはトンネルを通ることに決めました。

トンネルを抜けて長野県側に出てからも
混んでいるのでゆっくりしか進みませんが

狭く急なカーブが続くので景色を楽しむ
余裕もなく停められる場所もありません…

とても綺麗な感じなのに残念でした。

その後はナビの案内のままただただ走って
日が落ちた頃に友人宅に着きました…

14日目　福井、岐阜、長野　387km

その後、友人宅でしばらくまったりして
10月の下旬に家に帰りました。

家に戻ってまず荷物の整理を…

お餞別をいただいた残りで自分用に買った
お土産を取り出して記念撮影をしました。

高知の道の駅、田野駅屋とやすで買った
柑橘類は色が変わったものもありますが
まだ美味しく食べられそうです。

賞味期限がなるべく長いようにと
選んだものは瓶詰めも多いです。

伊勢で買った甘酒やボウロ、ホテルの水や
徳島の未来コンビニで買ったゆず果汁や
高知で買った飲料やドレッシング…

品々を見るとその時の思い出が蘇ります。

その他にも思わず普段買わないようなものも
買っていました。高知のオリーブの塩漬けや
ポン菓子、滋賀の赤こんにゃくやら…

高知のお土産が多いのは「龍馬パスポート」
というスタンプラリーに参加したからで

スタンプを集めるほどランクが上がって
特典が増える仕組みで、ポイ活にハマる人の
気持ちがわかったかも…　

最低限必要じゃないものも買ってしまい
節約にはなりませんが…

高知道の駅のスタンプラリーもありました。

あとは恒例のクリアファイル、

浜松市秋野不矩美術館の秋野氏の作品と
足摺海洋館 SATOUMI のクラゲ一覧…

丸亀市猪熊弦一郎現代美術館は忘れました…

徳島の藍の館で藍染体験をしたスカーフも
大事な宝物になりました。

愛媛の道後アートで水引の展示をしていた
今治タオルのお店、伊織本店で買った
ひょうきんな坊ちゃん手ぬぐい…

こちらのお店の入口のディスプレイが
パッチワークみたいで可愛かったです…

たぶん思い出は形に残るものに限らない…と
わかっているけれど、私は記憶力ないから
死ぬまでモノに映し続けるのかな…

高いものとか新しいものとかにこだわらず
自分の琴線に響くもの、暮らしが嬉しくなる
モノを作ることに憧れ続けているから…

こちらは徳島のゼロ・ウェイストセンターの
リサイクルショップで見つけたお皿です。

これらのモノを見るたびに、
そして金木犀の香りを感じるたびに

この秋の旅を思い出すのでしょうか…

いい天気で撮影しながらふと金木犀の香りを
微かに感じました。傍らの今年は咲かないと
諦めていた木に花が付いていて…

旅先で香ってた花は自分のそばにもあったと

まるで「青い鳥」みたいなオチ…

先日知った「魔女の宅急便」の作者で
童話作家の角野栄子さんのお父様の言葉

家が一番いい　と思うために　旅に出る…は

悔しくて嬉しい一つの考え方だと思います…

温かく狭い巣から出て、もう一度自分が

飛べるんだと確認しながら…

追加…

今回の旅を計画する際に、秋は日が短いから

朝型にして夜は暗くなる前に宿に着くように

しようと走行距離もセーブしたつもりなのに

計画が立てられない、立ててもできなくて

午前キョロキョロ、午後パッパ

３時過ぎたらひた走り…　な毎日で…

行ってみたかったり、後で気付いたところが

たくさんあって、四国にまた行きたいです。

今度は計画的に効率的に…　じゃなくて

もっと気ままに、ゆっくりと歩く速度で、

お遍路さんみたいに巡ってみたいです…

（たぶん夢物語でしょうけどね）

檮原町の道の駅で買った折り紙のクス玉…

四国の海を思い出せるよう車に置いてます。

角野栄子さんの言葉をもう一つ

思い出は未来で待っていて力をくれる…

まだ綴り残していることもたくさんあって

またそのうち反芻してきたいと思ってます。

（いつまでもまるで懲りないね…）

金木犀の旅 終わりに

金木犀の旅　終わりに