精神疾患の偏見 | うつ病 闘病記

うつ病 闘病記

34歳でうつ病を発症し、壮絶なシングルマザー年月を経て、うつ病を繰り返しています。その中で、うつ病の体験を元にうつから解放される為に何かに気付いたり、生きる糧になればと願っております。

おはようございます。



減薬して3週間になります。


先日診察があり、担当医師に薬を減らしていますと事後報告したら無謀だと心配されましたが、私の意思は変わらないと伝え、少し嫌な顔をされ、後味が悪い想いで診察室を後にしました。


担当医師は、あくまでもうつを治療することが目的で、薬の副作用を何度も訴えても曖昧な答えしか返って来ないのです。


無謀だとは分かっています。


現に体調は、良いとは言えません。


しかし、副作用による胃腸障害はやっと改善されました。


あのまま医師の処方されている薬を飲み続けていれば、全身が機能しなくなると思っています。


勿論、医師の承諾を得ないで薬を調整することは危険です。


私の場合、通院歴が15年も及び、腸の薬、下剤、を処方してもらった上でヨーグルトや豆乳、野菜等を摂取しても、激しい胃腸障害が改善されず酷くなり、生活を送る上で支障を来たしたので、やむを得ず決断しました。


また、月一度の診察です。
それを逃すと、担当医師の予約が取れず、違う医師に当たります。
出来ることなら、ずっと私の状態を知っている医師に診てもらうことが望ましいです。



月に一度は、結構長いので待てませんでした。


今の心療内科、精神科、は何処も予約が取れないほど混雑しています。


先日の待ち時間も1時間を超えていました。


こんなに、精神に病を持った患者さんが多いとは?とつくづく現代病になりつつあるのかなぁと考えさせられました。
10年前に入退院を繰り返していた頃、同じうつで入院していたとても頭の良い人と、よく話していたのですが、色々な患者さんを見て討論していました。


先日の精神科の待合室でも目にしましたが、一人で歩けなくて目を閉じていて看護師と家族に支えながらゆっくり歩いていた人を目にしました。


うつの私達が討論することもおかしいかも知れませんが、それだけ不可解な行動をする人や立つことも出来ない人がいました。

私が、1番記憶に残っている人は、閉鎖病棟で出会った女子大生です。
話かけても、目の焦点が合わず魂が抜き取られたかのような覇気のない若い女性です。


後に分かったことですが、その女性の母親が運転する自動車の助手席に乗っていた時に追突事故を起こし、お母さんは即死だっったそうです。


その女子大生は、段々快復に向かい、私が何回目かの入院の頃には笑顔が戻っていて、一般病棟に変わっていたので安心したのをおぼえたいます。


原因が特定できる人は共感出来るのですが、床に寝ていながらブツブツ何かを話ながら移動するおばあさんもいました。そんなおばあさんに驚いたりしましたが、数か月経って偶然見かけたら椅子に腰かけてに穏やかなお顔をされていました。





話を戻しますが、何故、あんな風になってしまったのか、どうしてあそこまで酷くなるまで放置していたのか、と頭の良い女性は考えていて、結論として出したその頭の良い人は「育った環境にある」と言いました。その後「子供を治療するのも大事だが、一番治療が必要なのは育てた親だ」と声を大きくして言っていました。




私も大学で児童心理学を学んだこともありましたし、自分のうつの原因も育った環境が一理あると思ったので納得しました。




本当の病名は知りませんが、このように誤作動をおこしている人達は、本当はとても優しくて人間味溢れる素晴らしい人だと解りました。



うつになる前は、勤務していた会社が精神科近くにあることと、春になると精神科に入院している人達に気をつけた方がいいよ、と同僚から聞かされていた話を本気で信じていました。凄い偏見を持った私でした。今思うと恥ずかしいですね。



今もうつを含め心の病に対する偏見は強いです。




本当に攻撃性のある人で入院している人は、外出出来ないようにしています。



でも、そんな怖い人でも素の姿を見ると、腰が低くて優しい人なんです。
攻撃性があって幻覚を見て騒ぐ人でしたが、かなりの財閥の息子さんで、そのお母さんに違和感をずっと感じていました。それは、お見舞いに来る度にきちんとしたスーツを着ていらして、お化粧も濃く完璧な姿に、この親だから病気になったんだと確信しました。
哀しく、寂しい環境が脳裏に浮かびました。




確かに精神疾患を患っている人達の奇妙に映る光景は怖いのも解りますが、普通の人でも殺人を犯したり、衝動的に暴力を振るう人達は沢山日常生活に潜んでいます。



うつと差別する前に、うつの知識を得てから考えて欲しいと思います。


うつ病は、誰にでもなり得る病気です。

簡単にいうと自分を殺しても、頑張り走り続けていた人です。


私も多分、影で差別を受けていると思います。

特に私のような人間は、見た目では解らないからです。

誰でも、失敗はあります。それをうつだからね、だからおかしいと言われた人とはご縁を切らせていただいております。


今、眠りが浅く、不安が襲ってきたり、時には自分を責めそうにもなったりしていますが、今はこれでいいんです。親子関係も良好です。


私の気持ちを一番理解してくれ、笑顔にさせてくれる息子に大変感謝しています。
又周りの友達、母に感謝しています。

健常者でも、心に余裕を持つことはとても大事だと思っています。


執着する心を捨てて、自然に触れ、本を読み、映画をみて、本来の人間が持っている感覚を取り戻したいと思います。

読んでいただけた方にも、希望の光が届きますように。


愛はもらいたいと思うより、与えることだと思います。

因果応報です。


ありがとうございました。