午前中に仕事を終え、東京へ向かう。

13時にザ・パーク・レジデンシィズ・アット・ザ・リッツカールトン東京の前に着く。
担当のG氏が、にこやかな笑顔で待っている。
さすが!スーツの仕立てもよく、靴も磨き上げられ、顔立ちも素敵、さわやかな好青年。
社会人1年生のときにお世話になった先輩によく似た笑顔でとてもさわやかなあいさつをしてくれた。

「こんにちわ!はじめまして。○○さんでございますか?私が担当のGです。お待ち申し上げておりました。」

「はじめまして、内覧を予約していた○○です。今日はありがとうございます。よろしくお願いします。」

「先にお部屋からご覧になりますか?」

「そうですね、できればリビングルームから順にすべてゆっくり見せていただけたらありがたいです。差し支えなければ写真を撮らせていただいてもよろしいですか?」

「ええ、もちろん。どうぞ、どうぞ。他のお客様が写らないようにとだけはお願いしておきます。」

「はい。もちろん。」

「では、どうぞ、こちらへ。」

「ありがとうございます。」

「1階には、上質な寛ぎをもたらす「ザ・リビング・ルーム」をご用意しています。優美なデザインのインテリアが特に女性には高評価を得ています。休日の朝はここでゆったりとくつろいでお話をされている方も多いですよ。」

「素敵ですね。ゆったりとできるロビーも、ザ・リビング・ルームもまさに私の理想通りです。」

「では、15階に参りましょう。15階にはルーフテラスを備えたザ・パーク・ラウンジがあります。料金はかかりますが、ザ・リッツ・カールトン東京のシェフによるオープンキ ッチンでの出張調理もお楽しみいただけます。ザ・パーク・ラウンジは、ルーフテラスを備えたプライベートパーティのステージです。ここでパーティーを開くことも可能ですよ。」

「いいですね。テーブルといい椅子といいとても高級なインテリアで、パーティーにぴったりの場所ですね。ここはだれでも使用することができるのですか。」

「はい。住んでいらっしゃるお客様どなたでもご利用いただけます。」

「一般の方の利用も可能ですか?」

「もちろんです。場所やお料理の料金はいただく形になります。」

「では、最上階に参りましょう。最上階にはジャグジーをご用意。都心を一望するパノラミックな空間で心も身体もリフレッシュすることができます。また、フィットネスでは多様なマシンを設置。プライバシーに配慮したご入居者様専用の空間でエクササイズが行えます。健康管理もできるようになっていて、こちらは男性にも女性にもありがたいといっていただける設備です。」

「ええ。とてもいいですね。これだけの設備が整っていれば、健康管理もホテル内ですますことができますし、ダイエットにもよいと思います。」

「本当にその通りです。女性の方で利用されている方が多いですよ。時間もあいてるときに使えますから、どこかへ行って運動されるよりよっぽどよいと思います。汗をかいたらそのままジャグジーを使うことができますからね。」

「そうですね。本当に利用者のことをよく考えてくださったありがたい設備ですね。この設備だけ利用しにこられる方もいるのですか?」

「そういったお客様はあまりおりませんが、料金をお支払いいただければ可能です。」

「そうですか。ありがとうございます。」

「それではそろそろお部屋にご案内しましょう。1407室は景色も良く本当におすすめのお部屋です。」

「ええ。楽しみです。」

「どうぞ。こちらがリビングとなります。あちらで食卓を囲み、こちらのソファでくつろぐという形になります。照明はこことこことここでつけることができます。カーテンはこのボタンを押すと自動で開閉ができるようになっています。カーテンを開けると景色も素晴らしいですよ、ほら。」

「わあ~。本当に素敵ですね♪」

「それから、備え付けの棚がありますから、この下の収納スペースは工夫して利用していただければと思います。あちらがキッチンです。料理はよくなさいますか。」

「ええ。」

「でしたらキッチンもこだわりがおありでしょうから、ぜひよくご覧くださいませ。こちらが水道、お湯と水はこれで使い分けます。水は○○からひいている天然水です。IHはこちらでご利用いただけます。加減はこのボタンで調節ができます。こちらがオーブンです。普通のオーブンに比べて○○なところがとても優れていて、女性のお客様には大変高評価をいただいております。こちらが換気扇となっています。スイッチがここにあります。収納はそれぞれ引き出しや扉があり、普通のキッチンと変わりませんが、ここが特に使いやすいとの声が多いです。お気に召しましたか?」

「ええ。素晴らしいキッチンですね。このようなキッチンでお料理ができたらとても素敵なディナーを振る舞えるでしょうし、お料理することも楽しめるし、友達と一緒に作ることもできて素敵ですね。」

「そうなんですよ。気に入っていただけて光栄です。」

「こちらがベッドルームとなります。照明はここで調節します。カーテンは同じく自動でここのボタンで開閉ができます。内線もありますので、何かあった場合にはこちらをご利用いただくこともできます。」

「広いベッドで寝心地がよさそうですね。」

「こちらが洗面所、トイレ、バスとなります。洗面場所が2カ所ありますのでかなりゆったり使っていただけます。鏡が大きいのも特徴ですね。お風呂の方は、浴槽にためる方がこちら、シャワーがこちらのレバーとなります。収納場所もかなり充実してますのでいろいろな物をお入れできます。」

「本当、リッツカールトンは、洗面台とお手洗いと浴室が心地よいスペースですよね。はじめて大阪で利用させていただいたときに、鏡の大きさと洗面台の広さ、トイレのきれいさに感動しました。」

「ありがとうございます。ここは自慢できるスペースで、お住まいのお客様にもそういっていただける方が多いです。」

「あと、駐車場も見せていただいても構いませんか?」

「ええ、もちろんご案内いたします。駐車場は地下となります。こちらへどうぞ。」

「はい。」

「こちらが駐車場となります。プライバシー性の高い専用地下駐車場をご用意しております。出入口のシャッターには保安性・耐久性に優れたスパイラル高速シャッターを採用しています。シャッターをさせてみましょうか?」

「ええ、お願いします。」

「このようになります。」

「速いですね。これなら安全ですね。ありがとうございます。」

「それではロビーでセキュリティについてご説明いたします。」

「緊急地震速報システムがありまして、気象庁が提供する緊急地震速報を全館に放送(震度4以上)。大きな揺れが来る前に地震の到来を伝えます。また免震構造になっておりまして、建物の基礎部分などに積層ゴム等により揺れを吸収する免震装置を設置しています。大きな地震の場合、地震の加速度を通常の2/3~1/5程度に和らげ、建物自体の揺れを実際の震度より1~2ランク低く抑えます。 エレベーターは地震や火災の際、最適なフロアに到着するシステムで、ドアを開放し停止するため、閉じ込め等を回避いたします。
1階に24時間警備員が常駐する防災センターを設置しています。通常時の監視はもちろん、万が一の災害やトラブルの際には迅速に対応いたします。コンシェルジュが24時間、ご入居者様の暮らしをサポートするほか、警備員が各所を見回り、人の手・人の眼で暮らしの安心をサポートします。地下駐車場や駐輪場、エントランス、ロビー、各エレベーター内にITVカメラを設置しております。防災センターで24時間モニターし、さらなる安心を追求しています。住戸玄関はダブルロックに加え、ICカードキーを採用しています。
セキュリティを高めるだけでなく、玄関ドア脇のセンサーにカードをかざすだけで解錠・施錠ができます。エントランスやエレベーターホールのオートロックにカメラを設置しています。録画機能付で不在時の来訪者の映像も保存が可能な上、お預かりした伝言のチェックも行える機能的なインターフォン。タッチパネルで簡単に操作ができます。1階エントランス、1階・3階のエレベーターホールにオートロックを設置しています。部外者が許可無く入館するのを二重に防ぎます。

 これらのセキュリティシステムで安全に過ごすことができます。」

「とても魅力的ですね。地震対策が万全なのがとても有り難いですし、ダブルオートロックのシステムも不審者等の心配をせず、安心して暮らすことができますから、とても助かります。」

「今日はどうもありがとうございました。またご予算等ご検討いただいて連絡をいただければいつでもご内覧の予定を組ませていただきますので、お申し付けください。」

「ええ。今日は本当に内覧してよかったと思います。部屋の様子を見ることができたので、家に帰って主人に伝えて話しあいたいと思います。OKしていただけるかわかりませんが、相談をしてみます。パンフレットがあったら何冊かいただけませんか。」

「はい。少々お待ちくださいませ。」

「どうぞ。」

「ありがとうございます。本日は、Gさんのおかげでとてもわかりやすい説明と案内で内覧をすることができました。ありがとうございました。」

「いえいえ、また、よろしくお願いします。こちらが名刺となりますので、どうぞご査収ください。」

「ありがとうございます。またよろしくお願いします。それでは失礼いたします。」

*なお、この物語はフィクションであり、会話の内容は真実とは異なる可能性がありますので、どうぞ、口外しないようにお願いいたします。