勝つと思うな 思えば負けよ

 

 

 

 

 

「柔」(=やわら) 歌:美空ひばり
作詞:関沢新一  作曲:古賀政男

勝つと思うな 思えば負けよ
負けてもともと この胸の
奥に生きてる 柔の夢が
一生一度を 一生一度を
待っている

人は人なり のぞみもあるが
捨てて立つ瀬を 越えもする
せめて今宵は 人間らしく
恋の涙を 恋の涙を
噛みしめる

口で言うより 手の方が早い
馬鹿を相手の 時じゃない
行くも住る(とまる)も 座るもふすも
柔ひとすじ 柔ひとすじ
夜が明ける


昨日(2022年11月27日日曜日)は大相撲九州場所の千秋楽と、そしてサッカー・ワールドカップ・カタール大会の日本代表の試合があった。
 

それぞれの結果はまさしく「勝つと思うな 思えば負けよ」であった。
 

悲願の高安関の初優勝の夢は、大方の予想に反して決定戦までもつれ到らずに終わった。第一試合で強国ドイツに勝利して勢いあがるサッカー日本代表は、中南米の小さな国コスタリカに敗れた。
 

美空ひばりさんの歌う「柔」は、昭和の東京オリンピックがあった年(1964年/昭和39年)の歌であるそうだ。
 

勝負に臨む時の心のすき間にある、わずかな奢り。わたくしこそが勝利するという小さな気持ちが、勝敗を分けると歌っている。
 

柔道のようなスポーツや「人生の道」を説いた歌である。
はからずも、令和の昨日、この歌をしみじみと想い出した。