【カメラ検証】 全方位(パノラマ撮影)に合うカメラ VOL2
*検証結果は弊社の独断と偏見であり、断定的なものではありません。
*カメラに関するお問合せは各カメラメーカーにお願いいたします。
今回もコンパクトデジカメの検証結果第二弾をお届けしたい。
検証第2回目: ソニー CyberShot DSC-W30
<カメラの所見>
ソニーのCyberShot DSC-W30は今年の3月に
発売されたばかりの600万画素1/2.5型CCD搭載
のコンパクト機で光学3倍ズームを持ち、ISO1000
相当の高感度撮影が可能でブレに強いのがウリである。
今回テストした4機種の中では123gと最も軽くコンパクト
で、携帯性は圧倒的に良い。
マニュアルフォーカスがない、絞り値を任意に変えられない
(絞り優先モードがない)など、全方位撮影には適さない
ところもあるが、このコンパクトさでコンバージョンレンズが
使えるものはほかにないのであえて候補に加えてみた。
全方位ミラーを装着するには別売りの純正アダプター
VAD-WB(三脚用ネジ穴を利用する)とネジ径変換のため
レイノックスRA3730およびRA5237が必要である。
なお、メモリーカードはメモリースティックProDuoを別途
用意する必要がある。普通のメモリースティック(長いほう)
は使えない。
<取り付け図>
(wide70を取り付けた図) (Hyper70を取り付けた図)
(簡易トリセツ)
まずM301(Wide70)だが、エクステンション(*1)はEXT32、EXT16、
EXT8を各1個使用する。
メニュー設定は、AFイルミネーターを「切」、画質は「ファイン」、
ISOは「80」を推奨、測光モードは「マルチ」、フォーカスは
「マルチAF」(これは必須)とする。
背面右上についているモードダイヤルは「P」にする。
円画像が画面縦方向いっぱいになるまでズームし
シャッターボタンを半押ししてピントがあうことを確認する。
まんなかの支持棒にピントがあってしまうときは円画像
を少しだけ大きめにズームすると良い。
必要に応じてタイマーをセットしシャッターボタンを押して
撮影する。 (詳しいマニュアルは製品に同梱)
*全ての画像はブログにあげるため非常に圧縮されています。
元画像は非常に大きいです。元画像希望の方は弊社までご連絡ください。
(Wide70で撮影した丸画像) (Wide70で撮影した画像をパノラマ展開)
結果は添付写真のとおりで、円画像ではあまり見映えが
しないが、パノラマにするとそこそこの画像になる。
ちょっと上端のピントがあまいのは、フォーカス位置を
選べないためと、絞りがカメラまかせなためでこれは仕方
がない。
ブレに強くするために速いシャッターを選ぶようなプログラム
になっているようで、絞りが開き気味でISO感度も高くなる
傾向にあるように見受けられた。
操作はテストした中では最も簡単で全方位初心者向きと言える。
M203(Hyper70)は、ちょっとピントがあわせにくいというか、
いざ撮影というときに支持棒にピントがあってしまうことが
多く、カメラの方向を変えたりするとミラーにピントが合うように
もっていけるのだが、三脚に固定するような使い方だと
ちょっと問題がある。
(Hyper70で撮影した丸画像) (Hyper70で撮影した画像をパノラマ展開)
しかし、逆にスナップ写真的な使い方には適する。
カメラが小さくて軽く、ミラーもM203は全長が短いので
片手で持って歩いても全然苦にならない。重さも
2つあわせて250gぐらいなので一眼レフなどよりも
断然軽い。
M203の場合、エクステンションはEXT16とEXT8を各1個
使用する。
全方位のスナップ写真は結構おもしろいかも知れない。
ただし、そうなるとミラーがむき出しではちょっと不便だろう。
やはりドームは必要かも。通常写真用にもう一台カメラ
がいるので、カメラバッグにそのまま出し入れできるような
ものがあれば良いとは思う。
というわけでソニーCyberShot DSC-W30はWide70と組み合わせて
全方位撮影初心者向けに、Hyper70と組み合わせて全方位
スナップショット向けに適した、意外に使えるカメラであった。
<総括>
・Wide70と組み合わせて全方位撮影初心者向け
・Hyper70と組み合わせて全方位スナップショット向け
(ちょっとピントが合わせにくい)
・充電池なのもよい
(*1)エクステンション
本製品はどんなカメラにもしようできるよう、エクステンションが
標準でついています。
全体図 ばらした図
小さいものからEXT8(8mm), EXT16, EXT32 ×2
の計4個からなります。
必要に応じてこれを付け替えることでほぼ全ての
カメラで全方位ミラーが使用できます。
<必要なアダプタ>
純正アダプタ VAD-WB
レイノックスアダプタ RA3730 と RA 5237
(参考画像)
<参考>
<Hyper70> <Wide70>
水平方向:360° 水平方向:360°
仰角:30° 仰角:60°
俯角:50° 俯角:60°
・全体に短いので持ち運び便利 ・非常に広画角
・撮影範囲が狭いため精細な画像になる ・天井も床も撮影したい人には最適
<使用製品>
株式会社映蔵 HyperOmni Editor
<本製品に関するお問合せ先>
株式会社映蔵 sales@eizoh.co.jp
TEL:06-6130-0510/ FAX:0511