物理学の研究者である湯川助教授が出てくる推理小説シリーズ。
風光明媚な地方の海岸を舞台に発生した殺人事件と、15年前東京の住宅街で発生した殺人事件が繋がり、背景が徐々に暴かれていきます。
そこには物悲しい家族のストーリーが埋め込まれています。殺人は良くないことですが、法律で裁き切れない部分もあるという示唆がなされます。
これでもか、これでもかと、畳み掛けてくる重層化した推理小説の構造に、私は思わず引き込まれてしまいました。チュー太郎のお勧めの作品です。
これまでに東野圭吾さんの小説を中国語で29冊読んできましたが、何だかんだいって読み続けてこられたのは、どの作品も着眼点や構造が自分の想像を遙かに超えていたからだと思っています。
いずれにしてもあまり長居は出来ません。後一冊で切りよく30冊となりますので、とりあえず中国語版の東野圭吾さんは“毕业”させていただきます。
まあ、またスランプに陥ったら、気分転換と称して5~6冊は読みそうですが。(爆)
ちなみに2013年5月から現時点までにチュー太郎が読んだ中国語の小説は108冊、小説以外は82冊ですが、小説の108冊から29冊を引くと79冊となる為、「小説」対「小説以外」の比率はちょうどイーブンになります。
ちょっと推理小説に肩入れしすぎですね。(^-^;)
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書 籍 名: 《盛夏方程式》
著 者 名: 东野圭吾
出版社名: 南海出版公司
出 版 日: 2018年11月 第1版
2018年11月 第1次印刷
自己評価: ★★★★
文 字 数: 259千字/計39,663千字
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