女の正体を突き止めてしまったおかげで、また激しく動揺している私。

 

何とかこの動揺をおさめたい。私は深呼吸してクマオが今現在私に示してくれた優しさや

 

愛情をできるだけリアルに思い出す。

 

つい数日前のこと。クマオは「りこのこと、愛している」と言ってくれた。

 

その翌日、私はクマオにラインを送る。

「クマオさん、愛してくれてると言ってくれたこと、嬉しかった。

嘘でも嬉しかった」

「りこ、嘘じゃない」。

珍しくすぐに返信がある。

 

「うん、ありがとう」

「だから、ありがとうじゃなくて。ほんとにそうやから」

「クマオさん、私も」。

「クマオとりこは大好き同士。ずっとずっとやで!」

 

こんなやりとりをしていた。このやりとりが今現在のクマオと私の立ち位置だ。

 

私が今たまたま知ったこの忌まわしい事実を、もうとっくに通り過ぎている。

 

そう、だから何も恐れることはない。何も心配しなくていい。大丈夫。大丈夫と私は声に

 

出して言ってみる。クマオと私の今を信じる。それが全てだ。

 

だんだん動揺はおさまる。小刻みに震えていた手ももう大丈夫だ。

 

すると、今度は怒りが込み上げてきた。

 

その女。そのサロンの女たちは、外車でサロンに通ってくるクマオのようないかにも

 

小金を持っていそうな独身男を、あらゆるおべんちゃらを並べたてながら、施術し、

 

心も身体もリラックスさせて、食事の場をセッティングさせる。それも二人がかりで。

 

身体がまた震えだす。今度は怒りで。口コミに書き込んでやりたい。