ジャノメ コンビDX 2000型 コントローラーを踏んでも動かない。
下糸巻きができないミシンをお預かりしました。
なつかしいミシンをお預かりしました。
家庭用ミシンとロックミシンを合体させたミシンです。
当時は、直営店専用のミシンで発売直後は売れてのではないでしょうか? 代理店用はTwo in Oneが販売できましたが、販売した記憶がありません・・・・・ 当時は会社がジャノメさんと取引がなかったような気がします。
発想がすごいですよね・・・・ ジャノメさんいつもの独自戦略です。
他のメーカーとは少し違ったミシンを造っていました(笑)
コントローラーを踏んでも動かない、下糸巻きは動作不良の依頼で現場修理で何とかなるかな~と思っていましたが、モーターが取れずお預かりしました。
下糸巻き部分です。 油切れなのですが差してもあまり改善しなくて分解しました(分解画像は撮り忘れ) 内部にべっとりと劣化した油が原因でした。
モーターの止めネジを緩めましたが、外れてきません。
どうやらモーターベルトが引っ掛かっているようでした。
このベルトを外せばモーターが取れそうです。
横にネジがあったため、緩めましたが取り外しに関係ありませんでした。
ベルトを取り外しました。
これでモーターが取り外せそうです。
やっぱりモーターカーボンキャップが破損していました。
マイロック3と同じ原因です。
あたらしいキャップと交換しました。
問題なく動きだした。
10年前に分解掃除に出されたようで、グリスアップも丁寧にされてあります。
こちらは模様を出すカムですが、こちらにもグリスアップされています。
10年前に依頼されたミシン屋さん丁寧な仕事をされています。
油さしと掃除だけされてグリスアップをされている業者さんはあまり見かけませんね・・・・
10年間でほどほどのホコリが溜まっています。
良くご使用されている証拠ですね。
そのまま除去すれば良かったのですが、まとめてみました(笑)
結構な量が入ってました・・・・
針板部分です。
通常、ヤスリを使って研磨していますが、きれいな削り具合でルーター(小型のドリル)を使って研磨されているようです。(参考になります) このあと、全体の注油と点検をおこないました。
試し縫いを行いましたが、特に問題はありません。
糸調子を合わせ試し縫いをおこないました。
ボタンホールの左右バランスもできており問題ありません。
ひっくり返してロックミシンです。
メスの調整や押えの調整をおこないました。
糸調子を合わせてきれいな縫い目が出ています。
4本糸の糸取りをお持ちのため、活躍する機会はないと思いますが調整しています。
このミシンを修理して思いましたが、10年前の整備がきちんとされていますね。 ひどい整備や適当な調整などはよく見かけますが、きちんと整備されたこのミシン調子よかったと思います。
使い方が丁寧で上手だからかもしれません。
マイロック 3に続き同じ時期につくられたこのミシンも丈夫に造られています。 音も静かに動作していました。
カーボンキャップが破損しますが・・・・・(笑)
ヤフオクでもこの年代ミシンは売れるみたいです。(重たいですが・・)
きれいで使用頻度の低そうなミシン(整備済)なら、古くても買っていいのではないでしょうか・・・・・
今日もマニアックなミシンの修理ブログを見て頂き、ありがとうございました。
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