気象系の赤×青さんの素人妄想BL小説です






side O









限られた時間の中で


各々が話に花を咲かせていた



そして…






[皆さんのお迎え
 来たみたいですよ〜!]



《《《 は〜い♪ 》》》







千代子さんの声かけに


3人が帰宅の準備を始めた…





[あ♡皆さん、チョコのお土産
   持って帰って下さいね〜♡♡♡]

ええッ!?いいのいいの!?

ちょっとッ!
 あなた大人でしょッ!!
 謙遜しなさいよッ!謙遜!!
 …千代子さん、すみませんッ//》


[いえ〜気にならさず♡
 あ!二宮さんのもあるのでどうぞ♪]


あ!そうですか〜?//
 でゎでゎ〜♪


ニノッ!お前こそもう少し謙遜しろッ///
   恥ずいわッ!!…ぁ…じゃあ…
 りッリーダー///…翔くんも、お先〜♪
 あ!爽太、
  俺に連絡先教えろッ♪


(わぁああ〜良いんですか!?)


あはは♪双子みたいだし…
 これも何かの縁でしょ♪
 この店のチョコも気に入ったし♪
 贔屓にしてやるよ〜〜♪


アヒャヒャッ爽太くん良かったね!
 あ、もちろん俺たちもだからね♪


[凄いすご〜〜〜〜い!!!
 皆さんに贔屓にして頂けるなんて…
 爽太、良かったね////]


(おう!!
 皆さん有難うございます!)


[あ!さとこさん達はごゆっくり〜♡
 私たち、お見送り行ってきま〜す♪]



《リーダー、翔ちゃん、お先〜♪》
《失礼しまーす♪》
《お疲れ〜♪》



「お疲れ〜」
『んふふ、またね〜♪』





3人が慌ただしく帰るのを


爽太と千代子さんが

見送ってくれるとのことで…




俺と翔くんは店内で皆んなを見送った♪







急にふたりきりの空間になり…





穏やかな空気は


皆んなが居る時と変わらないものの……








ずっと




…ずっと伝えたかった事を

改めて翔くんへ伝えたくなった





……翔…くん……
 全部……全部知ってたんだね//
 黙ってて……ごめんね//






言わなくても


…大丈夫…なんて……




浅はかな考えだった自分が恥ずかしい//






「………ん〜…もう…その事はいいよ…
 ただ欲を言うなら、自分で知る前に
 話して欲しかったけどね…//…






翔くんは俺のに背中を向けたまま


 
道路に面した

板チョコガラスに触れながら話した






でも…

その背中がなんだか…





とても







とても…淋しそうで…//








ごめんなさいッ!!



とすッ //

 ぎゅッ





翔くんの背中に抱きつき

もう一度謝った




翔くんはそのままの姿勢で……



「でも…元々は……
 言えない事情があったんでしょ?
 それに千代子さんの存在は知らなかった
 今回、相葉くん達の為に女装して
 アイツと居たのも……
 アイツと千代子さんの仲を
 取り持ったのも智くんなんだよね?
 それが今日、ここに来て
 皆んなから話を聞けて…良かったよ…//」





そう話しても尚、

振り向いてはくれない翔くんに…




胸が苦しくなる………





『……翔くんッ/////…でも…俺ッ……
 やっぱり黙ってたのは良くなかった
 悲しませるようなことしてごめんね//』



「…ふははッ//もういいよ……
 その代わり帰ってから覚悟してよね?
 …続き…するんだから…///」



『えッ///…ぁ…ぅん//
 …あの……優しくしてね?/////』














「…………」





『……翔くん?///』






翔くんの返事が

急にピタリと止まったので不安になる




だけど…


数秒後には目の前の背中が動き…








「…智くんッ/////







ふわッ

 ぎゅぅぅッ…






あたたかい腕の中に抱きしめられた///






『…翔くんッ/////

ごめんッ……俺…
 智くんのことになると…必死で//
 寝言聞いたらカアーっとなって…
 激しい衝動が止められなかった…//
 今日一日嫌な思いさせた……
 ごめんッほんとごめんッ//






頬で感じて耳に届く



目の前にある胸元から

…鼓動の力強さを感じる……





恥ずかしい思いや、

少し怖く感じることもあったけど






でも…



それだけじゃなくて……//…






姉ちゃんの部屋だったけど…


あの時、俺に伝えくれてた言葉は

翔くんの心からの気持ちだったと思ってる





愛してもらえてるからこその

翔くんの激しい衝動なんだって……





ずっとずっと知ってるから…





翔くんッ!!!
 俺はどんな翔くんも大好きだよ/////
 どんな翔くんでも…受け入れるからッ///
 …大丈夫だよッ///






心からそう思っていると…



俺の想いが伝わるように






力いっぱい翔くんの胸に抱きついた……








智くんッ/////

ちゅぅぅ

んんッ/////…ハア…翔くんッ…ハアハア…
 流石に…キスまではッ…んんッ//あッ///
 …ここッ…ハア…お店だか…ぁんんッ///





爽太の店なのに…




申し訳ない…と…

理解はしているものの









結局は

拒むことはできないんだ






爽太たちがいつ店に戻るか分からない


ドキドキを味わいながら…









すぐ横の板チョコガラスを通り越し






外から降り注ぐ



光のシャワーを浴びて……








俺は翔くんからの




熱い想いを唇で受け止めた………




















《……爽太くん、千代子さん悪いねぇ〜
 あの2人…盛り上がるとアレだから…//》


アヒャヒヤヒヤッ♪
 …ガラス越しで、何をしてるか
 だいたいのシルエットで分かるのにね♪


《…全く//……あ!あの〜
 俺たちの事もそうですが……
 あの人達の事も…その、この関係の事は…》



(分かってます!秘密ですよね!!
 店の信用にも関わりますし守りますよ!
 それに、大野さんには…
 俺たち沢山お世話になったので……
 …安心してください♪)



[お気をつけてお帰りください。
 そしてぜひ!
 チョコレートをお求めの時は…
    レスタンノール
 ここ、Reste en or までお越しください♡]





ありがとね〜〜〜!!








ププッ ///










こんな会話をされていたなんて

知る由もなく…

















俺と翔くんは…

車のクラクションが聞こえてくるまで…






…いや……

聞こえてもなお……








店内に立ちこめる


チョコレートの甘い香りと共に…





ふたりだけの甘い時間を過ごした………
























その後、

店に戻ってきた2人に挨拶をして



見送りは断り、

来た時と同じふたりだけで店を出た







(…あれ?
 …この財布……櫻井さんのだ!!!
 千代子、片付け頼む!!
 まだその辺にいると思うし…届けてくる!)


[はいは〜い♡]









そして…


車を停めていた場所まで少し歩き





「…どうぞ、乗って?…さとッ♡


えぇッ!?急にどうしたの!?
 なんか…照れるけど…ふふ♡ありがと♪






来た時とは


真逆の雰囲気で車に乗り込んだ
















翔くんの……









最後の最後に残した


爽太への悪戯な計画も知らずに……








ふふ♪……仲直りもできたし…
 俺ッ//…ずっとお預けのままだし…//
 早く家に帰ろ?…そのッ//…欲しぃ///





シートベルトをして

後は車が走り出すのを待つだけとなり


翔くんへ声をかけた…//






でも…


車のフロントガラスに置いている

サンシェードを閉じることなく、



その隙間から何を見てるのか…



視線を外に向け

一向に車を出そうとしない翔くんに



違和感をもった…






『…翔くん?……あのッ///


………来たなッ♪


…ん?…何か言った?





それまで

キョロキョロ動いていた視線は止まり




サンシェードの先にある

何かを見つめ…






…いや……



翔くんの大きな瞳が一瞬見開き


何かに狙いを定めたように感じた…





だって…


一瞬だけ

その口元に弧が描かれたのが見えたんだ…






『……しょぉ…

「…さと♡……いや、智くん!!
 アイツからのキスの上書き…
 最後にもう一度させてッ!!!



えッ?……それって…どういう……//







そう告げられた数秒後には……





ガシッ ///

 ちゅぅッ……♡



ふぇッ!?…翔くんんん〜〜ッ/////

チュクッ…チュッ…クチャ…

…ハア…智くんッ/////





座席と背中にの間に

隙間を作らないように押され…





再び降ってきた甘い誘惑に
 

喜んで迎え入れた…










ただ…


翔くんの言動は……




俺にはよく理解できないことがある






…ハア…ふはッ//……ヤバいな…/////
 智くん?…チョコ食べ過ぎじゃない?
 …顔…蕩けてるよ♡…可愛い/////





翔くんの甘くて熱い

とろけるようなキスに……







ウィーーーーーーン…







俺の熱は再発し……


…周りすら見えなくなっていた…



…ふぅッ///…んぁぁッ…ハァハァ…翔くんッ///
 早く帰ろッ!!///
 早く翔くんが欲しぃッ////



ふはッそうだね…帰ろうか…
 ねぇ…智くん……
 智くんの唇に触れていいのは誰?


『…ふぇッ?///…ハァ…何言ってるの?
 そんなの翔くんだけに決まってるだろッ//
 ねぇ…早く家に帰ろッ!!
 ……もう…疼いちゃって…///
 俺…ハァ…早く翔くんが欲しいッ!/////



…ふははッ///智くんよくできました♡
 
 だってさッ♪
 ……爽太くん♪






…ん?




今、翔くん……なんて………?…






…ハァハァ……翔…くん?





唇が離れるが…


その目の前にある

大好きな唇の動きを追ってしまう




…翔くん…ハア…もう一回だけッ…ハア…




もう一度せがもうと腕を首に絡め

唇を寄せた瞬間……













『…財布サンキュー♡






(すッすみません!
 お邪魔しましたぁ〜〜!!




『……ふぇッ!?…』







ふたりだけの空間と思っていたところに


急に後ろから届いた叫び声に…





何事かと…


飛び上がるほど驚いた……








後ろを振り向き、声の先を辿ると…










俺たちが乗ってる車から




慌てた様子で走り去る


さっきまで一緒に居たよく知る背中に…









!?爽太?
!?
えぇ何で!?
翔くんッ!?










意味が分からなくて、


首に腕を絡めたままの翔くんへ尋ねた



……ククククッ……あはははははははッ//智くんッ!最高だよッ♡♡アイツのッ…ふはははッ//アイツの顔最高ッ‼︎あはははははははッ♪




俺の腕から離れ……

運転席に壊れたように沈み込み

目の前で大声で笑いこける翔くん……




『……へ?…どう言うこと…
 …ってかッ//…翔くんッ!!
 窓いつから開いてたの!?




「…ククククッ……さとッ…ククッ
 …智くんが…俺を欲しい欲しいって
 言ってた時からずっとだよ♡♡♡…ふは//あははははははは//最高だよ〜〜〜〜♪♪はぁあああ♡♡♡


『……へッ!?……じゃあ…

 会話も……キスも…

 見られてたの!!?/////

見せつけてやったのッ♡
 俺の智くんに…
 キスした仕返しッ♪♪


そう説明しながら…

片手では手に持った財布を置き…




もう片方の手で


瞳から零れ落ちた

笑による涙を拭き取っている……



そッ……そんなッ/////…
 …ガキみたいな…ことッ/////』



恥ずかしいのと…



…呆れたのと……



でも目の前で嬉しそうに笑う翔くんに

俺もつられて…

ひきつり笑いがでた…//…





…よしッ!!帰ろうッ♡♡♡





誇らしげに…


シートベルトをしてハンドルを握り

ギアを切り替えた翔くんに…





そして漸く込み上げてきた



爽太にさっきの会話を

一部始終見られていたという羞恥心で…








………お願いします/////







俺は両手で顔を隠し…

翔くんへそう告げるのが精一杯だった








翔くんを怒らすと…





やっぱり手に負えない/////









今日一日で



そのことを身をもって知った…/////













つづく⭐︎⭐︎