いじめは悪いことだと大人は言います。
しかし、なぜ大人はそんなことを言うのでしょうか。
ちょっとだけ例え話を読んでください。
あるところに、牛飼いと二頭の牡牛がいました。
あるとき二頭の牡牛はエサの取り合いでけんかになりました。
二頭は角で突いたり、蹴とばしたりして戦い、その結果一頭は死に、もう一頭も深手を負ってしまいました。
それに気付いた牛飼いは悲しみました。
なぜならこの二頭の牛をもっと肥らせてから市場で売るつもりだったからです。
いじめは悪いことだと大人が言う理由。
それは子どものことで問題を起こしたくないからです。
いじめがあると、不登校や自殺などのトラブルが発生したときに、大人は責任を取らなくてはなりません。
大人はそれが嫌で、子どもにいじめが起こってほしくないのです。
自分の牛にけんかが起こって欲しくない牛飼いと同じです。
しかし、いじめを嫌がる気持ちのせいで視界がくもってしまうことがあります。
いじめを見ても、ただじゃれてるだけ、ただのけんか、これは一時的なものですぐに止む、などと考え、
対応を怠ってしまいます。
すると、いじめを止めるべき大人がいないせいで、いじめが悪化していきます。
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