10月20日金曜日、今日は『ハックニー・ダイアモンズ』発売日 | 俺はShattered

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50歳を過ぎて、「この調子なら100歳まで」と思っていたら、とんでもない苦境が待っていた。そこをくじけずに、生き延びようとする哀れで滑稽で笑止千万な人生の「後半部分」を再構成する決定的で虚無的なアメブロ。

今日は、ストーンズのニューアルバム「ハックニー・ダイアモンズ」

で盛り上がった。

なんせ、18年ぶりのスタジオ・アルバムの発売日だから。

(18年ぶりだよ、18年。生まれた子供がもうすぐ成人)

 

ファンにしてみれば、待ちくたびれて、怒りを通り越して、

諦念にも似た気持ち、すなわち絶望的な気持ちに近づいていた。

チャーリーが80歳で亡くなってしまい、ある意味で心がボロボロに

なってしまい、他方でもやもやした気持ちが生まれて、(それは例えば

ストーンズとはなんぞや?という意外に打算的で単純な課題)

深刻な希望を見失った輩もいた。

知り合いの男は「もう俺のストーンズは終わった」と

公言して憚らないものだから、周辺の友人は次の言葉が見出せなくて

「何もそんな大袈裟な、たかがイギリスの爺さまバンドに、

 そこまでのめり込まなくても、良いのではないか」と

心の中で呟きつつ、ただため息をつくしかなかったのだ。

 

 俺様にしてみれば、8年前にデトロイトのホテルでドンさんと偶然会い、即座に「ニューアウバムはどうなってるんでしょうか?」と尋ねたら

薄いサングラスの奥で薄笑いを浮かべながら、

「ああ、ストーンズのアルバムはもうすぐだよ」

と言っていたことを思い出す。

そのドンさんをどこかに置いてしまって、いつの間にか31歳の若きミュージシャン、グラミー・アンドリュー・ワットにプロヂュースを委ねていた。(インタビューではポールマッカトニーに紹介されたという記述もあるが、別の理由で、この答えは消化不良を起こしている)

 

ともかく、アルバムが出来上がると即宣伝活動の一環として、各国のメディアにインタビュー企画を持ちかけて、あちらこちらから沢山のインタビューが記事になって登場し、読みこなし解釈するのに、あたふたした日々を過ごしている。

世界中のメディアが、こぞってミックとキース、ロニーにインタビューを仕掛けた。それに対してミックもキースも、いつも通りで受け答えしている。ある時にはユーモアではぐらかし、別の時には誠実そうにウイットに富んだ説明をしている。ある意味で、18年間ご無沙汰していた必要不可欠の作業だ。

インタビューにおける彼らの話を鵜呑みにしてはいけないことと思っている。それは、いっときに沢山のメディアから似たような質問をされ、本人たちはさぞかしうんざりしているだろう。顔には出さずとも、質問者は他にはない答えを引き出そうと知恵を絞ったはずだが、結局似たような質問をぶつけ、返り討ちに会うことになる。ところが昨今ではAIという新技術が登場し、バンドの三人は面食らっていると思うのである。

 

(続く)

お詫び=言い訳;先月から持病の喘息発作が起きて苦しく、ほぼ毎日のようにクリニックに出かけ、点滴治療を受けていました。サボっていたわけではなく、チリダニが、気温や気圧によって微妙に動くので、これに我が身体はアレルギー反応を起こし、喘息発作となって現れます。これがいつになくしつこく、多分、今年の異常な暑さのためにチリダニも異変を起こしたのだと感じています。体重もいちじ8キロも下がり気力はなくなり、食欲も湧かず、地獄にいるようでした。