今日は憲法記念日。

日本国憲法が施行された日、昭和22年5月3日を記念する祝日。

この憲法が施行される半年ほど前(昭和21年11月3日)、昭和天皇が「朕は、日本国民の総意に基づいて、新日本建設の礎が、定まるに至ったことを、深くよろこび、枢密顧問の諮詢及び帝国憲法第七十三条による帝国議会の議決を経た帝国憲法の改正を裁可し、これをここに公布せしめる」と「第一章天皇」の前にある。

 

 

同日(昭和21年11月3日:Nov.3.1946)GHQから英文による憲法原文(THE CONSTITUTION OF JAPAN)も出されている。

 

 

様々な法律、条令の根本である憲法について、

第二章(戦争の放棄)9条と第三章(国民の権利と義務)24条を中心に憲法改正論議も行われているが、

「裏金問題など自ら法律を犯す某政党が改正論議を発案するなど笑止」という野党の反対論があり、

「今のままでも十分」というコンサバティブなマジョリティもあり、

地政学的なリスクと民主主義の進展(=変化)に対応すべきという意見もあり、百家争鳴状態。

 

憲法施行から78年。

国家百年の計とはいうが、

永続性を鑑みればもっと長いスパンで考えるべきだとも思える憲法。

議会のメンバーたる議員はタレントや落語家など、凡そ法律とは無縁な方もその知名度でなれるようなポジション。

裏を返せば優れたマーケティング能力とそのために必要な資金があればなれるポジションであって、

憲法改正に重要な一票を任せるには疑問符がついてしまう。

 

憲法全文を読んだことのある人は、多分この国民の0.1%未満であろう事実は、

愚民思想的施策に弄ばれているという自覚も多分無いのであろう。

 

元より、米欧の勇ましい国歌の内容と比較して、日本の場合はその国歌が君が代という極めて平和的なもので、

それはそれで理想的なものであるかも知れない。

反面、「すぐそこにある危機」としての外交的クライシスは、

防衛費の多大なる増強にも明らかで、

国家国民のコンセンサスを得ることは・・・

 

それにしても三省堂模範六法。

僅か70mm(7Cm)の厚さで3400頁余り。

現状における法律をほぼ網羅していて、

中国発祥の紙、ドイツのグーテンベルグの活版印刷からこっち、

微塵の滲みもなく明瞭な文字が並んでいて、

それを支えるIndia Paperという極薄で丈夫な紙。

 

 

平和な世には人間の知恵が蓄積され、

万人に幸福をもたらす、と考えたい。