四駒漫画(193)お風呂の風景(3)

磯野波平さん宅にお風呂が届きました。



文庫2巻、昭和22年

『半袖のシャツを着て短いズボンを履いたおじさんが、首にタオルを巻いた姿で、木桶の風呂桶を積んだリヤカーを引いてやって来ました。サザエさんの家の門の所で、サザエさんが待っています。おじさんが「風呂桶を注文なすったのはこちらで?」と尋ねています。サザエさんが前かけで手を拭きながら「そうよ、待ってたわ」とホッとしているようです』



『風呂桶は、土間に運び込まれています。玄関の方から、ガラガラと引き戸を開く音がして来ます。サザエさんは、咄嗟に「ア!かえつてきた、脅かしてやろう」と言いながら風呂桶の蓋を開き、桶の中に隠れました』



『土間にマスオさんが近づいて来ると、サザエさんは、突然、風呂桶の蓋を開け「バー」と大声を上げました。それを見て驚いて「キャーツ」とひっくり返っています』



『風呂桶から出たサザエさんが、風呂桶から出てみると、居間に男の人が目を廻し、息を吹きだして倒れていました。「アラ、でんとうのメートルしらべさんだわ!」と驚き、倒れている人を覗き込んでいます』



サザエさんの四駒漫画です。

昨日、波平さんとカツオ君は、銭湯が休みだと知らず、裸になって震えあがってしまいました。

自宅に風呂が有ればこんな事はなかったでしょう。

これに懲りたのではないでしょうが、サザエさんの家でも風呂を購入したようです。

木桶の風呂は手軽でいいですね。

家に置く場所を作れば、リヤカーに乗せて持ってきてくれますから。

それを据えれば、ガスと水が有ればいいのです。

風呂の焚口にはガスバーナーがあり、都市ガスかプロパンガスが有れば、風呂を沸かせます。

ガス栓を開き、ガスバーナーにライターで火を付けると、水は沸いてお湯になります。

サザエさんの家族は、銭湯に行かなくても良いことになりました



私も、関西から東京に転勤になり、京王沿線の浜田山の駅近くの社宅に移りました。

会社の共同住宅です。今はなく、その後に立派なマンションが出来ていると聞きます。

この共同住宅、当時、流行りの便利な住まいでした。

ここで初めて木桶の風呂に会いました。

サザエさんの家族と同様、銭湯に行かなくても良いことになりました



サザエさんが、自宅に風呂を購入した嬉しさに、舞い上がる気持も判ります。

桶の中に入って、帰ってくる家族を驚かしてやろうと、サザエさんらしい、やんちゃなことをやってしまったようです。

しかし、驚いてひっくり返ったのは、マスオさんでも、カツオ君でもなく、でんとうのメートルしらべさんでした。

サザエさん宅のでんとうのメートルは、何処にあったのでしょうか?

メートルしらべさんは、部屋の中まで入ってきて、ひっくり返っています。