1 その手に魂が込められなければ、

芸術は生まれないのだ。

そうですね。自分の想いの全てを作品にぶつけることで、自分だけの作品を生み出すことで、芸術に近づけるのです。

2 顔に人間の性格、

人間の癖や性質を部分的に示す特徴が

見られるというのは真実である。

そうですね。意見は分かれるかもしれませんが、たいていの人の場合は、顔を見ただけで、わかる場合もあります。

ただし、全く違う場合もあるので、偏見になりかねないので、そこは気をつけなければいけません。

3 あらゆるものは、

他のあらゆるものと関連する。

そうですね。何かしら、物事は関連します。

だからこそ、これは関係ないという思い込みは捨てて、物事を捉えるようにしましょう。

4 目は魂の窓である。

魂の想いを作品にぶつけるには、その目が必要なのです。

5 画家の心は

鏡に似ることを願わねばならぬ。

鏡はつねに自分が対象としてもつものの色に変わり、

自分の前におかれるものそのままの映像によって

自己を満たすものである。

これは、画家だけじゃなく、芸術を志す全ての人に言えることです。

自分の心が、魂となって作品に乗り移る。

それが、芸術です。

6 十分に終わりのことを考えよ。

まず最初に終わりを考慮せよ。

作品を描くにあたって、一番最初に終わりをどう考慮するかによって、そうなるに至る経過をイメージできるということを言いたいわけです。

でも、作品は生き物です。

書いていく中で、変わっていく場合もあります。

イメージ通りに書けるという作品は、私から言わせればロボットのようで面白くありません。

生き物のように変わっていくからこそ、作者も読者もどうなるのかと楽しめると私は思っています。

7 孤独であることは

救われることである。

これは、芸術に関わる人、限定の話しですね。

芸術に関わる人間ほど、孤独の方が、考えが出てくる。

正確に言えば自分の世界に入ってきてほしくないから、孤独の方が色んな考えが浮かんで、救われるということです。

幸せは、芸術家の才能を落とすものでもあるんです。

何故なら、自分が幸せになってしまうと、納得する作品が書けなくなってしまうんです。

もちろん、子供が生まれたりというような変化があるとまた、変わってくるとは思うんですが、作品に集中したい場合、周りに人がいてほしくないというのが、やはりあります。

自分の世界に入るというのはそれだけの集中力がいるんです。

8 充実した一日が

幸せな眠りをもたらすように、

充実した一生は

幸福な死をもたらす。

私もそう思います。自分の好きなように充実した人生をおくることができたら、死ぬ時、悔いなく幸せに死ぬことができます。

9 川の中ではあなたが触る水が

一番最後に過ぎ去ったものであり、

また、一番最初に来るものである。

現在という時も同じである。

川の流れには時を感じます。

現在という時が、どう変わるかはわかりません。

だけどその時・その瞬間を大事に過ごす事が大事なのです。

10 失われうるものを富と呼んではならない。

徳こそ本当のわれわれの財産で、

それを所有する人の本当の褒美なのである。


仁徳こそ、一番大事なものです。

物書きにとって、人と人の絆が、人の本音を引き出します。

それが、人のために書くということなのです。

だからこそ、仁徳が何よりも大事なのです。