天魔族は、聖魔族の圧倒的な力の前に従うようになったのだが、この二つの種族の運命を変えたのは、タムリンの張った強力な結界だった。
中堅幹部を一人残して、他の幹部達は結界で引き離されてしまい、タムリンの結界の中ではまったく力が出せないために、天魔族はあっさり裏切り、対立し、世界を二分するほどの力をもつようななってしまったのだ。
そして、天魔族は欲望のままに動き回る、全ての者の天敵として、世界中に立ちはだかった。
悪魔の代名詞=天魔族として、認知されたため、聖魔族の存在はより闇に隠れてしまい、ただ、操られただけの仙神族が、巨悪になってしまったのだ。
しかも、世界中に噂が流れ、真実は次々に隠されてしまったのだ。
星神族が巨悪だの、神魔族が、巨悪だの、帝神族が巨悪だの、次から次へと噂が流れた。
それを仕組んだのが、天魔族なのだ。
全てをバラバラにするために。
そうすれば、全てを天魔族が手に入れやすくなるという、悪魔の知恵も天魔族は持ち合わせていたのだ。
そこで、全てを断ち切るために、美里をアッシュールと手を組んで、潜入させて、天魔族を潰すシルバーブレッドとして、潜入させたのだ。
だが、奴らにとって女は玩具で道具でしかなかった。
だからと言って、男を潜入させるわけにはいかない。
連続強姦をやるために、警察に捕まる可能性が、高くなる。
そしたら、潜入させたのが無意味になる。
どっちを使っても、天魔族の場合は、リスクが高い。
しかも、曾孫を送り込まなければならないアッシュールにとっては、真奈美にするか・美里にするかも、考えどころだった。
だが、ユリアもレナも娘には戦わせたくないらしい。
時代が違うとはいえ、やれやれだ。
ま、しかも、相手が天魔族となれば、Okとはならない。
となるとどうする?
そこに過去からやってきたユリアが姿を現した。
「皇帝、私に考えがあります」
聖魔族の中堅幹部の懐刀の若い女を呼び出した。
「アッシュール、私に何のようなの?」
「お前さん、天魔族に潜入しろ」
若い女は驚愕した。
「いきなり、何を・・・・・・何故私が・・・・・・」
「お前さんが、潜入するなら、こっちも曾孫に潜入させる。
天魔族を叩き潰すために協力しないか?
あの害虫をどうにかしないと、馬鹿馬鹿しい被害が、広がるばかりだ。
聖魔族だって、部下が強姦されて殺されたことを知ってるんだぞ。
ワシは?」
女はゴクリと唾を飲んだ。
女にとっては幼なじみの部下だった。
「わかったわよ。それで、あんたの曾孫の名前は?」
「美里だ。又の名を栗山千佳だ」
実は、栗山千佳はユリアが造った美里のクローンだった。
さすがのアッシュールも、自分の曾孫が玩具にされるとわかってて、行かせるほど鬼にはなれない。
ユリアは、それを見抜いた上で提案したのだ。
全てを欺いてでも、天魔族を潰さなければならない。
ユリアのクローンもレナのクローンも全員、聖魔族を倒すために、潜入してるし、真奈美のクローン五人も既に潜入していた。
そのため、レナの娘の美里しか枠がなかったのだ。
ただし、美里本人にやらせたくはない。
美里は安全な場所に行かせて、別人の美里を用意し、潜入させた。
だから、清美のクローンが美里になったというわけなのだ。
さて、本物の美里はと言うと、祈りの木の中にいて、エルトシャンに可愛がられていた。
エルトシャンは、自分の娘同然に、美里を育てた。
実はユリアはエルトシャンの指示で、動いたのだが、何も知らないレナが気の毒ではあるが、天魔族を潰すには、レナの娘の桁外れの魔力が必要だったのだ。
そして、聖魔族の彼女をこっちの味方にするのが、本当の狙いだ。
天魔族を倒すために、二人を潜入させた。
もっとも、天魔族との戦いは長引くことになるだろう。
大阪での戦いで、終わるとは最初から思ってない。
まずは、美里のクローンを使って、サウレを引きずりだすのが狙いだったのだ。
そして、聖魔族の彼女が大阪の戦いでの重要人物になる。
完全に欺くために、レナをも欺くことが、聖魔族の中堅幹部を、欺くことになるのだ。
中堅幹部を一人残して、他の幹部達は結界で引き離されてしまい、タムリンの結界の中ではまったく力が出せないために、天魔族はあっさり裏切り、対立し、世界を二分するほどの力をもつようななってしまったのだ。
そして、天魔族は欲望のままに動き回る、全ての者の天敵として、世界中に立ちはだかった。
悪魔の代名詞=天魔族として、認知されたため、聖魔族の存在はより闇に隠れてしまい、ただ、操られただけの仙神族が、巨悪になってしまったのだ。
しかも、世界中に噂が流れ、真実は次々に隠されてしまったのだ。
星神族が巨悪だの、神魔族が、巨悪だの、帝神族が巨悪だの、次から次へと噂が流れた。
それを仕組んだのが、天魔族なのだ。
全てをバラバラにするために。
そうすれば、全てを天魔族が手に入れやすくなるという、悪魔の知恵も天魔族は持ち合わせていたのだ。
そこで、全てを断ち切るために、美里をアッシュールと手を組んで、潜入させて、天魔族を潰すシルバーブレッドとして、潜入させたのだ。
だが、奴らにとって女は玩具で道具でしかなかった。
だからと言って、男を潜入させるわけにはいかない。
連続強姦をやるために、警察に捕まる可能性が、高くなる。
そしたら、潜入させたのが無意味になる。
どっちを使っても、天魔族の場合は、リスクが高い。
しかも、曾孫を送り込まなければならないアッシュールにとっては、真奈美にするか・美里にするかも、考えどころだった。
だが、ユリアもレナも娘には戦わせたくないらしい。
時代が違うとはいえ、やれやれだ。
ま、しかも、相手が天魔族となれば、Okとはならない。
となるとどうする?
そこに過去からやってきたユリアが姿を現した。
「皇帝、私に考えがあります」
聖魔族の中堅幹部の懐刀の若い女を呼び出した。
「アッシュール、私に何のようなの?」
「お前さん、天魔族に潜入しろ」
若い女は驚愕した。
「いきなり、何を・・・・・・何故私が・・・・・・」
「お前さんが、潜入するなら、こっちも曾孫に潜入させる。
天魔族を叩き潰すために協力しないか?
あの害虫をどうにかしないと、馬鹿馬鹿しい被害が、広がるばかりだ。
聖魔族だって、部下が強姦されて殺されたことを知ってるんだぞ。
ワシは?」
女はゴクリと唾を飲んだ。
女にとっては幼なじみの部下だった。
「わかったわよ。それで、あんたの曾孫の名前は?」
「美里だ。又の名を栗山千佳だ」
実は、栗山千佳はユリアが造った美里のクローンだった。
さすがのアッシュールも、自分の曾孫が玩具にされるとわかってて、行かせるほど鬼にはなれない。
ユリアは、それを見抜いた上で提案したのだ。
全てを欺いてでも、天魔族を潰さなければならない。
ユリアのクローンもレナのクローンも全員、聖魔族を倒すために、潜入してるし、真奈美のクローン五人も既に潜入していた。
そのため、レナの娘の美里しか枠がなかったのだ。
ただし、美里本人にやらせたくはない。
美里は安全な場所に行かせて、別人の美里を用意し、潜入させた。
だから、清美のクローンが美里になったというわけなのだ。
さて、本物の美里はと言うと、祈りの木の中にいて、エルトシャンに可愛がられていた。
エルトシャンは、自分の娘同然に、美里を育てた。
実はユリアはエルトシャンの指示で、動いたのだが、何も知らないレナが気の毒ではあるが、天魔族を潰すには、レナの娘の桁外れの魔力が必要だったのだ。
そして、聖魔族の彼女をこっちの味方にするのが、本当の狙いだ。
天魔族を倒すために、二人を潜入させた。
もっとも、天魔族との戦いは長引くことになるだろう。
大阪での戦いで、終わるとは最初から思ってない。
まずは、美里のクローンを使って、サウレを引きずりだすのが狙いだったのだ。
そして、聖魔族の彼女が大阪の戦いでの重要人物になる。
完全に欺くために、レナをも欺くことが、聖魔族の中堅幹部を、欺くことになるのだ。