私が監視カメラを見ていると急にナンディーンが私の頭に話しかけてきた。
「レナ、お前に忠告しておく。
国島忠男を殺した犯人には手を出すな。
奴は、お前の姉を殺すよう命じた雲の上のお方と繋がってる。
そいつを、お前の力なら殺すことは容易いだろ。
だが、そいつに手を出した瞬間、雲の上のお方にお前は睨まれ、永久に命を狙われるはめになる。
お前が誰に変装しようとあのお方の目は欺けない。
しかも、この世界ではお前は人間の肉体だ。
ユリアが、消されたのもそのお方の部下を知らずに殺してしまったからだ。
俺はお前の事を誰にも言うつもりはない。
お前は、俺のところまで辿り着いたら、一対一で戦うと決めてるんでな。
この世界を、本当にお前が救いたいのなら、国島忠男を殺した奴は、他の奴にやらせろ。
それと内通者は、雲の上のお方とはまったく関係ない。
そいつの上司が繋がってるだけだ。
ユリアの事を報告したのも、そいつだ。
ま、これでお前の心の隙をついた借りはチャラな」
そう言うだけ言って消えた。
私は頭を抱えた。
シンが心配そうに
「どうした?レナ」
今の事を頭に話した。
シンは苦笑いして
「ナンディーンの奴、お前に惚れたな」
私はその言葉に唖然とした。
ちなみに私とシンの関係は、美咲の懐刀をやる中で出会った神魔族の中枢を担う幹部で、私のことを娘同然に思ってくれていて、任務の時に時折現れては、私を助けてくるのが、シンだ。
だから、シンには清美に変装して動くことを話してある。
でも、私は知らなかった。
シンは、その背後にいる人物の命令を受けて助けてくれてるだけだということに。
それはともかく、今のことを優斗に念じて知らせた。
優斗は丁度、パーティー会場にレイ(桜井洋子)と共に入ったところだった。
優斗は冷や汗をかいた。
あのユリア様が、一太刀で殺されたことを考えても、あのルドルフに命令するほどの化物と繋がってるとなると迂濶に動けない。
こんなところで犬死にするわけにもいかない。
俺達は、この世界を救い、巨悪を倒さなければならない使命があるんだから。
俺達は半兵衛と秀一に出会った。
半兵衛も本物の優斗だと聞いてたため雄介に化けてる以上幼馴染みとして対応した。
「よう。優斗。久しぶりだな」
「ああ、久しぶりだな」
と言った瞬間、優斗は雄介を殴りつけた。
洋子は驚いて
「優斗、いきなりどうしたのよ!」
とわかっていながらレイは聞いた。
「お前には関係ない」
と冷たく流して行ってしまった。
これには理由がある。
本物の優斗だと思わせるためには、自分の好きな清美をこんな危険な場所に連れてきた雄介を殴る必要があったということだ。
あれが、本物の清美なら間違いなく俺はそうする。
ちなみに深山俊介も、来るはずだったが、俺から来ないように言った。
それは、警視総監の息子に来られたのでは、犯人が犯行を止めて逃げてしまう可能性があったからだ。
警視総監直々に動いてると思われるのはまずいというわけだ。
そして、レナの視点に戻り、優斗が雄介を殴ったのはさすがに笑いを堪えるのに必死だった。
清美のこと、本当に好きなんだなぁと感じる。
私も恋人ほしいなと思ってる自分もいた。
「それにしてもお久しぶりですね」
「そうだな。お前が転生して清美になって以来だからな。
レナ、お前は手を出すなよ。
お前をユリアの二の舞にするわけにはいかない。
おそらく、国島忠男を殺した奴は、ルドルフを動かせるほどの化物と繋がってることがナンディーンの言葉で、確信に変わった。
それと安心しろ。
手はもう打ってある」
そして、監視カメラの映像に男が出てきた。
「ボス、必ず飯島を私の手で始末します。
国島をやった時のように完全犯罪をやって見せますよ」
その瞬間、一人の女が現れ一太刀て斬った。
そして、監視カメラの映像に向かって一人の女が笑みを浮かべた。
そして、瞬間移動した。
「今のが策ですか?」
「いや、違う。何者かに先を越された。
だから、監視カメラに向かって笑みを浮かべてきたんだ。
本来、監視カメラがあの部屋につけられてることを知ってる者などいないはずなんだがな。
深山警視総監直々の命令で、今日、極秘につけられたんだ」
「それじゃあ、私達以外に奴を狙っていた奴がいたということですね?」
「ああ、そういうことだな」
と苦々しい表情でシンは、歯軋りした。
その時、シンに電話がかかってきて
「何だと!?国島忠男を殺すよう示唆した奴まで斬り殺されただと!」
一瞬で斬った。
化物だ。あの女。何者なの?
まず、間抜けな犯行計画を考えていた警視庁捜査一課管理官の三枝。
経済担当大臣の四宮孝。
が間抜けな犯人。
そして、本命が、倉橋五郎刑事部長。
そいつに示唆したのが、官房長官の桜田泰三・その裏にいる化物の元首相の栗岡憲次が、一太刀の元で殺されるという大事件が発生したが、当然の如く事件は揉み消された。
容疑者全員が、わけのわからない女に殺されたなどと誰が公表できるだろうか?
そして、女は私とシンにその映像を見せてきて
「シン・レナ、大阪で会えるのを楽しみにしてるよ。
我が名はエミリー。
後、あんたらの内通者とその上司もついでに始末してあげたから。
ルドルフの上司も私が、何者かなんて気づくことは有り得ないんでね。
それじゃあ、大阪で会おうねぇぇぇぇ」
そう言って切れた。
「宣戦布告のつもりですか?
これは」
「わけがわからないが、まだ、味方と決まったわけじゃない。
お前も心しとけよ」
エミリー、恐ろしい強さだ。
「レナ、お前に忠告しておく。
国島忠男を殺した犯人には手を出すな。
奴は、お前の姉を殺すよう命じた雲の上のお方と繋がってる。
そいつを、お前の力なら殺すことは容易いだろ。
だが、そいつに手を出した瞬間、雲の上のお方にお前は睨まれ、永久に命を狙われるはめになる。
お前が誰に変装しようとあのお方の目は欺けない。
しかも、この世界ではお前は人間の肉体だ。
ユリアが、消されたのもそのお方の部下を知らずに殺してしまったからだ。
俺はお前の事を誰にも言うつもりはない。
お前は、俺のところまで辿り着いたら、一対一で戦うと決めてるんでな。
この世界を、本当にお前が救いたいのなら、国島忠男を殺した奴は、他の奴にやらせろ。
それと内通者は、雲の上のお方とはまったく関係ない。
そいつの上司が繋がってるだけだ。
ユリアの事を報告したのも、そいつだ。
ま、これでお前の心の隙をついた借りはチャラな」
そう言うだけ言って消えた。
私は頭を抱えた。
シンが心配そうに
「どうした?レナ」
今の事を頭に話した。
シンは苦笑いして
「ナンディーンの奴、お前に惚れたな」
私はその言葉に唖然とした。
ちなみに私とシンの関係は、美咲の懐刀をやる中で出会った神魔族の中枢を担う幹部で、私のことを娘同然に思ってくれていて、任務の時に時折現れては、私を助けてくるのが、シンだ。
だから、シンには清美に変装して動くことを話してある。
でも、私は知らなかった。
シンは、その背後にいる人物の命令を受けて助けてくれてるだけだということに。
それはともかく、今のことを優斗に念じて知らせた。
優斗は丁度、パーティー会場にレイ(桜井洋子)と共に入ったところだった。
優斗は冷や汗をかいた。
あのユリア様が、一太刀で殺されたことを考えても、あのルドルフに命令するほどの化物と繋がってるとなると迂濶に動けない。
こんなところで犬死にするわけにもいかない。
俺達は、この世界を救い、巨悪を倒さなければならない使命があるんだから。
俺達は半兵衛と秀一に出会った。
半兵衛も本物の優斗だと聞いてたため雄介に化けてる以上幼馴染みとして対応した。
「よう。優斗。久しぶりだな」
「ああ、久しぶりだな」
と言った瞬間、優斗は雄介を殴りつけた。
洋子は驚いて
「優斗、いきなりどうしたのよ!」
とわかっていながらレイは聞いた。
「お前には関係ない」
と冷たく流して行ってしまった。
これには理由がある。
本物の優斗だと思わせるためには、自分の好きな清美をこんな危険な場所に連れてきた雄介を殴る必要があったということだ。
あれが、本物の清美なら間違いなく俺はそうする。
ちなみに深山俊介も、来るはずだったが、俺から来ないように言った。
それは、警視総監の息子に来られたのでは、犯人が犯行を止めて逃げてしまう可能性があったからだ。
警視総監直々に動いてると思われるのはまずいというわけだ。
そして、レナの視点に戻り、優斗が雄介を殴ったのはさすがに笑いを堪えるのに必死だった。
清美のこと、本当に好きなんだなぁと感じる。
私も恋人ほしいなと思ってる自分もいた。
「それにしてもお久しぶりですね」
「そうだな。お前が転生して清美になって以来だからな。
レナ、お前は手を出すなよ。
お前をユリアの二の舞にするわけにはいかない。
おそらく、国島忠男を殺した奴は、ルドルフを動かせるほどの化物と繋がってることがナンディーンの言葉で、確信に変わった。
それと安心しろ。
手はもう打ってある」
そして、監視カメラの映像に男が出てきた。
「ボス、必ず飯島を私の手で始末します。
国島をやった時のように完全犯罪をやって見せますよ」
その瞬間、一人の女が現れ一太刀て斬った。
そして、監視カメラの映像に向かって一人の女が笑みを浮かべた。
そして、瞬間移動した。
「今のが策ですか?」
「いや、違う。何者かに先を越された。
だから、監視カメラに向かって笑みを浮かべてきたんだ。
本来、監視カメラがあの部屋につけられてることを知ってる者などいないはずなんだがな。
深山警視総監直々の命令で、今日、極秘につけられたんだ」
「それじゃあ、私達以外に奴を狙っていた奴がいたということですね?」
「ああ、そういうことだな」
と苦々しい表情でシンは、歯軋りした。
その時、シンに電話がかかってきて
「何だと!?国島忠男を殺すよう示唆した奴まで斬り殺されただと!」
一瞬で斬った。
化物だ。あの女。何者なの?
まず、間抜けな犯行計画を考えていた警視庁捜査一課管理官の三枝。
経済担当大臣の四宮孝。
が間抜けな犯人。
そして、本命が、倉橋五郎刑事部長。
そいつに示唆したのが、官房長官の桜田泰三・その裏にいる化物の元首相の栗岡憲次が、一太刀の元で殺されるという大事件が発生したが、当然の如く事件は揉み消された。
容疑者全員が、わけのわからない女に殺されたなどと誰が公表できるだろうか?
そして、女は私とシンにその映像を見せてきて
「シン・レナ、大阪で会えるのを楽しみにしてるよ。
我が名はエミリー。
後、あんたらの内通者とその上司もついでに始末してあげたから。
ルドルフの上司も私が、何者かなんて気づくことは有り得ないんでね。
それじゃあ、大阪で会おうねぇぇぇぇ」
そう言って切れた。
「宣戦布告のつもりですか?
これは」
「わけがわからないが、まだ、味方と決まったわけじゃない。
お前も心しとけよ」
エミリー、恐ろしい強さだ。