この作品は、メアリー・ノートンのファンタジー小説『床下の小人たち』が原作となっていて、今から40年も前に宮崎駿と高畑勲によって企画された作品であり、2008年に宮崎駿が改めて企画されたジブリにとっての自信作とも言うべき作品で宮崎駿は、崖の上のポニョ以来の作品です。

私は、崖の上のポニョは観てないですが、宮崎駿にとっては、ジブリを支え続けた二大巨頭が40年もの前に企画した作品ということは、それほどまでに思い入れのある執念をもって描いた作品なんでしょうね。

前売り券は、54000枚以上も売れたそうです。

とはいえもののけ姫の凄さを知ってる私としては、これでこそジブリだと思いました。(私は、一時間前に行って凄い行列でもののけ姫はギリギリ座れたのを覚えています。ちょっとでも遅れてれば立ちながら観るところだったんですよね。)

正直言った話し、名作を生み出し続けたジブリが、アニメという舞台で世襲制という形をとったことに正直怒りすら感じてたんですよね。

それだけに、待望の宮崎駿作品ということでやっぱり嬉しいですよね。

人間に見られてはいけない。
それが床下の小人たちの掟だった。

これを軸に、物語が進んでいきます。

宮崎駿が、描きたかったのは人類の生物は、絶滅・繁栄の歴史を繰り返してきました。

だからこそ、絶滅する生物にとって、それは受け入れなければならない運命なのか?

それを、40年間宮崎駿は考え続けた、そして、昔、想い描いたことを今の技術でやってみたくなったんでしょうね。

そして、子供にとっては小人と人間というのは夢のある話しだと思うので子供にも受け入れられたんだと思います。

アリエッティは、人間の子供翔にいいます。

「私達は、絶対に生き続ける!」

その決意と明るさが、翔に病気と戦う勇気を与えることになります。

翔が、これから生きてく上で気がついたら身近にいるかもしれない存在として思うことが、できたはずです。

生き続けなければならない、その想いが生物を生かすのではないでしょうか?

確かに環境や、異常気象によっているはずのない生物がいたり、絶滅するという話は確かによく聞きますよね。

しかし、運命を受け入れるかというよりは、どう生きていくかだと私は思いたいですね。

宮崎駿は、気がついたらそこにいるそういうふうに作ることで人に夢と希望を与えたかったんでしょうね。