恵里は、封書を使って組織を表に引きずり出した男に会いに行った。
そこには、石神幹夫と国原信二がいた。
恵里は、笑顔で言った。
「やっぱり二人に任せて正解だったみたいだね。」
信二は、言った。
「よく俺のことを、信じる気になったな。
俺は、あんたの旦那を苦しめてた張本人だぞ。」
恵里は、笑顔で答えた。
「あなたのは、ただの芝居なのは、私からしたら一目瞭然だよ。
あなたは、本気で麻美を好きなのはあなたを見てれば一目瞭然だったしね。
つまり、全ては麻美の敵をとるために組織を潰すことを考えていた。
そのために、あなたは芝居を続けた。
そういうことでしょ。」
信二は、苦笑いして言った。
「たいした女だ。お前さんは。
さすがは、俺が唯一好きになった麻美が、心から尊敬した人物だけのことはあるな。」
恵里は、表情を変えて
「これから、組織の本当の黒幕に会いに行こうと思うんだけど、二人とも行かない?」
幹夫は、「谷原じゃなかったのか?」
恵里は、笑って言った。
「あんなに簡単にボロを出すような男が、組織の黒幕なわけないでしょ。」
二人とも驚愕していた。
「それなら、誰なんだ。そいつは?」
「新井教授が、恐れるほどの相手で、そいつが黒幕であると信じたくないと思った男なのよ。
けど、そいつは新井教授を恐れて殺してしまったんだけどね。
その実行犯が、谷原なのよ。
そして、黒幕は・・・。」
二人とも驚愕し、沈黙してしまった。
あまりにも、意外な人物だった。
三人は、そのままその人物のところに向かった。
それは、恵里にとっても因縁の場所だった。
長岡・小野田の二大悪党がいた病院、成城大学病院だった。
そして、黒幕は学長になったばかりの心療内科医の国枝俊二だった。
恵里にとっては、心療内科の師匠である。
「ご無沙汰してます。国枝学長。」
恵里は、言った。
国枝は、三人を見て
「恵里ちゃん、君だけの訪問だけではなく、その二人を連れてくるとはどういうことかな。」
恵里は、真っ直ぐ見て言った。
「それは、新井教授殺しの犯人である谷原が、あなたの命令で殺したことを自白したからです。」
国枝は、表情を変えず
「私の命令、君は熱でもあるんじゃないかな?
私が、そんなことをするわけがないだろう。」
恵里は、笑いながら言った。
「ま、あなたがそう簡単に自白してくれるとは、思ってませんでしたけどね。」
ちょっと間をおいて
「あなたが、教唆した動機はすでにわかっています。」
表情は、そのまま
「新井教授を殺人教唆した動機が私にあるというのかな?
あるなら、言ってみなさい。」
恵里は、正面きって言った。
「谷原の犯行自白のテープです。」
そのテープには、
「谷原、新井教授を始末しろ!
今なら、病死として片付けられる。」
谷原は
「何故、新井教授を始末する必要があるのでしょうか?
ほっておいても、末期癌ですから死ぬのではないですか?」
苦々しげに国枝は言った。
「新井教授は、国谷秀一・FBI・一級捜査官を使って組織を調べさせてる。
どうやら橘・宮川ラインまでたどり着いたらしい。
今、新井教授を殺さなければ組織もろとも終わる。
だから、一刻も早く新井教授を始末する必要があるんだ。
いいか。谷原、新井教授がこれをアレクサンダー教授に言ったら全ては終わる。
だから、始末する必要があるんだ!」
恵里は、国枝を睨み付けて言った。
「あなたに、蜥蜴の尻尾きりをされそうになった時の保険としてとっておいたそうです。
国枝学長、認めませんか?」
国枝は、大笑いして言った。
「テープなど、何の証拠にもならない。
いくらでも、今の時代声をつくるのは簡単だからな。
私が、犯人というなら物的証拠を見せてみなさい。
あればの話しだけどね。」
恵里は、ニヤリと笑って新井教授の日記を見せた。
「宮川さんが、全面的に協力してくれましてね。
事件が、起こった時、電話の記録として橘・宮川両人の通話記録が多いという点、つまりあなたが組織の黒幕にして、新井教授殺しの黒幕だということです。」
国枝は、表情が無くなったまま言った。
「さすがは、新井教授が一目おく弟子だけのことはある。
わかった。全て話そう。」
そこには、石神幹夫と国原信二がいた。
恵里は、笑顔で言った。
「やっぱり二人に任せて正解だったみたいだね。」
信二は、言った。
「よく俺のことを、信じる気になったな。
俺は、あんたの旦那を苦しめてた張本人だぞ。」
恵里は、笑顔で答えた。
「あなたのは、ただの芝居なのは、私からしたら一目瞭然だよ。
あなたは、本気で麻美を好きなのはあなたを見てれば一目瞭然だったしね。
つまり、全ては麻美の敵をとるために組織を潰すことを考えていた。
そのために、あなたは芝居を続けた。
そういうことでしょ。」
信二は、苦笑いして言った。
「たいした女だ。お前さんは。
さすがは、俺が唯一好きになった麻美が、心から尊敬した人物だけのことはあるな。」
恵里は、表情を変えて
「これから、組織の本当の黒幕に会いに行こうと思うんだけど、二人とも行かない?」
幹夫は、「谷原じゃなかったのか?」
恵里は、笑って言った。
「あんなに簡単にボロを出すような男が、組織の黒幕なわけないでしょ。」
二人とも驚愕していた。
「それなら、誰なんだ。そいつは?」
「新井教授が、恐れるほどの相手で、そいつが黒幕であると信じたくないと思った男なのよ。
けど、そいつは新井教授を恐れて殺してしまったんだけどね。
その実行犯が、谷原なのよ。
そして、黒幕は・・・。」
二人とも驚愕し、沈黙してしまった。
あまりにも、意外な人物だった。
三人は、そのままその人物のところに向かった。
それは、恵里にとっても因縁の場所だった。
長岡・小野田の二大悪党がいた病院、成城大学病院だった。
そして、黒幕は学長になったばかりの心療内科医の国枝俊二だった。
恵里にとっては、心療内科の師匠である。
「ご無沙汰してます。国枝学長。」
恵里は、言った。
国枝は、三人を見て
「恵里ちゃん、君だけの訪問だけではなく、その二人を連れてくるとはどういうことかな。」
恵里は、真っ直ぐ見て言った。
「それは、新井教授殺しの犯人である谷原が、あなたの命令で殺したことを自白したからです。」
国枝は、表情を変えず
「私の命令、君は熱でもあるんじゃないかな?
私が、そんなことをするわけがないだろう。」
恵里は、笑いながら言った。
「ま、あなたがそう簡単に自白してくれるとは、思ってませんでしたけどね。」
ちょっと間をおいて
「あなたが、教唆した動機はすでにわかっています。」
表情は、そのまま
「新井教授を殺人教唆した動機が私にあるというのかな?
あるなら、言ってみなさい。」
恵里は、正面きって言った。
「谷原の犯行自白のテープです。」
そのテープには、
「谷原、新井教授を始末しろ!
今なら、病死として片付けられる。」
谷原は
「何故、新井教授を始末する必要があるのでしょうか?
ほっておいても、末期癌ですから死ぬのではないですか?」
苦々しげに国枝は言った。
「新井教授は、国谷秀一・FBI・一級捜査官を使って組織を調べさせてる。
どうやら橘・宮川ラインまでたどり着いたらしい。
今、新井教授を殺さなければ組織もろとも終わる。
だから、一刻も早く新井教授を始末する必要があるんだ。
いいか。谷原、新井教授がこれをアレクサンダー教授に言ったら全ては終わる。
だから、始末する必要があるんだ!」
恵里は、国枝を睨み付けて言った。
「あなたに、蜥蜴の尻尾きりをされそうになった時の保険としてとっておいたそうです。
国枝学長、認めませんか?」
国枝は、大笑いして言った。
「テープなど、何の証拠にもならない。
いくらでも、今の時代声をつくるのは簡単だからな。
私が、犯人というなら物的証拠を見せてみなさい。
あればの話しだけどね。」
恵里は、ニヤリと笑って新井教授の日記を見せた。
「宮川さんが、全面的に協力してくれましてね。
事件が、起こった時、電話の記録として橘・宮川両人の通話記録が多いという点、つまりあなたが組織の黒幕にして、新井教授殺しの黒幕だということです。」
国枝は、表情が無くなったまま言った。
「さすがは、新井教授が一目おく弟子だけのことはある。
わかった。全て話そう。」