産婦人科の革命とは、まず第一に少子化対策と一つとして、家族を限定にして代理母出産を認めるということである。

そして親は、卵子・精子の提供者によるものとするということである。

何故家族限定なのか、それは他人だと、子供の親権をめぐってもめるのが目に見えてるからである。

しかし、家族で話し合った上での代理母出産なら、大丈夫だろうという判断である。

次に、どんな時でも妊婦の診察を受け容れ、母親だけではなく子供の医療に、対応、赤ちゃんポストを作り、乳児の受け入れを行い、地域医療の新しい医療の形をつくるため、産婦人科と小児科を合併させた上に、子供を預ける施設もそこに作り、それを日本中の各町に作り、その病院を中心に病院同士で助け合うことができるようにするというわけである。

まず最初は、メディアを利用することで、産婦人科~小児科医療を完全なものにしようというわけである。

その病院の、一つ一つが大規模な病院になる。

そして、もう一つの大きい決断は、代理母出産及び、人工受精、妊婦に保険を適用するということである。

それを、滝沢官房長官は実行にうつすことにしたのだ。

まさに、医療革命とも言うべきものだ。

その頃真田事務次官は、寺島元首相の命令でアフリカへ医療の手助けのために、医者を派遣した。

寺島元首相は、援助・他国との政治的駆け引き、ともに一流だった。

そのため、他国から感謝・尊敬及び恐れられる存在なのだ。

医療ミスのもみ消しも平気で行う男でもあるのだが。

そのために、彼を潰すことが困難なのだ。

国にとっても、重要な存在だからだ。

真田事務次官は、アフリカや世界のトップ達と交渉も行い、世界の一流の医者達を日本に呼ぶことに成功した。

その医者達は、日本中に散らばった。

日本の最先端医療を、研究するためでもあり、世界の医療を進化させるためでもあった。

その頃恵里は、実習生の指導にあたっていた。

田岡は、まさに天才と言っていいほど凄かった。

恵里のオペを実際に、見せた。

田岡は、恵里のオペを見て驚きでいっぱいだった。

そして、そんな時病院内で事件が起こった。

拳銃を、もった男達と刑事の銃撃戦が起こった。

田岡は、目の前で人が死んでいく姿を初めてみた。

犯人の最後の一人を、恵里は空手で倒し、事件は終わったものの刑事達も重症だった。

そして、なんと寺島教授は流れ弾に当たり重症だった。

恵里は、刑事達を優先的にオペを行い、次々に救った。

そして、最後に寺島教授のオペに入った。

難解なオペだった。

小島も、このオペに加わりオペは終了した。

寺島教授は、意識は戻らなかった。

そこに、寺島元首相がやってきた。

恵里は、テレビでは見たことがあるものの直接会うのは初めてだった。

寺島元首相は、聞いた。


「真一の容態は?」

「教授の状態は、二・三日がやまです。」

恵里は、冷静に答えた。

寺島は、言った。

「何故真一を、一番最初に治療しなかった?同じ病院の仲間だろう?」

「それは、より重症の患者を治療するのがルールだからです。」

寺島元首相は、苦々しい顔をして言った。

「なるほど、つまりオペに私情は持ち込まないというわけか。

君は、本物の医者だな。」

と納得したように言った。

真一は、突然の急変を起こし小島と恵里はオペにあたった。

しかし、小島が医療ミスをして寺島は亡くなった。

医療ミスをどうにかしようと恵里は、全力をつくしたが、亡くなってしまったのだ。

急変でもたずに、亡くなったという結末にしたのだ。

寺島元首相は、ガックリ膝をつき

「何てことだ。」

恵里は、鎮痛な気持ちになった。

恵里が、小島の医療ミスを見事にカバーしたため、医療ミスの証拠は消えてしまった。

まさに、幹事長の時と同じになってしまったのだ。

全てが、終わり患者の肉体がこの世から消えたその時

小島は、恵里を呼び出し言った。

「寺島真一の医療ミスは、わざとやったんだ。

同じような状況を作り出すことで、寺島元首相に復讐するためにな。

俺も実の弟が、医療ミスで死んだんだ。

全てを、明らかにしようにもあの父親がいる限り揉み消される。

だから、復讐をすることに決めたんだ。

奴が、口を出せない形で死なせることによってな。」

恵里は、茫然と小島を見ていた。