(160) 2022年12月 潮のはなし | ID Fishing

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潮の法則。潮を基準に釣りを組み立てます。Match the Current

新年あけまして、おめでとうございます。

本年もお手柔らかに、よろしくお願いいたします。

 

さて、2022年12月の相模湾流についてみてみましょう。

 

まずは、黒潮のふるまいから。

12月もゲートチェンジなく北側ゲートに固定されてます。

これで2ヵ月ゲートチェンジがありません。

月初め黒潮接岸位置は西寄りでしたが、月末は東に寄ってきました。

それに伴いワジオの流入が増えてます。

 

次はワジオとカシマジオの流入日数と率について。

      (流入時間/24)

ワジオ              9.2日    30%

カシマジオ          5.7日      18%

その他        16.0日      52%

欠損データ          0.0日      0%

ワジオは後半に伸び9.2日流入しましたが、依然としてカシマジオの流入日数が多いです。

 

次は黒潮流路と相模湾流の関係について。

北側ゲートのみで南側ゲートはありません。

 

次は、潮まわりごとにみる各潮の流入日数です。

ワジオは中潮と小潮に流入しました。これは黒潮が東へ寄ったタイミングが、ちょうど中潮と小潮のときだったからです。

カシマジオは中潮と小潮以外のときに流入しました。

 

次は、曜日ごとにみる各潮の流入日数です。

ワジオは週の真ん中、火曜から木曜にかけて多く流入しました。年末の休暇に重なったので、いい思いをした釣り人が多かったんじゃないかと推察します。とくに船はよく釣れてました。

 

次は、時刻ごとの流入率をみてみましょう。

ワジオのゴールデンタイムは7時から8時です。

カシマジオは午後からのイメージですが、午前中からよく流入してます。

 

次は、ワジオが流入した潮まわりと時刻をみてみましょう。

ワジオの最多流入は大潮後の中潮の3日目です。大潮は0%ですが、ここにカシマジオが流入してます。

 

次は、流速を見てみましょう。観測ポイントは真鶴の三ツ石沖です。

ワジオは0.3~0.6ノットにピークがきました。1ノット前後の潮もみられます。

 

次は、時刻とワジオの流速について見てみましょう。

狙いどころの0.6から0.9ノットの潮は、深夜から明け方にかけて流入してます。

最近、個人的な釣り場が増えたので、この時間帯を狙ってみようかと思案中です。

 

次は、潮流と海水温についてみてみましょう。

観測ポイントは海水温が江の浦沖で、流速は三ツ石沖です。

黒潮の海水温が低下すると沿岸の海水温も低下します。

28日あたりに差したワジオで沿岸の海水温が、1度程度上昇しているように見えます。

29日に釣りへ行ったときは青物がイワシを追い回していました。久々に青物のいい光景を見ました。

 

次はワジオ モメンタムについてみてみましょう。

12月は後半盛り返したので、よかったかなと思います。

できれば10日を超えてもらいたいですが、こればっかりは天気と同じでどうにもなりません。

西湘地区のメジナ釣りは、この潮がカギを握ってます。

 

最後に円グラフで各潮の流入率についてみてみます。

 

月初は黒潮の接岸位置が西寄りでカシマジオ優位でしたが、後半は黒潮のそれが東へ寄りワジオ復活となりました。

後半のワジオはけっこうまとまった流入で、すこぶる船の釣果が良かったです。

ワジオが流入したときに好釣果を叩きだす船には乗りたいなと常々思ってます。逆に激シブのコメントが載る船は遠慮したいところです。潮と船の釣果を見てると、とてもおもしろいです。