Happy baby ~黄昏侍編~ | 「えっ、ソフトバレー?」

Happy baby ~黄昏侍編~

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という事で、俺たちは次の舞台、

じゃなかった、居酒屋Sへと移動を始めた・・・


あらかじめ、マスターにはTELをして席を

パーフェクトセッティングしてもらっているので、

満員で入れないという事は、もちろんなし・・・



それにしても久しぶりだ・・・

4,5年前だったであろうか、この居酒屋を発見したのは・・・


ともすれば、見過ごしてしまいそうなプレハブ小屋の

小さな居酒屋は、その確かな料理の味わいと、

ひと手間、若い店主の感性を注入したような

押し付けがましくない個性のアンサンブルが

たちまちオレ達の舌の上で、ミニフォークダンスを

繰り広げた・・・


それからというもの、Sに行く度にハッケンが続いた・・・



まず、酒の種類が全てグレードが高く、どのカテゴリーに

おいても十分俺たちを楽しませてくれるのだ。

特に出色なのは、上掲した画像にもあるが

角玉梅酒である。


中々、手に入らない稀少な梅酒で、これを飲み出したら

最後。生ビールを10杯程度飲んでいても、自然と

この梅酒だけは、その後誰かがストップと言わない限り

飲めちゃうような、強烈な旨さを誇る梅酒である・・・




更に、料理部門においては、〆サバの〆加減が尋常じゃ

ないくらい、素敵な事だった・・・

恐らくもう少し若い頃に、この悪魔的な味わいを経験して

いたら、中途半端な東欧の国あたりに、自分探しの旅に

出ちゃい、旅先のパブで間抜けな喧嘩に巻き込まれる

ような事を平気で想像させるような、

地味な迫力と説得力があった・・・


そして、もっと俺たちをカルト教団の集会のように熱狂させたのは、

チャーハンであった・・・


とにかく信じられないくらいに、しみじみとした旨さが押し寄せる

チャーハンであった・・・特に酒を飲んだ後に食べるそのチャーハン

の旨さは、スポーツの後のキラキラとした清々しさにも通じる

気持ちよさに溢れていた・・・

その結果、誰もが酒宴のシメにさしかかると、オーダーする

一品と昇華して行ったのであった・・・

ひどい時など、そのチャーハン食いたさに、中ジメまで

するありさまだった・・・



また加えて、ここのマスターの奥さんが、フジTVの女子アナばりに

きれいかわいい上に、地中海の太陽のような

ゴールデン愛想の良さで、しかもマスターも男前の上に

腰が低く、恐らく俺が砂漠で遭難しても、最後の水筒の水を

笑顔で口移ししてくれるような、微妙なベクトルの

サービス精神も持ち合わせていた・・・



もちろん、そんなとっておきのホットスポットをオレ達は

ホームゲームを行うかのように、使いまくった・・・


例えば合コンで仲良くなった女の子と2回目に会う

ラブリープレイスに、スマートチョイスしてみたり、

大胆にも、まさしく、ソコで合コン開催したりして、

その建物と内容との、たまらないアンバランス加減で、

女性達の支持を集めに、集め、盛り上がりに盛り上がった・・・


まさにオレ達は、この店とともに歩んできたと言っても

過言ではない・・・



しかし、俺たちはその場所を離れて行った・・・


理由は、上記した〆サバがメニューから消えた事と、

30歳も軽くオーバーしてしまい、合コンなんてもんにも

お声がかかるわけもなく、それ自体がセピア色の

イベントになってしまったからである・・・



とにかくまぁ今、オレ達はその聖地の前に久しぶりに

立っている。


今日ばかりは、マスターとの懐かしい再会に

喜びの祝砲をあげ、杯をとことんまで重ねようでは

ないか!と、意気込んでいた・・・


あっ! 窓越しに、マスターの懐かしい笑顔がみえる・・・



ドアを開け、一言

「マスター、お久しぶ・・・・・・・」



そこには、その言葉を最後まで言わせない、

とてつもない光景が眼前に広がっていた・・・


心臓の鼓動だけが、バカみたいに大きくなっていくのが

分かった・・・



つー事で、次回衝撃の事態が、俺たちを・・・・