Happy baby ~静かな幕開け編~
「だきゃらっ、今さら行っても、恋の道化師だよっ!
しかも人前で平気な顔して、【♪さよならの向こう側】
みたいなシッポリソングを唄っちゃうような・・・」
とある飲食店の前で、口論となる中年4人組・・・
えー話を戻そう。
6月中旬なのに、つまんないくらい暑いとある一日、
夕刻から飲む事になった、俺、同僚W、恋の仮免
男(某社取締役)・・・
場所は、割とお気に入りの居酒屋だ。
夫婦二人とバイトの女の子でまわしているような
小さな居酒屋だが、その落ち着いた店内と
美味しい料理、目利きされた酒達の確かさで
平日でも結構早い時間から満席になるような
店である。
ワイワイと騒ぐような店でもないが、たまに各客席
から控えめに盛り上がる上品な歓声からも、いい客層を
掴んでいるのが分かる・・・
そんな30歳オーバーの俺達には極上の空間に、
身を預けながら、まずはキリン一番搾りの生で
乾いた喉を湿らせてやる・・・
みな、ポツリポツリと身の回りの出来事を喋りつつ
上掲したココの人気メニュー、ハラミ肉のソテー
なんぞに舌鼓を打っていた・・・
途中、結婚したいのに中々彼女にプロポーズ
出来ないMが合流し、益々すすむ、杯・・・
当然、恋の仮免男の恋愛模様に、ダメ出し
してみたり、プロポーズMに、
【絶対にうまくいく!最後のプロポーズ術】等と銘打って、
「うんうん、Mの場合は後、お父さんを攻略するだけだ!」とか
「違う違う、彼女が欲しいのは、そんな言葉じゃない、
ショッピングモールをジャージでデートされてる
私の気持ちを分かって欲しいだけだ・・・」とか、
「プロポーズする時、一番大切な事を教えてやる・・・
そう、ボブ。腹を、減らすんだ・・・」
などとイジっていた時、カリメン男が、
「そういや、Sという居酒屋に昨日行ったけど
自分らの事、元気?とかいってたよ・・・・」と
不意に口にすると、
「そーいや、だいぶ行ってねーな・・・」
と、最後に訪れた時の事を思い出す
俺達・・・
「じゃ、マスターに会いにいくか・・・」と
素敵なプレゼン、俺・・・
「まだ、ここに来て1時間ダヨー」とか
「居酒屋、そして居酒屋カヨー」とか
「まだオレ、プロポーズもしてねーヨー」とか
言いつつも、みんな、目はノリノリである・・・
ガラガラガラ・・・
店のドアが開けられ、女性が2人
入ってき、俺達の横の席に座った・・・
そして少しして、もう1人やってきて、合計3人
で飲み始めた・・・
俺は(こういった、女性だけで来れるんだから
やっぱこの店、客筋いいんだろーなー)と漠然と
思っていた・・・
女性たちは服装と喋り方、声のトーンから30歳前後かな?
と思っていた。
かな?というのは、俺は視力が悪く、ただでさえ薄暗い店内
なので、顔が全く見えないのだ。
ただ、顔が見れたところで、全く俺達には関係ないし、
次の店に行かなきゃならない・・・
「じゃ、そろそろ・・・」と言いかけると、
「すいませ~ん、ビールおかわりっ!」などと、
まるでカレーをおかわりする小学生の
ようなトーンで追加オーダーする、他の男達・・・
(まぁ、まだ入店1時間だし、今出ていくとお店の人に
変な誤解招いてもいけないからなぁ・・・)と、力づくで
納得したが、明らかにフワフワし始めている、男達・・・
となりのカリメン男なんぞ、知らぬ間にグラサンかけて
座り方も斜にかまえてるし・・・
酔いのせいもあり、そんな所作に気づく事もなく、
「もう、とっとと行こうやー」と皆を立ち上がらせる、俺。
会計を済ませ、外に出ると、3人が、
「あむぅん、絶対にイケとったで!」とか
「そうそう、こっちメタメタ見てた!」とか
「26~8歳ぐらいかなぁ・・・ふぅ」などと
軽い伝染病に感染したかのように
喋りだす3人・・・
そこで事態をよーやく飲み込む、俺・・・
「アフォー、ありえんで。こっちは30歳オーバー
やし、既婚者二人。チラチラ見てたのは
『中年男4人組、何こんな居酒屋で喋ってん
だよっ!キモー』という事やで。」と解説し
なだめようとするも、3人は
「オマエが、ブチ壊した。災いの元だ。
だから、今すぐ帰ってナンパしてこい!」
などと、言い出す始末・・・
お前らは、欲張り大名かよっ!
そんなにナンパしたかったら、なんでその時
やんねーんだよっ!
出てから、ゴチャゴチャ言わねーのっ!
つーか、34歳になって、ナンパなんて言葉
吐きたくもないし、このBlogにも書きたくねーよ!
という事で、次の店に行こうと促すも、
店の前で轟く、ナンパコール・・・
そしてオレは、
「だきゃらっ、今さら行っても、恋の道化師だよっ!
しかも人前で平気な顔して、【♪さよならの向こう側】
みたいなシッポリソングを唄っちゃうような・・・」
と強く、激しく言い放ち、しぶしぶ次の店に移動し始める
他のメンバー・・・
つー事で、次回の展開は思い出したくもありません・・・
