2024.09.07
:22 こうして、私はこの日に至るまで神の助けを受け、堅く立って、小さい者にも大きい者にもあかしをしているのです。そして、預言者たちやモーセが、後に起こるはずだと語ったこと以外は何も話しませんでした。
:23 すなわち、キリストは苦しみを受けること、また、死者の中からの復活によって、この民と異邦人とに最初に光を宣べ伝える、ということです。」
:24 パウロがこのように弁明していると、フェストが大声で、「気が狂っているぞ。パウロ。博学があなたの気を狂わせている」と言った。
:25 するとパウロは次のように言った。「フェスト閣下。気は狂っておりません。私は、まじめな真理のことばを話しています。
:26 王はこれらのことをよく知っておられるので、王に対して私は率直に申し上げているのです。これらのことは片隅で起こった出来事ではありませんから、そのうちの一つでも王の目に留まらなかったものはないと信じます。
:27 アグリッパ王。あなたは預言者を信じておられますか。もちろん信じておられると思います。」
:28 するとアグリッパはパウロに、「あなたは、わずかなことばで、私をキリスト者にしようとしている」と言った。
:29 パウロはこう答えた。「ことばが少なかろうと、多かろうと、私が神に願うことは、あなたばかりでなく、きょう私の話を聞いている人がみな、この鎖は別として、私のようになってくださることです。」
(使徒の働き26章22節から29節)
ー続きー
パウロはキリストの愛に囲まれているので、神の目で見た物事の話し方をしているのです。目の前にいる人たちは、人間的な標準で言えば 力ある者、権力者なのですが、罪につながれている滅びゆく人たちなのです。
逆に、この人間的な価値観、人間的な標準で見れば、パウロの方が鎖につながれている囚人なので、パウロがこのようなことを言っても、「気が狂っているぞ。パウロ!」ということになるのでしょう。
そしてアグリッパ王は、このあとに どうなったのかは分かりませんが、この瞬間はパウロが理路整然とキリストを伝えても…。アグリッパ王というのは実際にキリストが死んでよみがえったということを見聞きしている世代の人なので知っているはずなのです。キリストのことは知らないはずはないのです。
補足と訂正:
アグリッパ王はイエスの処刑を知っていて、一部の人たちがイエスの復活をのべ伝えているということは、知識として知っていました。
それゆえに、キリストご自身の証も分かっているはずなのです。そしてパウロがこういう聖書を通してあかしをした。そのことを通して、でも人間的な標準で まだものを見ているので、「あなたは少ない言葉で私をキリスト者としようとしている」という反発になるのですね。しかしながら、パウロは黙ってはいられなかったということでしょう。
「あなたは少ない言葉で私をキリスト者にしようとしている」というのは肉の反発ですが、でも逆に言うと、種は蒔かれたということだと思います。まだ人間的な標準でキリストを知っているというレベルなんですが、このあとにどういうふうにアグリッパがなったのかというのは個人的には知りませんが、私たちのする種蒔きというのは、ここまででよいと私は思います。
なにか説得して、このあと理路整然と、論理的に相手を論破して、「じゃあ、神を信じます」ということになるかといったら、そういうことにはならないのですね。私たちは種を蒔く。そして、祈るということでしょう。
まず、パウロのうちにはキリストの愛があったので、祈りがあったので、キリストの愛が取り囲むような状態になる。そして、祈りに始まったことのゆえにパウロにこのような導きがあり、権力者に呼び出されて、聞かれた。そして、答えた。そして、種が蒔かれた。そのあとは、やはり祈りでしょう。私たちのするべきことは、このような流れで、こういうところまでだと思います。
人間的な価値観の中にいる人には神の奇蹟が必要ですが、私たちが何とかするというレベルではないと思います。この「人間的な標準」という言葉に関しては、私自身も、自分自身を振り返って、「ああ、あのときの私は人間的な標準でキリストを知っていたレベルだったのだな」というふうに思い出す、そのような時期があります。
それは学生時代に私がキリストをどういうふうに知っていたのかというレベルのことなのですが、私自身は、なんども あかししたように学生右翼だったので、キリストのことは知識では知っていました。
「全世界の罪を自分で背負ったと称して死んだ。そして一部の人たちは、よみがえったと言っている。そして一部の人たちは、もう一度来るなどと言っている」という人間的なレベルでの知識なんですが、でも だれかが蒔いた救いの種は入ったのだと思います。
※ 私の救いのあかしは、「私がキリストを信じた瞬間」というタイトルで動画にしてあります。動画説明欄にリンクを張っておきましたので、そちらもぜひご覧ください。(このブログでは、ブログ後半にリンクがあります)
「でも、キリスト教だけは外国の宗教だからダメ」という思いでした。これは霊的な反発だったと思うのですが、まだ肉的な人間の標準のレベルだったので、ものすごく反発していました。アグリッパ王の言うように、「あなたは少ない言葉で私をキリスト者にしようとしている」という反発のレベルでしょう。信じるというレベルまでには行っていないのですね。知識では分かっていた。でも反発しているという状態でしょう。
私の知識としてはさらに歪んでいて、「キリストは青い目で金髪で、白人だった」と思っていました。これは歪んだ知識ですが、福音の中心的なメッセージ。すなわち、イエス・キリストは全世界の罪を自分で背負って死んだ。そしてよみがえったと人々が言っているというレベルまでは知っていました。
そして、私のことは…。私自身の救いについては、下の動画説明欄にあかしの動画のリンクを張っておきますので、(「私がキリストを信じた瞬間」)そこでくわしく見ていただきたいと思うのですが、そのように、ある時、私をぐるぐるとかき回した神は、だれかによって蒔かれた種を発芽させたのです。その瞬間、私はイエス・キリストを信じ受け入れたのです。
では、この人間的な標準で知っていた この世の知識のレベルから何か変わったのか。そのレベルが、知識が変わったのかというと、決してそういうわけではありませんでした。救いの中心的なメッセージは、たしかに受け取っていました。「イエス・キリストが私の罪の身代わりだ。この方を信じることによって、私は生きる」というメッセージは分かっていました。そして、受け入れました。これは神の奇蹟です。
でも知識のレベルで言うと、キリストはまだ外国人なんですね。白人ではなくてユダヤ人だというレベルにまではなったけれども、キリスト教は白人の宗教という意味で、ものすごい反発があったのです。聖書の内容からすべてを理解し、「キリストはユダヤ人。ということは、中東の人間。私たち日本人にも近いセム系の人間。じゃあ、信じましょう」となったわけではないのですね。
知識はものすごく歪んで、「イエス・キリストは外国人。信じたくない」という肉は置いといて、もはや信じるしかないというところまで来て、神の奇蹟によってそれを受け取ったということなので、人間的なレベルでの知識では、まだまだ歪んでいたのです。
ここで私が言いたいことは、私たちがするべきことは、相手に対して…。もちろん、救いの核心は間違ってはいけませんが、その種が蒔かれたら、神の奇蹟を期待する祈りが必要ということだけでしょう。説得するとか、正しい知識によって納得させる、「このままでは地獄に行く」と脅迫するということではないということだと思います。
※ ただし、時と場合によると思います。種蒔き伝道のために路傍でメッセージをして、「イエス・キリストを信じれば天国、信じなければ滅びる」と単純化することも、非常に有効なメッセージであると思います。
つまり私が言いたいのは、そんなに心配する必要はないということです。ここでパウロは、「あなたは少ない言葉で私をキリスト者にしようとしている」という人間的な標準からの反発はありましたが、ここから見る、私たちが学ぶべき種蒔きというのは、ここまででよいのですね。あとは祈る。祈りによって始まったことなので、神が導いた、そのセットアップしてくださったその場面で、私たちはするべき種蒔きが終わったら、あとは祈るということでしょう。
そして、私たちは今その役割を担っていて、正気になって、滅びゆく人たち、狂気の中にいる狂った世代の人たちに、キリストの伝えた救いを伝える。福音を伝えるということでしょう。
黙っていられないので、語る。そういうことなので、何とか説得しようという肉的な思いはあるにせよ、祈りによって始めて、祈りによってセットアップが神によってなされたので、そして聞かれたので語る。語るべき種蒔きをしたら、あとは祈るということであろうかと思われます。
それが私たちの役割で、これが終わった時代は本格的に狂った時代になります。その混乱というのは、もう動物的、人間的な感覚がなくなった、本格的に正気ではない時代です。
ー続くー
<おすすめ関連動画>
枠内かリンクをクリックするとYouTubeの動画が見れます
私がキリストを信じた瞬間
先延ばしにされた問題
キリストとは誰なのか
https://youtu.be/tR2Z6BX3L98?si=rpsjF3-ITWTX0HtN
「あなたが救われるためには」
http://kirisutoinochi.seesaa.net/article/114496759.html
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