「義人の痛み」④ 第2ペテロ2章4節から10節モトイ・トクメイさん

　2024.04.06

私が書いたことのほんとうの意味は、もし、兄弟と呼ばれる者で、しかも不品行な者、貪欲な者、偶像を礼拝する者、人をそしる者、酒に酔う者、略奪する者がいたなら、そのような者とはつきあってはいけない、いっしょに食事をしてもいけない、ということです。

（第1コリント5章9節から11節）

ｰ続きｰ

ラオデキヤの教会は黙示録の3章に登場するのですが、黙示録の2章から3章には七つの教会への手紙というものがあります。これは「教会時代」を七つの時代区分で預言している時代の流れの預言書だと言われています。

その声はこう言った。「あなたの見ることを巻き物にしるして、七つの教会、すなわち、エペソ、スミルナ、ペルガモ、テアテラ、サルデス、フィラデルフィア、ラオデキヤに送りなさい。」（黙示録1章11節*）

そして、ひとつひとつの教会時代のなかにもほかの6つの教会の特徴を持つ信徒グループが全世界にいるので、今は一番最後の「ラオデキヤ教会の時代」で、携挙に賜る人たちが世界中にいます。しかし全体的な霊的な雰囲気としては、この世的になって教会が霊的なことを忘れているという状態です。

黙示録の3章17節では、ラオデキヤの教会の人たちが「自分たちは富んでいる。豊かになった。乏しいものは何もない」と言っているのですが、キリストの目から見ると、「みじめで、あわれで、盲目で、はだかであることを知らない状態なのだ。非常に危険な状態なのだ」という警告がされている状態です。

あなたは、自分は富んでいる、豊かになった、乏しいものは何もないと言って、実は自分がみじめで、哀れで、貧しくて、盲目で、裸の者であることを知らない。（黙示録3章17節）

そして、この世を教会の中に招き入れて、霊的なこと、特にイエス・キリストを押し出している状態。イエス・キリストが外から戸をノックしているというとんでもない教会の時代なのです。これが携挙直前の時代、今の時代なのです。

ですから、私たちはこの世でも痛みを感じますが、教会の中、キリスト者を見ても痛みを感じなければならない状態だと言えると思います。それゆえに第1コリント5章9節から13節を見て、そのような教会の、あるいはキリストの体、キリスト者の腐敗にはどのように対処するのかということを見てゆきたいと思います。

ー第1コリント5章9節から13節ー

端的にそれを言うと、「妥協せずに切り捨てよ」という非常に厳しいことが言われています。でも第1コリントの全体を通して言うと、「切り捨てよ。彼らとはつきあうな」とは言うものの、それは切り捨てられた彼らがもう一度神に立ち返ることを期待して、「妥協するな。切り捨てよ」と言っているのであって、「嫌だから、もう無視してろ」というのではないのです。

愛が前提なのです。「彼らが立ち返るように、彼らと私たちのあいだにしっかりとした区別をつけなさい。自分たちを守るため、そして彼らが立ち直るためです」という前提です。

そして、ここには世の腐敗に対してどのように接するべきなのかということもチラッと書かれています。今からお読みしますが、そのことをチョット意識していただきたいと思います。そして、その答えを最初から言うと、世に対しては「切り捨てよ」とは言わないのですね。「そこにいなさい」と言うのです。

ですから、今日のテーマに即して（そくして：あてはめて）私の言葉で説明すると、「世に対しては義人の祈りをそこで展開しなさい。でもキリストの体の腐敗は切り捨てなさい。これがあなたがたを守る行為で、彼ら、キリストの体の腐敗している部分が神に立ち返って、彼らも守られるという神の計画なのです」という意味です。

世に対しては切り捨てるわけにはいかないのですね。そういう意味も含めてお読みしたいと思います。

:9 私は前にあなたがたに送った手紙で、不品行な者たちと交際しないようにと書きました。

:10 それは、世の中の不品行な者、貪欲な者、略奪する者、偶像を礼拝する者と全然交際しないようにという意味ではありません。もしそうだとしたら、この世界から出て行かなければならないでしょう。

:11 私が書いたことのほんとうの意味は、もし、兄弟と呼ばれる者で、しかも不品行な者、貪欲な者、偶像を礼拝する者、人をそしる者、酒に酔う者、略奪する者がいたなら、そのような者とはつきあってはいけない、いっしょに食事をしてもいけない、ということです。

（第1コリント5章9節から11節）

アーメン。

ｰ続くｰ

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