哲学的な彼女と放課後放送局。 -7ページ目

* darkness



 コンクリートに囲まれた壁

 完璧たる密室

 暗い密室は息苦しくなる

 助けてと…
 苦しいと…

 走り去る魔物に叫んでも

 帰ってくるのは笑い声、ただひとつ


 あなたは無事なの?
 わたしは無事なの?

 自分が誰なのかも分からずに

 自分がなにをするのか分からずに

 けれどただひとつ分かっているのは、

 あなたは探して私は歩いているということ
 
 

* Clock



 静かに聞いて?

 小さな音を

 聞き逃さないで
 じっくり待って

 音を聞けば楽になれる

 魔法の音は血の音色

 すまして聞いて?

 大きな音を

 聞き逃さないように
 じっくりと待ってて

 音を聞けば楽になれる

 魔法の音は死の音色
 
 時間をさかのぼって…

 死の世界まで飛んでいこう

 

* 暗黒の町


        
 見上げた月には人々の死が映る
 私の瞳(め)には血が光る

 小さく醜い暗黒の地は、

 私の故郷の死の町である

 逃げまとう人々は、

 いずれ訪れる死に恐怖を忘れ

 私も貴方の愛し方を忘れ

 この町は死に向かっていく

 泣き叫ぶ人々は、

 いずれ訪れる神に願いを忘れ

 私も貴方の愛しさを忘れ

 この町の死は加速していく

 さあ…貴方も一緒に、

 小さな命の灯火を見ていようじゃないか