昨夜の悲しみから抜け出せず、小夜ちゃんの隣で想い出語りをしながら、たまにうとうとして迎えた朝。
今日は昨日予定していたお出かけと、八兵衛くんの抜歯手術の予約もあったから、眠気を堪えてせっせと朝のお世話を終わらせて。
お口の痛みを鎮痛剤で抑えながら、少しずつ調子をあげてきていた八兵衛くんを、さてと行くぞ、とキャリーに入れたら、ビビってフリーズしてたよね…。
かーちゃんお出かけしちゃうけど、絶対無事に終わると信じてるから、頑張って手術を乗り越えておいで。
お迎えに来るまで待っててね。
病院に八兵衛くんを預けた後は、正月明け以来の実家へと。
独りで暮らさせてしまっている母が、いらん勧誘電話に引っかかってしまったようで、先日電話口から聞こえないくらいのか細い声で電話が来たから、キャンセルの手続きをするために母の元へ。
調べてみたらそこまで悪質な勧誘では無かったし、コールセンターの対応も悪くは無かったから、ちゃんとキャンセル出来るよと言ったら、ようやく母の顔が綻んで。
久しぶりに母と一緒にご飯を食べて、山のような手土産とかを持たされて、更には小遣いまで貰ってしまって、もうじき五十が目前だけど、いつまでたっても娘は娘。という嬉し切ない現実を味わってw。
綺麗な夕焼けは残念なことに進行報告とは逆だったから、浮かび始めた月に向かって、帰り道を走りながらごめんと呟いて。
側に居られたならこんな思いをさせずに済むって分かっていても、近くて遠い実家までの距離。
まぁでも幸か不幸か子供の頃から散々手を焼かせた莫迦な娘を持ったおかげで、オレオレ詐欺やらの詐欺被害には絶対引っかかったりしないことだけは間違いないから、それだけでもまだ良しとしましょっかw。
高速を降りてそのまま病院に向かって、無事に手術を終えた八兵衛くんのキャリーを覗いたら、痛みに顔は顰めていたけど、呼ぶ声に安心した顔をしてくれた。
おかえり。
頑張ったね。
八兵衛くんの上の臼歯はどちらもかなり酷く傷んでいたし、歯肉炎も糜爛が酷かったから、犬歯以外は全部抜歯されていた。
シェルターの開設初期は抜歯に踏み切れず、痛みを抑えることだけに必死だったけど、2016年からは抜歯しなきゃどうにも対処出来ない子が増えてしまって、一気に抜歯を進めたら、現時点で抜歯を終えた保護っこは累積で50匹を超えている。
累積と言ってるのは、一度目の抜歯手術は臼歯だけで、数ヶ月から半年程開けて犬歯の抜歯をしてる子もいるって意味ですが。
お財布事情はいつでも火の車。
だけど特にエイズっこに多い難治性口内炎の痛みだけじゃなく、安定してご飯を食べられない期間が長かった避難地域からの保護っこたちは、歯の傷みも進んでる子が多くって。
抜歯を終えて抜歯手術の痛みが引いた後、見違えるほどに楽に過ごせている子たちの顔を姿を見てるから、みんにゃさんが穏やかに暮らしてもらうために、出来ることはしてあげたいと思うから。
小夜ちゃんとのお別れのブログを書いていて、保護する前の写真をカメラロールから拾っていたら、当時の顔つきの厳しさやしんどそうな姿と、最近の顔のあまりの顔つきの違いに驚きつつも、保護して、そして抜歯に踏み切れて本当に良かったんだと思ったし。
だからこんなちっぽけなシェルターでも、ひとりひとりの保護っこに出来ることは、出来るだけ全部やってあげたくて。
細々とだけど、大きなことなど出来ないけれど、今あたしの目の前にいる子たちや、頑張らなければならなかった子たちを守るために、引き続き見守り応援してくださると嬉しいです…。
八兵衛くんを連れて帰宅する前に、ほんのちょびっとだけ健くんに面会を。
あのね。
あのね。
健くんの退院が決まったよ!!
週末にやっと退院して良いって許可が出たんだよ!
六月上旬から一ヶ月半以上もの間、頑張ってくれてありがとう。
明日は縫合した傷口に残ってる何本かの抜糸を終えたら、シャンプーしてもらうようにお願いしたから、ふわふわな健くんになっちゃうよ❤︎
あー…長かったー…。
まだまだ経過観察をしながらにはなるけれど、入居してもらうケージの準備して待ってるね!
帰宅して八兵衛くんをキャリーから出したら、お部屋の隅っこに逃げ込んで。
痛みが引くまでの数日は、しんどいだろうと思うけど、しっかり強い鎮痛剤も貰ってあるから、あと何日かの我慢だよ。
まだまだ抜歯手術の順番待ちの列は並んでる。
毎日手を抜けない保護っこたちのケアの時間も減ることはない。
だけどこれだけの保護っこに、しっかりと丁寧にケアや加療をさせて貰えているご支援に、心からの感謝をしながら過ごす日々。
終わりの見えない毎日は、不安だけを増幅させても行くけれど、あたしは、あたしに出来る精一杯を、続けていけるように頑張るのみ!
全ては、猫たちのために。
みんにゃさんの穏やかな日々のために。
凹みながらも落ち込みながらも、みんにゃさんののんびりした姿や笑顔が見たいから。
今日も夜のお世話が終わったら、まだまだ尽きない小夜ちゃんとの想い出語りの時間が待っている。
明日も頑張ろう。